元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

台湾における物価(交通・飲食編)

台湾の公共交通機関

 

前回の記事に引き続き、台湾における物価について紹介していきたいと思います。
今回は「交通・飲食編」です。

公共交通機関を利用した場合の料金や食べ物、飲み物の価格について見ていきましょう。

 

交通費(地下鉄・バス・タクシー・鉄道・新幹線)


言うまでもなく、徒歩以外で移動するにはお金がかかるわけですが、台湾の公共交通機関の利用料はとても安いです。日本人旅行者が最も「安い」と感じる部分なのではないでしょうか。

 

地下鉄


料金はもちろん移動する距離に依りますが、数駅程度の移動であればだいたい「20元(約75円)」です。こっちでの生活に慣れた状態で日本に帰ると、東京の地下鉄が非常に高く感じます。地方都市の地下鉄ならなおさらです。詳しい乗り方等はガイドブックに譲りますが、日本の地下鉄と同じで非常に簡単なので、旅行者の方にとっては最もハードルの低い移動手段なのではないでしょうか。台北市内の観光なら、地下鉄だけで移動は完結します。ちなみに、駅にある機会でICコインを購入して乗るのと「悠遊卡(EASY CARD)」という東京で言うところのSUICAやPASMO的なカードで乗るのとでは料金が異なるので気をつけてください。台北に観光に来たら、早めにこのカードを手に入れることをオススメします。駅にあるマシンで購入及びチャージができ、デポジットはカード返却時に戻ってきます。

 

バス


台湾のバスには長距離を走る「客運」(日本の高速バスみたいなもの)と路線バスの二種類があります。
桃園空港で入国して台北市内に移動する際には客運が便利で、運賃はバス会社によりますが、150元(約550円)程度です。時間的には台北駅までで1時間弱くらい。他にも、比較的長い距離を移動する時に重宝します。空港や台北駅から乗る場合は、チケットカウンターで支払えばOK。その辺のバス停から乗る場合は、運転手さんに直接お金を払ってチケットを購入します。
路線バスは、街中のいたるところにバス停があり、かつ地下鉄以上に安いので居住者にとっては最も親しみのある乗り物なのですが、旅行者の方には若干ハードルが高いかもしれません。車内にある電光掲示板でしっかり明示されていることもあれば、それが壊れていて次に止まるバス停がわからないなんてことはよくあるので、景色から場所の判別ができない人にはあまり向いていないような気がします。私も最初はバスに乗るのが怖かったし、乗り間違えて知らない場所まで連れて行かれ、泣きたくなったこともあります。料金は特定のエリア内定額で15元(約55円)です。エリアを跨ぐと跨いだ回数だけ支払う必要があるのですが、エリアとエリアが重なった緩衝ゾーンがあったりと、ちょっとルールが複雑です。慣れれば本当に便利な乗り物なんですけどね。運賃は現金で支払っても悠遊卡(EASY CARD)で払ってもOKです。

 

タクシー


乗り方等は基本的に日本のタクシーと同じですが、ドアは自動ではないので、降りる際には忘れず自分で閉めなければいけません。閉めずに行ってしまう日本人旅行者が多いそうなのでご注意を。料金はもちろん距離次第ですが、ほとんどの場合1,000円以内で済むのではないでしょうか。市内から桃園空港まで1時間近く乗ったとしても5,000円かかるかどうかといった感じです。日本のタクシーと比べて本当にめちゃくちゃ安いので、観光の際にはほとんどの移動をタクシーにして、ちょっとリッチな気分を味わうのも悪くないと思います。中国語が話せない方は、紙に漢字で行き先を書いて運転手さんに見せれば安心です。

 

鉄道


200円とか300円くらいでけっこう遠くまで行けるので、これも悪くはないのですが、正直なところ、ほとんど使ったことがありません。遠くに行く時には新幹線を使うし、新幹線が通っていない場所に行く際にはバスで向かうことが多いので。電車には鈍行や特急があったり、指定席と自由席があったりします。日本と同じですね。チケットはオンラインで買ったり、チケットカウンターで買ったり、自由席なら悠遊卡(EASY CARD)で自動改札を通過したりなんかできます。

 

新幹線


例えば台北から台中や台南、台湾第二の都市である高雄に行く際などに最適な乗り物です。台北から高雄まで行く場合で5,500円くらいなので、日本の東海道新幹線よりも少しだけ安いくらいですかね。現地人的にはめっちゃ高いです。チケットは駅にあるマシンで簡単に購入できます。

 

食費(食べ物・飲み物)

 

食べ物


私は毎日昼と夜外食していますが、一食の食費はだいたい100元(約370円)くらいです。「汁無し麺+スープ」みたいな食事が多いです。あとは、水餃子(一粒20円くらい)を10個とスープ(100円くらい)で300円くらいとかですかね。その辺にたくさんある小さなお店で食べればだいたいそんな程度です。あとは、私はよく利用するのですが、日系デパートのフードコートでセットメニュー(中華料理も洋食もいろいろとあります)を注文するとだいたい600円くらいです。
もちろん、ガイドブックに載っているようなレストランではもっと高いです。例えば、日本人に大人気の「ディンタイフォン」でお腹いっぱい小籠包を食べたら2,500円くらいはかかります。そういったレストランでは10%のサービス料がかかったりもするので。ただそれでも、例えば日本にあるディンタイフォンの支店に行くことを考えれば安いですね。
全部ひっくるめて言えば、食べ物の価格は日本の3分の2くらいなのではないでしょうか。日本にも安くて美味しいお店は少なくないので、半額まではいかないと思います。

 

飲み物


どこで買うかに依りますし、頻繁に「買一送一」(一つ買うともう一つタダでもらえる)などのキャンペーンをやっているので、例えばコーラ1本がいくらですと言うのは非常に難しいです。600mlのコーラで100円未満なので、安いような気もするのですが、日本でもイオンとかだと普通に100円切ってたりしますからね。600mlくらいのミネラルウォーターだとだいたい50円か60円くらいです。日本人観光客に大人気のタピオカミルクティーは、安い店だと200円くらい。高いお店だと350円くらいはします。普通のフルーツジュースをその辺で買うとだいたい50元(約180円)くらいなのですが、デパ地下にあるその場でフルーツを絞るタイプのものを買うと、少ない量で85元(約310円)くらいはします。
ということで、日本より少し安い程度ですかね。ただ、日本にはない飲み物がすごくたくさんあるので純粋に楽しいです。冷えたパパイヤミルクとか、本当にめちゃくちゃ美味しいですよ。そういうのを日本で売っている店を見たことがありません。
ちなみに、アルコールは酒税の関係で日本よりも基本的には安いです。500mlのアサヒスーパードライがスーパーで160円程度で買えます。他のビールも500mlでだいたい200円以下で、台湾ビールなら150円くらいで買えます。ただ、ワインやリキュール類は日本よりも少し高いです。それらは基本的に輸入品なので、輸入コストが上乗せされているわけです。また、飲酒人口が日本に比べて圧倒的に少ないので、購入者が特に少ないシャンパンなどは日本の倍くらいの値段だったりします。


ということで、今回はここまで。
次回は「衣類・通信編」です。衣類や雑貨、電化製品等の日用品について、そして携帯電話代等の通信費に関して見てみようと思います。