ふと見上げてみる空。いつもの帰り道。
なぜ自分は今ここにいるのか？
そんな疑問に対する答えは見つからないまま、大好きなこの場所からも出ていかなければならなくなって。
私は台湾が本当に大好きです。台湾の人たちが本当に大好きです。でも、どれだけ愛しても、なかなかしっかり愛してはもらえない。
これまでの台湾生活を振り返れば、良い思い出もたくさんあったし、しんどかったことも山ほどありました。それらに関して、個別に語ることが今では躊躇われるくらい、本当に色々ありました。
自分の人生を振り返れば、矢のように去ったこの数十年。確実に迫りつつある本当の終わりを尻目に、今これを読んでくれている皆さんと繋がれたことに、ただただ感謝です。
祝200記事！
当ブログは昨年の年初から更新をスタートしたわけですが、前回の記事で200記事に達し、今回のエントリーが201記事目です。
これが言いたくてまた筆を取ったわけですが、皆様、当ブログを訪れていただき、本当にありがとうございました。皆様のおかげで今日まで更新を続けることができました。
今読み返すと、「もっとうまく書けたはずなのに、、、」と思う記事もありますし、「めっちゃ良い事言ってるのに、、、」なんてつい思ってしまう記事もあります。そしてそういった「自己評価」と「一般の読者による評価」との間のギャップを痛感することは、私にとっては非常に有意義な事でした。
どこの馬の骨かすらわからないような匿名さんからたまに、「毎回長い文章を綴るのは大変だと思います。もう少し簡潔にまとめられてはいかがでしょうか？」とか、「日本に居場所がなかったから中国に逃げたんですよね？」なんてコメントが送られてきたりもするわけですが、そういうのをサラッと無視するのにもようやく慣れました。
それらとは逆に、応援のコメントもたくさんいただきました。仕事が忙しい時など、お返事が書けない事もありましたが、全てに目を通していますし、毎回力をもらいました。皆さんには本当に感謝していて、当ブログに残った皆さんのコメントは今後もずっと私の宝物です。
全体的に言えば、写真少なめ文章メインのブログということで、200記事を書くエネルギーは結構なものだった気がします。それでも今振り返って思うわけですが、やっぱりこういう「残るもの」っていうのはいいものですね。当ブログには随筆（エッセー）も多いのですが、その瞬間の私の頭の中の一部がそこに反映されていて、自分で読み返してみてもなかなか面白いなと感じます。ブログは情報を散布する一手段ではありますが、一人の人間及び一つの人生をグイと「外」に押し出して晒す手段でもあるわけで、ここにあるのはある意味私の人生そのものですから、SNSのマイページとは全く違った存在感を個人的には感じています。
そんな個人的な試みではありましたが、この活動を通じていろんな方と交流することもでき、本当にただただ楽しくて、「続けて良かった」というのが今の私の素直な感想です。
今日までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。今日まで続けてこれたのも皆さんのおかげです。
今後のこと
まず、当ブログの更新自体は今後もとりあえずしばらくは続ける予定です。
今夏、私は台湾を去るということで、「台湾生活」に関して総括をしたいなと。最近、某台湾在住者が台湾生活の「コスト」に関して書いた記事が某メディアで話題になったようですが、ちょっとびっくりするような内容でしたので、もう少し一般的に有用なレビューみたいなものがあった方が良いのでは？？？なんて思っています。「1日の食費は150元」なんていう記述を信じて台湾移住をするような人がたくさんいたらやっぱりマズいですしね。
あとは、台湾生活を通して私が学んだ「処世術」についてももう少しご紹介したいなと思っています。インターネットやスマートフォンの発達によって、人と人とのコミュニケーションが昔と比べてめちゃくちゃ複雑になりましたから、「昔」も「今」も知っている者として、また日本を「外」から何年も眺めてきた者として、皆さんにご紹介したいことがあります。
ただ、最近仕事が忙しいのに加え、今後別の国への引っ越しも控えていますので、更新のペースはかなりゆっくりとしたものになるかと思います。新ブログ開設に関してもさすがにそろそろ真面目に取り組まなければ、、、と思っているところなのですが、なかなか十分な時間を確保することが難しいのが現状です。ただ、別の国に移って数ヶ月程度経った頃には、再びブロガーとして元気に活動する時期も必ず訪れるだろうとは思っています。言い訳ばかりで申し訳ないのですが、当ブログというか私のブログの更新を楽しみにされている方には、気長にお待ちいただけると嬉しいです。
以上が業務連絡なのですが、実は最近ものすごくいろんなことについて考えています。もう既に次にお世話になる国のビザは取得済みですし、着任日も決まっていますから行くことは行きますが、ぶっちゃけ本音を書けば、私はもう日本に帰りたいです。海外生活に疲れました。私は学生でも若者でもありませんし、現地人と国際結婚をしたわけでもなければ、駐在員でもありません。長期の海外一人暮らしをこれ以上続ける元気がもうあまり残っていません。そろそろ母国で落ち着きたいなと。リアルな話をすれば、長年超薄給で働いてきましたから貯金もなくて、そろそろ老後のことも真剣に考えなければなりません。もっと老いてから帰国して、生活保護をもらうわけにもいきませんしね。冒険が許されるのは若者だけなのだなと、日々痛感しています。
そんなこんなで、私の未来は客観的に見たら暗いわけですが、それでもとにかく生きていくしかありません。そんなリアルで生臭い一人の日本人の人生の一片を、今後も画面越しにお届けしようかなと。
キラキラした人生を披露しているブロガーが多い中、当サイトを訪れてくださった皆さんには本当に感謝感謝です。
