元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

飛行機とお酒と夜景が大好きな台湾在住サラリーマン。日々の生活の中で感じた取り留めもないことを綴っています。(Twitter: @superflyer2015)※2017年夏に中国に引っ越しました。(http://chinalover.hatenablog.com/)

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(日本は乳幼児に優しくない国!?)海外在住日本人が東京でベビーカーを押してみてわかったこと

東京


最近ちょっとした事情があり、生まれて初めて「ベビーカーを押して東京の街を歩く」という貴重な経験をしました。その過程であらためて考えさせられることが幾つかありましたので、紹介させていただこうと思います。

細かいことを挙げればたくさんあるのですが、以下、特に皆さんにお伝えしたいと思った三つの例を挙げてみたいと思います。

 

乳幼児連れ泣かせな浜松町駅


海外から日本にアクセスする際の玄関口と言えば、やはり羽田空港です。一昔前なら成田空港だったかもしれませんが、一般的に成田便と羽田便の両方が利用可能である際には、羽田便の方が人気が高いと言われています。都心から成田空港に行くには交通費も結構かかりますから、私も普段は羽田空港を利用することが多いです。

今回我々は台北松山空港から羽田空港に向かうフライトを利用しました。空港からはモノレールを利用し、浜松町駅に向かいました。空港快速に乗れば、国際線ターミナルから浜松町駅までたったの13分で着きますから非常に便利です。このルートで都心に向かう人は非常に多いのではないでしょうか。

しかし、今回は普段とは少し勝手が違います。幼児をベビーカーに乗せ、押しながらの移動だったのです。まず、浜松町駅に着いて困ったのがエレベーターの場所です。案内に従い進んだところ、確かにそこにはエレベーターがあるのですが、張り紙がしてあるのです。それによると、なんでも、そのエレベーターでは改札に向かうルートの途中までしか行けないそうで、改札階まで行きたい人は別のエレベーターを使う必要があるとのこと。「それなら案内板なんて出すなよ、、、」と私が心の中でつぶやいたのは言うまでもありません。

しぶしぶホームをしばらく歩き、別のエレベーターへ向かい、それに乗って下の階へ。すると、今度はどこに向かえば良いのかがわからない。私たちはJRに乗り換えたかったのですが、兎にも角にも、JRの改札までどう進めばたどり着けるのかがわからない。地上階まで降りるエレベーターがあったので、降りたりまた上がったり、どんどん疲労感だけが積もり、うんざりしてきました。

途方に暮れてウロウロしていると、近くにあった売店のおじさんが声をかけてくれました。なんでも、この駅ではエレベーターのみ、つまり階段やエスカレーターを使わずにモノレールからJRに乗り換えることは「不可能」だそうです。

なるほど、さすが子供に冷たい国、日本です。乳幼児が訪れるべきではないということですね。

ただ、どうも裏技のようなものがあるそうで、モノレールのホームからエレベーターで降りた先の階にあるJRの出口専用の改札にて、駅員さんに事情を伝えることでそこから中に入れてもらえるそうです。まあ、「そんなの知るかよ」って話ですよね。同行者も完全に呆れていました。

我々はそこで駅員さんに交通系ICカードを提示して中に入ったのですが、入場後に「あ〜やっちまったな、、、」と思いました。私たちは、東京駅まで移動して、そこから新幹線に乗り換える予定だったのです。つまり、浜松町駅にて新幹線の切符を買うと、出発地は「都区内」となるため、一つの切符で済んだのですが、交通系ICカードで改札を通ってしまったため、一旦東京駅で改札の外に出て、あたらめて新幹線の切符を購入する必要が生じたわけです。つまり、浜松町駅から東京駅まで、余計な運賃を払うことになってしまいました。かと言って、特別な入り口(?)から中に入ったわけで、そこを入る前のエリアに券売機なんてあるはずもなく、、、

少し細かい話をしてしまいましたが、伝わりましたでしょうか?

日本人でもこれだけ迷うわけです。いったい外国人であればどれだけ困惑することか。しかも、ここの駅、日本を訪れるものすごい数の外国人が利用するわけで、、、

3年後にはオリンピックが控えているわけですが、こんなんで大丈夫なのかなと。私もこのことを今回初めて理解し、自分は「バリアフリー」について何も理解していなかったのだなと、大いに反省しました。

 

乳幼児連れは電車に乗ってはいけないのか?


浜松町駅から東京駅までは山手線で移動です。ホームで少し待つと電車がやってきました。扉が開き、乗り込もうと思ったところ、、、無理でした。とてもじゃないけれど、ベビーカーが入るスペースなんてありません。こっちはデカいスーツケースに加え、大きなバックパック。もうどうにもこうにも無理でした。

私も今回この記事を書くにあたり、ネットでいろいろと情報を調べました。どうも、日本人の標準的な意見としては、我々が悪いみたいです。「リュック背負って満員電車に乗ってくるアホはマジで死んでほしい」とか「ベビーカーを畳まずに乗ってくる奴は真性のキチガイ」などなど、ひどい言葉が出てくる出てくる。正直なことを書きますが、私も少し前までは、「まあ、そうなのかな、、、」なんて思っていました。でもね、実際に経験してみると、そういうわけにもいかないということがわかるのです。ベビーカーが必要な幼児であっても、実際に抱っこするとかなり重かったりするんですよ。あとは、ベビーカーって畳んでも結構サイズありますし、抱っこしつつベビーカーを持ち運ぶとか、マッチョじゃなきゃ厳しいです。これは余談ですが、私は腰椎椎間板ヘルニアを患っているため、重いものを持つのは普通の人の数倍しんどいです。

あとは、ネット上には、「子連れは黙ってタクシーを使え。その程度の金もない貧乏人は東京になんかいるな。」なんていう意見もありましたが、みんなそれぞれ事情があるわけで、そんな冷たいこと言わなくても、、、とつい思ってしまいました。

台北では、東京のような異常なレベルの満員電車を見たことがありません。私は日本ではずっと東京で暮らしていましたから、東京の公共交通機関事情はよく理解しているつもりです。当時はそれを普通だと考え、特に疑問も抱きませんでした。

みんな、それぞれ自分の人生を生きるのに精一杯なのはわかりますから、これ以上細かいことは書きませんが、我らが日本の首都東京が、こんな状態でいいんですかね。どの国にも気軽に遊びに行ける時代です。街の在り方も、グローバルなレベルで問われる時代なのではないでしょうか。

 

日本ではなぜレストラン内での喫煙が許されるのか?


日本では、久しぶりの帰国ということで、少し奮発して寿司を食べに行きました。親戚も一緒だったので、事前に予約をする際に幼児用の椅子があるかどうかも確認しました。用意しておいてくれるそうで、安心して向かったのですが、席につくと嫌な臭いが。なんと、隣の席で会社員風の中高年がタバコを吸っているのです。食事会が台無しになりました。

私も日本にいた頃は、そういうものだと思っていました。でも、海外に出たことで、それが決して「普通」ではないということを知りました。例えば、台湾では、レストラン内での喫煙は一切禁止です。台湾でも喫煙者自体は結構多くて、路上喫煙をする人なんかもいますから、個人的にはまだまだだと思いますが、それでも、食事中に強制的に副流煙を吸わされるなんてことはありません。日本では、最近は店内で分煙をやっているお店が増えましたが、煙なんてすごいスピードで広範囲に拡散しますから、禁煙席に座っていても臭うことは多いです。店員さんの服から臭うこともありますしね。

私は、喫煙を禁止すべきと言っているわけではありません。法律によって国レベルで認められている以上、吸う自由は保障されるべきです。ただ、食事中くらいは、勘弁してほしいなと。私が願うのはそれだけです。乳幼児に副流煙を吸わせるなんて論外ですが、愛煙家の方たちはすぐ「そういう場所に連れてくる大人が悪い」と言うんですよね。まあ、現状、飲食店で吸うことが認められているわけですから、そういう場所に連れて行かないのが一番なのかもしれませんが。

 

最後に


「国際人になろう!」とか「グローバル人材になろう!」なんていうキャッチコピー、皆さんもどこかで見かけたことありませんか?

本当の「国際人」とか「グローバル人材」っていったいどんな人なのでしょうか。英語が話せるだけでOKなら、そんな日本人、掃いて捨てるほどいます。

では、いったい我々には何が足りないのか?

私もまだまだ勉強中でして、意見できるような立場にもありませんが、「ハーフでもないし、留学経験もないし、外国語は高校の英語の授業で学んだだけだし、駐在員でもないけれど、なぜか普段日本にいない日本人」という超絶中途半端な人間として、感じたことを今回書いてみました。

海外旅行の際に浜松町駅を利用する時に、満員電車を利用する時に、レストランで食事をする時に、ふとこの記事のことをちょっとだけ思い出してもらえたら、私のこの試みには意義があったということになるのかもしれません。そんな気持ちを込めて、書いてみました。