元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

台湾行き国際線航空券の購入方法別メリット&デメリット

台湾にある台北松山空港


私は航空マニアというほとではありませんが飛行機が好きで、以下のような飛行機ブログも現在管理しています。

 

sfcmiler.hatenablog.com

ちなみに、台湾在住ということで、東京-台北路線を例に、この区間に就航している航空会社をご紹介させていただいたこともあります。

 

taiwanlover.hatenablog.com

復興航空(トランスアジア航空)の会社解散、デルタ航空の台湾市場撤退など、航空業界における動きは非常に目紛しいわけですが、当ブログの読者の皆様の関心は、やはり「チケットの価格」にあるかと思います。私だってもちろんそうです。年に数回は一時帰国していますが、貧乏サラリーマンである私にとっては毎回結構な負担(なようで実はそうでもない、という話は当記事の最後に書いてあります)になっています。

そこで今回は、台湾行き航空券の購入方法別メリット及びデメリットについて少し考えてみたいと思います。

 

多様化するチケット購入方法


台湾旅行をすることに決めたとして、航空券の手配が必要になるわけですが、購入方法は様々です。ざっと挙げると、以下のような感じでしょうか。

  • 航空会社の公式サイトから購入
  • 旅行会社の窓口に足を運んで購入
  • 旅行会社等のサイトから購入
  • パッケージツアーを利用


これらの他に、航空会社のオフィスに足を運んで購入なんていう方法もあるのですが、まああまり一般的ではないですし、特にメリットもないのでここでは割愛することにします。

これらの購入方法はそれなりに以前からあったわけですが、最近の状況はどうもわかりづらいなと個人的には思っています。例えば、「スカイスキャナー」というサイトがありますが、航空券の販売会社(?)が検索可能なだけであって、スカイスキャナー自体がチケットを販売しているわけではありません。また、LCC(格安航空会社)のセール情報はFacebookやTwitter等で拡散されることが多かったりと、私のような若くない者にとってはちょっとややこしいなと。

ということで今回は、上に挙げた購入方法それぞれに関して、メリットとデメリットを整理してみたいなと思います。

 

航空会社の公式サイトから購入


これがまあ、ある意味一番単純な方法かなと思います。何らかの理由で利用する航空会社が決まっているのであれば、日付を指定して購入するだけですから。

メリットとしては、オンラインで日程変更や払戻しの申請が容易なことだと思います。もちろん、あくまで「予約クラス」ごとに決まった運賃規則の範囲内での話ですから、予約時にそれらをよく確認しておくことが重要になります。

あとはやはり、航空会社から直接購入するわけですから、トラブル発生時には最も安心です。旅行代理店が仲介していない分、航空会社が各種責任を負うことになりますし、もちろん、会社倒産に関するリスクも最小であると言えます。

デメリットとしては、購入金額が「割高になる可能性が比較的高い」ということです。これも絶対というわけではなくて、出発日のだいぶ前に購入する場合など、航空会社の公式サイトでもかなり安い(予約クラスのかなり低い)ものが手に入ることは決して少なくありません。ただ、それでもやはり、旅行代理店がまとめて安く仕入れているような航空券には敵わないことが多いです。ですからやはり、「ある程度割高でもいいから、最大限の安心を」という方向けなのかなと思います。

ただ、LCCに関してはちょっと事情が異なります。販売時間が限定された激安航空券が公式サイトで売られるなんていうのはよくあることです。台湾くらいまでだと、国内でちょっと新幹線に乗るよりも安いなんていうのはざらですね。上にも書きましたが、そういったセール情報は航空会社のFacebookやTwitterなんかで情報が得られることも多いので、興味のある方はフォローしてみると良いかもしれません。

 

旅行会社の窓口に足を運んで購入


最近の若い人たちは、おそらく旅行代理店の窓口に足を運ぶという経験がほとんどないのではないでしょうか。ただ、一昔前までは、これは極めて一般的な方法でした。

とにかく楽でいいですね。日付と大体の時間を伝えれば、候補をいくつか分かりやすい形で提示してくれます。特に価格が割高というわけでもありませんし、調べてもらった結果をメモって後で検討することもできます。もちろんスタッフの方々はプロですから、素人が自分でネットで調べるよりもはるかに素早く適切な便を探し出してくれます。

あとは、これはほとんどの人には関係のない話でしょうが、「FIX/OPEN(フィックス/オープン)チケット」を購入する際なんかに非常に便利です。出発日は固定で、手数料なしで一定期間内なら帰国日を何度でも変更できるタイプの航空券です。誰がそんなものを買うんだ? と疑問に思われるかもしれませんが、私みたいな人が利用します(笑)

デメリットに関しては、じっくりと時間をかけて検討するのが若干難しい点かなと思います。カウンターでスタッフさんを長時間拘束するのはマズいですし、航空券の価格は日々変化するわけですが、その変化を見つつ、、、というのもあまり現実的ではありません。あとは、キャンセルや払戻しに関するルールが若干わかりづらい、というか、いちいち質問したりする必要があるので、それをどう感じるか次第かなと。ただ、その場で何でも質問できることの利点は大きいとは思います。自分で調べるのが苦手な人は決して少なくありませんから。

 

旅行会社等のサイトから購入


これは要は、「航空会社の公式サイト以外のサイトから購入」という意味です。

私も過去何度も利用しましたが、例えば、「スカイスキャナー(Skyscanner)」なんかで検索し、「おっ、航空会社の公式サイトよりも安いじゃん!」なんて思って選択をすると、よく「エクスペディア(Expedia)」のサイトに飛ばされるわけですが、そこで購入した場合の話です。

メリットですが、やはり「安く購入出来る場合が多い」ということですね。それに、手元のスマートフォンなりタブレットなりで簡単に購入可能ですから、手っ取り早いという点が挙げられるかと思います。

よく国際線を利用する方であれば、「最近はスカイスキャナーしか利用していない」という方も多いかと思います。実は私もその一人です。私の場合、スカイスキャナーで検索して、便を決めたらそれを航空会社の公式サイトで検索し、価格があまり変わらなければ公式サイトで、差が大きいようであれば検索でヒットしたサイトで購入するようにしています。

ちなみに、実はスカイスキャナーであっても、日本版と外国版では検索結果が違って、、、という話があるのですが、リンク先のページが日本語に対応していないなんていうのはざらなので、まあ興味がある方のみ、以下の記事をご覧になっていただけたらと思います。

 

superflyer2015.hatenablog.com

次にデメリットについてですが、安い分、やはり変更不可、キャンセル不可のチケットが非常に多いです。ですから、とにかく予約時にはよくそのあたりのルールを確認しておくべきだと思います。あとは、例えば私の場合、台湾版のスカイスキャナー(URLの最後が「.tw」)をよく利用するのですが、最終的にたどり着く先が香港版のエクスペディア(URLの最後が「.hk」)であることがこれまでに何度もありました。この場合、もし何かトラブルが起きて問い合わせる必要が生じた際には、当然香港に電話をかける必要がありますから、そういうのに抵抗がある方は是非気をつけていただきたいなと思います。

とりあえず、「航空券のみをなるべく安く購入したい場合」には非常に有効な購入方法ですから、現代人的には各サイトを賢く使いこなしたいものですね。

 

パッケージツアーを利用


最後は、航空券とホテル予約がセットになったいわゆる「パッケージツアー(パックツアー)」についてです。毎回これを利用しているという方も非常に多いかと思います。

台湾旅行に際して、旅行代金にとことん拘った場合、以下がベストな方法だと思います。

  • 一人旅の場合:LCC利用の個人手配
  • 同行者がいる場合:LCC利用の個人手配もしくはパッケージツアー


台湾のホテルは基本的に部屋単位での料金になっていますから、基本的には一人で泊まっても二人で泊まっても料金は同じです。ですから、一人旅でパッケージツアーを利用すると基本的には追加料金の支払いが必要になります。もっとも、追加料金を支払っても十分安いというケースもざらですが。

旅行代金の総額に関して言えば、タイミングよくセール時にLCCの激安チケットのようなものを入手できれば、個人手配を選択した方が総額を抑えられますが、それ以外の場合はやはりパッケージツアーを利用した方が良いのではないかと私は考えています。パッケージツアーの場合、レガシーキャリア利用のプランが多く、快適度の違いも軽視はできないと思うからです。LCCは確かに安いのですが、深夜や早朝発着であることも多いので。

私は台湾在住であり、もちろんホテルなど必要ありませんから、台湾旅行のパッケージツアーに関して詳しくはありませんが、様々な広告で価格を見る度にそのあまりの安さに驚きます。レガシーキャリアの東京-台北便を航空会社の公式サイトで普通に予約すると、だいたい5万円くらい、安い時で4万5千円くらい、すごく安い場合で4万円、といった感じですが、パッケージツアーなら、4万円で2泊分のホテル宿泊までついてくるのはごくごく普通のことです。「もっと安いプランもいくらでもあるよ」と思われた方もいるかもしれません。

ということで、宿泊予約も必要なら、やはりこれがベストな方法かなと。ホテル選択の幅はどうしても狭くなりますが、一般的には、「台湾旅行と韓国旅行の一番の魅力は安く行けること!」なんてよく言われますからね。なるべく旅費を抑えて、何度も訪れるのがいいのかなと。

デメリットはいくつかありますが、まずはキャンセル料金に関するルールが結構厳しいという点です。格安ツアーなどの場合は特に、ある程度日が迫ってからキャンセルした場合にかかるキャンセル料の総額に対する割合が大きいです。まあでも、とにかく安いわけですから、これはもう仕方ありませんね。兎にも角にも、申し込む前によくルールを確認しておくことが必要です。

あとは、「てるみくらぶ」のように旅行会社が潰れて無くなってしまうこともごく稀にありますから、そのリスクに関してよく理解するべきだと思います。

 

taiwanlover.hatenablog.com


ただまあ、てるみくらぶのツアーを利用して、普通なら絶対にあり得ないような超格安で台湾旅行を満喫した方も山のようにいるわけですから、個人的には、ローリスクハイリターンかなと思わなくもないです。もっとも、一度に50万円や100万円といった額をそういった会社に支払う人の思考は私には理解できませんが。

 

まとめ


以上、今回のエントリーでは、台湾旅行に際して入手が必要な国際線航空券に関して、その購入方法別にメリットとデメリットを考察してみました。

こうやって書き出してみるとわかるわけですが、どれが良いとか悪いとか、そういうのは一概には言えませんね。やはりパッケージツアーを利用するのが現在でも最も一般的だとは思いますが、宿泊予約が必要ない人、お気に入りの宿泊施設がある人などにとっては最適な選択肢とはならないわけです。

あとは、LCC台頭の影響が本当に大きいです。片道あたり10,000円以下なんてごくごく普通ですし、3,000円とか5,000円とか、そういった子供の小遣いみたいな額であることもざらです。少し前に、東京の池袋から秋葉原までタクシーに乗ったところ5,000円以上かかりましたが、本当に乗り物の運賃ってもうわけがわかりませんね。

そんなこんなで、欧米までの長距離路線よりも、東京-台北のような近距離路線の方が、この手の考察ははるかに複雑になる気がします。

ちなみに、もしかしたら当ブログの読者の中には、「まだ台湾には行ったことがないけれど、近々行ってみたい」という方もいらっしゃるかもしれません。余計なお世話かもしれませんが、例えば、台北市内限定ではありますが、「◯◯駅の近くのホテルにしようかと思っていますが、周辺に見所はありますか?」みたいな質問であれば多分簡単に答えられるかと思いますので、もし必要でしたら、コメント欄かTwitter(@superflyer2015)経由でご連絡いただけたらと思います。

 

おまけ(飛行機に無料で乗る方法)


これはあくまで「おまけ」ですから、興味のある方のみ読んでいただけたらと思います。

現在の日本はいわゆる「格差社会」であり、この「格差」には、「貧富の差」だけではなく「情報格差」も含まれると私は考えます。その典型的な例を一つご紹介したいと思います。

例えば、私のTwitter(@superflyer2015)のフォロワーさんたちの中には、全日本空輸(ANA)の国際線ビジネスクラスで頻繁に海外旅行に行っている方がたくさんいるのですが、彼らは別にお金を支払って航空券を購入しているわけではなくて、事前に大量に「マイル」を貯めて、特典航空券に交換しているだけです。

なぜそんなにまで大量のマイルを獲得できるのか? という話になるわけですが、連中はなにも飛行機に乗りまくってマイルを貯めているわけではなく、別の方法で陸にいながらマイルを貯めています。そういった人たちのことを「陸マイラー」と呼びます。

 

sfcmiler.hatenablog.com


要は、「ポイントサイト」という各種案件をこなすことによってポイントが得られるサイトを利用してポイントを貯め、そのポイントをANAマイルに交換することによって大量のマイルを獲得しているのです。

実は、私もこれを実践しています。ですから、一時帰国の際にはだいたいいつも特典航空券でANAの便を利用しています。諸税やサーチャージはかかりますが、チケット代は基本的に無料です。

こうやってあらためて書くと、まるで詐欺か何かのような胡散臭さがありますが(笑)、世の中というのはそんなものです。賢い人がひたすら得をし、それ以外の人たちがそういった人たちを支えるわけです。

ということで、もし興味がありましたら、ぜひ上のリンク先の記事をお読みになってみてください。

あとは、以下のような記事も過去に書いているので、もしよかったらどうぞ。

 

taiwanlover.hatenablog.com


ちなみに、これら一連の手法に関しての質問にもわかる範囲でお答えすることは可能ですから、何か気になることがありましたら気軽にご連絡いただけたらと思います。

最後に随分と趣の異なる話をしてしまいましたが、台湾及び台湾人の方々に散々お世話になった一人の日本人として、少しでも多くの方が台湾を訪れていただけたら嬉しいなと思っています。