元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

台湾に遊びに行こう! 東京-台北路線に就航している航空会社紹介!(レガシーキャリア&LCC)

実は私は飛行機が大好きで、昨年は特にたくさん飛行機に乗りました。せっかくなら、後から簡単に振り返ることができるよう、ブログを開設して写真なんかも載せておこう!と考えて昨年運営していたのが以下のブログだったりするわけです。

 

superflyer2015.hatenablog.com


今回ふと、「せっかく飛行機が好きなんだから、台湾便を持ってる会社の紹介をしてみよう!」と思い立ちました。
ということで、今回の記事にて紹介をしたいと思うのですが、ちょっとネットで調べてみたところ、日本から台湾への定期便をまとめたサイトが既に存在しているんですよね。同じようなものを作っても面白くないので(もちろん、他のサイトに載っている内容をコピペする方がはるかに楽なのですが)、私の個人的な経験(自身の搭乗経験及び同僚から聞いた話)に基づいた紹介をしてみたいと思います。私が普段使っているのは「東京(羽田・成田)-台北(松山・桃園)便」ですから、その路線に絞って書かせていただきたいと思います。

ちなみに、どちらかと言えば「国際線航空券を安く購入する方法」の方に興味がある方もたくさんいるかと思われますが、それに関しては過去に以下のような記事を書いています。

 

superflyer2015.hatenablog.com

 

日本-台湾路線定期便を就航している航空会社


日本-台湾間に定期便を持っている会社は以下の13社です。

  1. 全日本空輸(ANA)
  2. 日本航空(JAL)
  3. エバー航空
  4. 中華航空(日本での名前はチャイナエアライン)
  5. デルタ航空 ※競争激化により2017年5月で台湾から撤退
  6. キャセイパシフィック航空
  7. 復興航空(日本での名前はトランスアジア航空)※経営難により会社解散済み
  8. スクート
  9. ジェットスター・ジャパン
  10. バニラ・エア
  11. ピーチ・アビエーション
  12. タイガーエア台湾
  13. Vエア ※親会社である復興航空の解散に伴って消滅


ANAからトランスアジア航空までがいわゆる「レガシーキャリア」(格安航空会社ではない航空会社)で、その下は全ていわゆる格安航空会社(LCC)です。大雑把に言ってしまえば、レガシーキャリアの機材には個人モニターがあり、荷物の預け入れと機内食も標準サービスとして提供、LCCには個人モニターがなく、荷物の預け入れと機内食はオプション(別途支払いが必要)だったりする点が大きな違いです。また、レガシーキャリアの多くは世界三大航空連合(「スターアライアンス」、「スカイチーム」、「ワンワールド」)に加盟していて、同じ連合内であれば他社のマイレージプログラムのアカウントにマイルを貯めることなどができるわけですが、LCCは基本的に加盟していません(していないというより、できないのかもしれませんが)。

上のリストを見てみると、本当にたくさんの会社が参入しているということがわかるかと思います。これほどまで多くの会社の便が飛んでいる国も珍しいのではないでしょうか。

それでは、これから順番に紹介していきたいと思います。あくまで私の個人的な経験をベースとして書きますから、一意見だと考えていただけたらと思います。

 

1. 全日本空輸(ANA)


日本のレガシーキャリア。スターアライアンスに加盟。私が一番好きな会社です。青い塗装の機体が本当に綺麗ですね。他社と比べて特に悪い点は見つかりません。ただ、航空券は高めであることが多く、特に羽田-松山便を持っている会社の中では最もチケットが高い時が多いです。
羽田-松山路線の機材はボーイング787-8なので非常に快適なのですが、成田-桃園路線の機材はボーイング767-300ERというけっこう古い機材なので注意が必要です。
本記事の最初にリンクを貼ったブログ上でたくさんの搭乗記録や写真が見られます。

 

f:id:superflyer2015:20160128005250j:plain

 

2. 日本航空(JAL)


日本のレガシーキャリア。ワンワールドに加盟。ANA同様、サービスの質は非常に高いです。ANAよりもJALの方が好きだと言う方もたくさんいます。航空券はやはり高めですが、台湾便に限って言うとANAより若干安めに手に入ることが多いような気がします。

 

3. エバー航空


台湾(中華民国)のレガシーキャリア。スターアライアンスに加盟。台湾で最も人気のある航空会社です。東京-台北便には日本人のCAさんも毎回複数人乗っていますから言語に不安がある方も安心です。サービス全般の質は高いです。
特筆すべきこととしては、羽田-松山間で「ハローキティージェット」という特別塗装の機材(エアバス330-300)を飛ばしていて、これ目当てでエバー航空を選ぶ人も多いです。注意しなければいけないのは、成田-桃園間で飛んでいる機材はハローキティージェットでないどころか、エアバス330-200というちょっと古いものであるということです。個人モニターの質にけっこう大きな差があります。

 

f:id:superflyer2015:20160128005418j:plain

 

4. 中華航空(日本での名前はチャイナエアライン)


台湾(中華民国)のレガシーキャリア。スカイチームに加盟。かつては日本でも「中華航空」と呼ばれていたのですが、現在は日本では「チャイナエアライン」です。よく中国の航空会社である「エアチャイナ」と混同されますが、全く別会社ですし、チャイナエアラインあくまで台湾の会社です。昔何度か大きな事故を起こしたため、非常に経営上苦労した会社なのですが、近年特に安全性に力を入れていて、サービスの質も高いため、この数年で航空券の価格が上がってきているような気がします。エバー航空よりも高いことも増えました。エバー航空同様、日本人のCAさんが毎回数人は乗っています。ちなみに、私はよくここの便を使っています。主に内装に関してですが、シンボルカラーの紫色が美しいです。

 

f:id:superflyer2015:20160128005547j:plain

 

5. デルタ航空


アメリカのレガシーキャリア。スカイチームに加盟。成田-桃園路線で使うことができ、アメリカ本土-成田-桃園という経路で飛んでいる路線の成田-桃園区間を利用するといった感じです。ですから、乗客もアメリカ人ビジネスマンが多いです。サービスの質は高いと思います。ただ、言語にすごく不安があるという人にはあまりお勧めできません。しかしながら、このキャリアは「コンフォートプラス」という「プレミアムエコノミークラス」(エコノミークラスとビジネスクラスの中間)に相当するクラスを設けていて、これがとても快適なので利用される際には強くお勧めします。エコノミークラスのチケットを予約した後で、追加料金を払うことで選択可能です。やはりアメリカ本土から(まで)利用する人が多いせいかチケットはけっこう高いです。しかし出発の数ヶ月前に予約可能な場合はけっこう安く買えたりします。

 

(※2017年3月20日 追記)

当該路線における競争激化により、2017年5月に台湾から撤退することが決定しています。

 

6. キャセイパシフィック航空


香港のレガシーキャリア。ワンワールドに加盟。歴史のある世界的に有名な航空会社です。いろんな賞をとったり認定を受けたりしていて、昔はめちゃくちゃ人気のある会社でした。ただ、近年はサービスの質が落ちているという話をよく聞きます。そのせいかチケットはけっこう安く買えることが多いです。香港が中国に返還されてからもうだいぶ時間が経ちますが、やはりその影響が大きいのかなとつい思ってしまいます。ちなみに私は、「海外旅行に行くとしたらどこがいいと思う?」と聞かれたら「香港」と即答します。参考になるかどうかはわかりませんが、私の書いた記事のリンクを貼っておきます。

 

superflyer2015.hatenablog.com

 

7. 復興航空(日本での名前はトランスアジア航空)


台湾(中華民国)のレガシーキャリア。三大航空連合未加盟。イメージ的には、レガシーキャリアとLCCの中間みたいな感じです。LCCほどではありませんが、チケットは安めです。一昨年、昨年と続けて大きな事故を起こしていますから、私としては、今これを読んでくださっている方に利用を勧めたいとは現時点では思いません。

 

(※2017年3月20日 追記)

経営難により、既に会社は解散済み。

 

taiwanlover.hatenablog.com

 

8. スクート


シンガポールの格安航空会社(LCC)。シンガポール航空の子会社。利用したことがありますが、可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。「プレミアムエコノミー」に相当するクラスがあるので、そちらであれば快適です。ただ、そのクラスの席にもモニターはついていないので、映画等は見られません。バニラ・エアができる前であれば、利用する方も少なくはなかったかと思いますが、日本人があえてこの会社を選択するメリットが私には思いつきません。

 

9. ジェットスター・ジャパン


日本の格安航空会社ですが、主に出資しているのはオーストラリアのカンタス航空です。私が利用した時には、男のCAさんが多くてびっくりしました。サービス的には可もなく不可もなくといった感じ。時々ものすごく安いチケットが出ているので、検討中には頻繁に公式サイトを覗くことをお勧めします。

 

10. バニラ・エア


日本の格安航空会社。ANAの子会社。とにかくチケットが安いです。レガシーキャリアの半額以下で出ていることも少なくないです。2万円台で台湾まで往復できたりしますから、東京から北海道や九州に旅行に行くよりも安いですね。

 

11. ピーチ・アビエーション


日本の格安航空会社。ANAの子会社。バニラ・エアと同じような存在です。バニラが成田空港を拠点としているのに対して、ピーチの拠点は関西国際空港です。本当にびっくりするくらい安いチケットが出ていることが多いです。

 

12. タイガーエア台湾


台湾(中華民国)の格安航空会社。チャイナエアラインの子会社。2013年12月にできたばかりの非常に新しい会社です。今のところ評判はいいようで、私の友人もよく使っているそうです。

 

13. Vエア

 

台湾(中華民国)の格安航空会社。トランスアジア航空の子会社。こちらも2013年に設立したばかりの非常に新しい会社です。台湾黒熊(タイワンツキノワグマ)のロゴマークが特徴的です。

 

(※2017年3月20日 追記)

親会社である復興航空の解散により、消滅しました。

 

管理人のオススメはどの航空会社?


最後に私のオススメというか、まとめを書いて終わりにしたいと思います。

まず、やはり羽田-松山便が絶対的に便利だと思うので、予算的に大丈夫なのであれば上のリストの上4つの航空会社から選ぶのがいいと思います。この路線で飛んでいるのはこの4社の便だけです。その4社のサービス水準はどこも同じようなものなので、出発時刻と価格で決めればいいと思います。あとは、マイルを貯めている方は、各社がどの航空連合に加盟しているのかに注意した方がいいかと思います。

成田空港や桃園空港でも問題ない、もしくは「とにかく安い方がいい!」という方にとってはやはり格安航空会社(LCC)を利用するのがベストかと思います。一度調べてみるとわかるかと思いますが、本当にびっくりするような低価格で購入することができます。ただ、出発時刻が早朝だったり、到着時刻が深夜だったりすることもよくありますので、よく見比べることをオススメします。また逆に、そういった「早朝出発」、「深夜到着」を利用して時間を有効に使うという手もありますから、本当にスケジュール次第ですね。


ということで、以上、東京-台北路線に就航している航空会社の簡単な紹介をさせていただきました。
3時間〜4時間程度のフライトで簡単に行けるのが台湾旅行のいいところですから、ぜひみなさんも機会がありましたら気軽に遊びに来てくださいね。