台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

飛行機とお酒と夜景が大好きな台湾在住サラリーマン。日々の生活の中で感じた取り留めもないこと、現地在住者ならではの観光情報などについて発信していきたいと思っています。(Twitter: @superflyer2015)

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「台湾では日本語が通じる」は本当か? 中国語も英語もできない人が台湾を訪れても楽しめるのか?

アルファベット

 

書こう書こうと思いつつ放置していた「台湾における言語」の話題を今回は取り上げてみたいと思います。
「まだ台湾を訪れたことはないけれど、近々行ってみたい」と思っている方向けに書いてみようと思いますので、台湾に詳しい人にとってはちょっと退屈な記事になってしまうかもしれません。

 

「台湾では日本語が通じる」は本当か?


このフレーズ、皆さんも一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。
結論から言えば、「観光客向けのレストランやホテル、観光スポットでは通じることが多い」し、「日本統治時代の名残で、日本語が話せる老人がそれなりにまだいる。」また、「大学の日本語学科出身の人や、独学である程度話せるようになった人もそれなりにはいる。」しかしながら、「レストランやホテル、観光名所以外で日本語が話せる台湾人とコミュニケーションをとる機会は、実際にはほとんどない」というのが現実的な答えかなと思います。要は、観光で訪れた日本人の多くは、ガイドブックに載っているような場所を廻りますから、「台湾では日本語が通じるんだ!」と喜ぶわけですが、私のような実際に現地に住んでいて現地人と同じような生活をしている者にとっては、日本語が通じる場所なんてほとんどないということです。

以下、説明を付け足してみたいと思います。

まず、日本人に大人気の小籠包レストラン「ディンタイフォン」などであれば、日本の国旗のバッジをつけた店員さんがいて、彼女たちは流暢な日本語を話します。向こうもプロなので、こちらの容姿等から日本人だと判断すると、積極的に日本語が話せるスタッフさんを担当としてつけてくれます。

ホテルに関しては、やはりローカルな安宿等では少し微妙らしいのですが、日本人がツアーで泊まるようなホテルにはほぼ間違いなく日本語が使えるスタッフさんがいます。更には、日系のホテルもありますし、台湾人と結婚した日本人女性が台湾のホテルでスタッフとして働いているなんてことも普通にあります。

日本人に人気の観光スポットと言うと、やはり大きめの夜市(ナイトマーケット)や「九份」、「淡水」、「北投」などですが、そういった観光地にあるお店のスタッフさんも日本語が使えることが多いです。もっとも、「美味しいよ〜」とか「安いよ〜」などといった必要最低限の表現のみ覚えているケースも多いような気がしますが。ちなみに、台湾ではなるべく価格交渉は避けて欲しいなと私は思っています。価格交渉前提で高めの値段設定をしている中国や東南アジアの国々とは違って、台湾では最初から底値みたいな値段で売っていることが多いので。日本人の中には、いったん海外に出るとけっこう大胆になる方が多いような気がするのですが、某夜市にて日本人男性のグループに値切られて困った顔をしている店主を見た時には、非常に嫌な気分になりました。

日本語が話せるお年寄りたちは、まだそれなりにはいらっしゃるようなのですが、そもそも会う機会なんてなかなかありません。私も数年住んでいて、そういった方にお会いしたのは3回くらいです。多分、10年前とかであればもっと多かったのでしょうが、もうみなさんだいぶお年を召されているということなのではないでしょうか。

あと、上には書きませんでしたが、台北には「日本人街」とも言える場所があります。「林森北路」というエリアです。興味のある方は、このキーワードで検索するといろいろと情報が見つかるはずです。このエリアではだいたい日本語が使えますし、夜にウロウロしていれば、すぐに日本語で声をかけられるはずです。
言うまでもないかもしれませんが、女性が行く場所ではありません。
ちなみに、近年はこのエリアを訪れる経済的に豊かな日本人も激減したそうで、最近のターゲットはもっぱら大陸からのビジネスマンだとか、、、なんとも日本人として情けない話です。かくいう私も貧乏なのですが、、、

 

英語に関してはどうか?


英語に関しては、台湾の人は明らかに日本人よりはできます。ちょっとした表現ならけっこうみんな知っていますし、大学生の中にはそこそこしゃべれる人が本当に多いです。
ちなみに、日本のネットの世界には高学歴な人が多いそうで、最近は院卒の人も多いらしいのですが、台湾では、例えば理系であれば基本的に修論審査会は英語で行うそうです。東大の修士課程の院生全員が英語で講演及び質疑応答ができるとは私にはとうてい思えないのですが、どうなんでしょうかね。
正確な数字は忘れましたが、確かTOEFLの平均点なんかでも日本は台湾にだいぶ遅れをとっていたはずです。

ただ、そうは言っても、もちろんその辺にいるごく普通のおじさんやおばさんは英語は話せませんから、あなたがもし英語ペラペラだったとしても、それだけで暮らしていこうと思ったら無理があります。この国に住んでいる欧米人は決して少なくありませんが、みんな普通に中国語を話しています。

 

中国語も英語もできない日本人が台湾を訪れても楽しめるのか?


答えは「絶対に楽しめる!」です。
上でいろいろと書きましたが、台湾が「日本人が海外旅行をする上で最も言語のハードルが低い国」であることは間違いありません。ただそれは、「日本語が通じるから」という理由からではなくて、「日本人が普段使っている漢字がほぼそのまま使えるから」という理由からです。

要はですね、しゃべったり聞き取ったりはできないかもしれないけれど、お店の看板等、書いてある中国語を見れば日本人ならだいたい意味がわかるし、何か相手に伝えたいことがあったら、紙に漢字で書いて見せればOKということです。
ですから、言語に特に心配がある方は、常にメモ帳とペンを持ち歩くことをお勧めします。それさえあれば、だいたいのことは何とかなります。
もちろん、同じ表現でも日本語とは多少意味が異なることもあります。例えば、中国語で「去」は「行く(go)」の意味だったり、「好」は「良い(good)」の意味だったり、日本語の「紹介」が中国語では順番が逆になって「介紹」だったり。もちろん、全然意味の類推ができない言葉があったり、日本語にはない漢字が存在したりというのもまた事実ではあるのですが、ぶっちゃけだいたいはわかるかと思います。
よく「韓国に行くと、お店の看板を見ても何の店かすらわからない」なんて話を聞きますが、台湾ではそういったことはありませんし、とにかく知っている文字だらけなので、街を歩いていても不安を感じずに済みます。もっとも、「そういったドキドキが海外旅行の醍醐味なんじゃないか!」なんていうたくましい方も少なくないのかもしれませんが。

ただ、一つだけ注意すべきことは、筆談による意思の疎通はある程度可能だとは思いますが、声に出して日本語読みしても全く意味をなさないということです。日本でなじみのある表現を見つけたとしても、発音は基本的に大きく異なります。しかも、中国語には「声調(四声)」、すなわちトーンがあるのですが、日本語にはそういったルールが存在しないので、しっかり学ばないと「通じる中国語」を話すのは簡単ではありません。イメージとしては、「雨」と言いたい時に、「飴」とずっと連呼しても相手に意味は通じないといったところでしょうか。実際には、たくさんの漢字が同じ発音をシェアしたりなんかしているので、きっちり発音しないと理解してもらえないことが多いです。
一つ例を挙げると、「お母さん」を中国語で言った場合の発音を片仮名で書くと「ママ」なのですが、「馬」の発音も片仮名で書けば「マ」であり、これら二つの「マ」の区別は声調によってなされます。母親に向かって馬馬って言ってたら何かちょっと嫌ですよね。

他にも同様の例は山ほどあって、変な間違えをすると、公共の場でめちゃくちゃ恥ずかしい単語を連呼するなんてことにもなりかねません。特に外国語を習い始めたばかりの頃とか、とにかく使ってみたくなったりはするものなんですけれどね。

 

まとめ

 

  • 旅行会社のツアーを利用して台湾旅行に来ると、日本語がそこそこ通じることがよくわかる。観光客向けの場所にはだいたい日本語が話せる人がいる。
  • しかし地元の人の比率が高いローカルな場所では日本語が使えないことが多い。というか実際には一切使えないところだらけ。
  • でも、日本人であれば漢字を見てだいたいの意味は類推することが可能。何か相手に伝えたい時は、紙に漢字で書けばOK。
  • 我々になじみのある「文字」(漢字)で表記される言語ではあるけれど、しゃべったり聞き取ったりしようと思うとなかなか大変。日本語にはない「声調」があるためである。
  • でも、台湾で流暢に中国語を話しながら働いている日本人も普通にいます。


最後に、管理人から一言だけ。
本当にその国の文化に触れようと思ったら、やはりその国の言語を習得して、その国の人とじっくりコミュニケーションをとる以外に方法はありません。中国語も実際に勉強してみると、面白い発見が本当にたくさんありますし、少しでも話せるようになると、途端に相手の対応も変わります。例えば、日本で英語圏の人と出会ったとしましょう。仮にあなたが英語が話せたとして、相手が英語だけでコミュニケーションをとろうとしてきた場合と、つたない日本語で頑張ってコミュニケーションをとろうとしてきたり、できる限り日本語を取り入れた英語で話してきたりした場合とで、印象はどう変わるでしょうか。そもそも、日本でデカい声で我が物顔で仲間と英語で話している白人とか見ると、ちょっとイラッとしませんか? まあ、私の心が狭いせいかもしれませんが、、、

ということで、とりあえず台湾は日本人にとっては本当に言語のハードルが低い国なので、ぜひみなさんも一度訪れてみていただけたらと思っています。我々が普段慣れ親しんでいる「漢字」が別の言語でどんな感じに使われているのかがわかって、本当に面白いと思います。