元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

Back in the days when I was...

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昔話を一つ。

 

いつかのこと


思い出す。
あれからどれだけの時間が経って、一体あれから何が変わったのか。

 

ガキの頃といえば、とにかくみんなのことが大嫌いで、とにかくみんなと同じ道を歩むのだけは絶対に嫌だって思ってた。人と同じことをやるくらいなら死んだ方がマシだと本気で思っていた。

 

クラスの中で浮く自分。
みんなからの視線、なんか変な奴がいるなって。ごめんね、変な奴でさ。

 

「俺は、医学部に行くわ。」
「私は法学部に行って検察官。」
「俺は旧帝ならどこでもいいから、国I取って官僚になる。」
「俺は親の会社継ぐから大学は東京で遊べりゃどこでもいいや。」
「私は将来、外資系のコンサルやりたい。だから在学中に留学するんだ。」

 

みんな各々いろんな夢を語っていた。
俺は誰かが口にした進路は除外して、残り物から選んだ。

 

残り物に福?
んなもんね〜よ(笑)

 

みんなが言った。
「茨の道」だって。

 

あ〜確かにそうだったよ。
今だって茨を踏みしめながら歩いてる。メンタルはここ数年間ずっとボロボロ。台湾でも中国でも、毎晩酒に頼るだけの日々。金もないから安くて不味い酒をひたすら飲む。少しでも今を忘れるために飲む。今じゃ日中仕事中に手が震えることがある。神経が高ぶった際なんかに震えが出るんだよ。そう、今みたいな時にさ。

 

2年くらい前からは、もうちょっとまともな「自分」を何とかこの世界に存在させたくてブログを始めた。皆さんから見たら小さな規模かもしれないけれど、だんだんと読んでくれる人も増えて、ブログ全体の合計アクセス数が100万を超えた時には本当にめちゃくちゃ嬉しかった。読んでもらうためだけに、興味のない観光情報やグルメ情報も書いた。本当に聞いてほしい話を少しでも多くの人に聞いてもらうために、それらを書いたんだ。

 

Twitterなんかで絡んでくれる人もいたりして、「ぜひお会いしてみたい」なんて言ってくれる人も一人や二人じゃなかった。でも、適当に理由をつけて毎回断ってきた。DM(ダイレクトメッセージ)でプライベートに関して質問されるのも怖くなっちゃって、フォローを大量に外したりもした。

 

なぜかって?
俺だって会いたいし、面と向かって本当のことを話したい、本当の自分に触れて欲しいって思うけれど、「わかってもらえないんじゃないか?」っていう心配があったから。

 

冒頭で触れた高校時代のクラスメートたちは、みんな当時自ら宣言した通りの今を送っているらしい。多分、私にTwitterなんかで声をかけてくれるような人間ができている人たちも、そういう連中と同じ社会のアッパークラスにいる人たちだと思うんだよ。だから、きっと俺みたいなマイノリティーのことは根本的に理解できないんじゃないかなって、心配なんだよ。

 

なんで今日、こんなのを書いているかというと、そろそろ真面目に撤退を考える時期かなって思えてきたから。

 

このままこの道を行っても、ゴールにたどり着ける気がしないから。
才能が足りなかった。努力も足りなかった。上で書いたような理由で選んだ進路だったから、モチベーションも弱かった。

 

だから、そろそろ、この業界を去った方がいいんじゃないかなって。

 

高校出てからも高校での酷い人間関係が尾を引いていて、その後もとにかく「人」という存在が大嫌いだった。東京時代、スーツ姿で死んだようなツラでロボットのように街を行き交う連中が特に嫌いだったから、ブログにはこんなタイトルをつけた。今でも俺はガキの頃のイライラを引きずってるんです。

 

ニュースをチェックしてみりゃ職業不詳の27歳、白石隆浩が9人を殺して死体遺棄!?
こういうのを目にするだけで、本当に目の前のパソコンとかぶっ壊したくなるくらい腹が立つ。人間の欲ってもんがとにかく気持ち悪くて、そもそも人間という生物には潜在的欠陥があると俺は長年ずっと思ってきた。自分の仕事は、そういった人間の気持ち悪い部分と対峙せずに済み、かつ、もっと本質と向き合えるものだと信じていた。だから、この仕事で食えるようになった時には、本当に嬉しかった。

 

でも、やっぱりこの業界にいるのも人間だった。
ズルをしようとする奴や、人を利用しようとする奴がいた。
そういうのを目にしたことで、やる気は削がれていった。

 

私が業界を去って、帰国して、本当にサラリーマン(会社員)になった際には、隠していたことをここに書いて、少し時間をおいてブログは全て削除する予定です。檸檬紅茶氏も人間だから、いつか必ず死ぬんです。

 

亡くした自分


インターネットの世界では何にでもなれます。
こんな俺でも、リア充になれる。
高学歴で博識なエリートにもなれる。
金持ちのフリをすることもできる。

 

キモいのが寄ってきたらブロックすればいいし、付き合う相手は完全に自分の意思で選べる。
感謝の言葉、賞賛の言葉だけ受け取って、ネガティブなのは全部消しちゃえばそれでOK。
あくまで自分がルールブック。

 

でも、それじゃあなぜ、俺は今こんなのを書いているんだろうか。

 

多分、自分がやってきた不誠実な運営に我慢ならなくなってきたからだと思う。
嘘もつき過ぎた。

 

でも、今更もうどうしようもない。全部消す以外に方法はない。

 

あるTwitterのフォロワーさんが最近、「檸檬紅茶さんは紳士ですね」ってリプくれて、なんかちょっと目が覚めました。

 

私は過去、身内から「家族だからいいけれど、もし他人だったら絶対に絡みたいない」と言われたことがあって、すごくインパクトのある言葉だったから今でもよく覚えているんだけれど、そんな奴が紳士にもなれるんだから、madな空間だよなと。

 

ということで、この一連のブログプロジェクトは一人の多重人格者の葛藤だし、ある種の自傷行為なのかもしれない。

 

私の文章能力では、このくらいが精一杯。

 

今日はなぜか、もう見慣れたはずの汚い空を眺めていると、涙が出てくる。

 

俺はこんなところにいるべき人間じゃない!
こんなところで枯れてたまるか!
ってずっと自分を励まし続けてきたけれど、やっぱり今日は涙が出る。