元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

最近、「もう日本での生活には適応できないかもしれない」と心配になってきました

彼岸花

 

あなたは、この花の名前をご存知ですか?


最近ある記事をネット上で見つけ、なぜか変な汗が出てきました、、、

 

「浄土真宗の場合、御霊前はNG」


その記事によると、ある会社員が取引先の関係者の葬式(?)に部下を伴って出席した際に、故人の宗教が浄土真宗だと事前に知っていたにも関わらず、部下が不祝儀袋に「御霊前」と書いて持ってきたのだとか。

これに対して、「そんなことすら知らない社会人がいるのかよ、、、」といったようなコメントがたくさん書き込まれていたのです。

はっきり言いますが、私は一切知りませんでした、、、

今これを読んでいるみなさんは、こういったことに関して、正しい知識を持っていますか?

なんでも、浄土真宗では、人は死ぬと即得往生するそうで、霊でいる期間などないそうです。だから「御霊前」では変で、「御仏前」でなければならないのだとか。

個人的には、宗教というのは、醤油ラーメンが好きな人がいれば豚骨ラーメン以外は一切食べない人もいるのと同じで、趣味趣向の問題だと考えていますから、もちろんそれ自体に関して一切どうこう言うつもりはありません。

でも、、、要は、故人のことを思ってわざわざ会場まで足を運んでも、それ一つ間違えただけで激しく批判されるわけですよね、、、

まあ、日本人の多くはこれを「常識」と呼ぶわけですから仕方ないのですが、なんだか背中にどし〜んと、何か重いものがのしかかってくるような思いがします。

私が今いる台湾にもいろんな「常識」があるけれど、一つ間違えただけで、まるで鬼の首でも取ったように激しく批判される、なんていうことはありません。「民度が違うのだ」という人もいるのかもしれないけれど、私はそうは思いません。

もちろん、こういうことがあるというのを私は知りましたから、今後日本で冠婚葬祭の機会があれば、事前にしっかりネットで調べてから出席しようと思います。

とりあえず今回感じたのは、海外にいる時間が長くなるにつれて、だんだんと日本にいる人たちから自分が離れていくような感覚です。これも自分で選んだ道ではあるのですが。。。

 

私が忘れてしまったその他のこと


その他にもいろいろとあります。

例えば、日本の社会人たちは、お世話になった人に毎年御中元や御歳暮なんかを送るわけですよね。いったい何を、どのくらいの関係の人に送るのかなど、もう私にはさっぱりわかりません。

あとは、まだ日本の人たちは年末年始に年賀状を送り合っているのでしょうか?

私だってもちろん昔は送っていました。子供の頃から、毎年親が何百枚も作成するのを見ていましたから、そういうものなのだと思って自分も送っていたのです。ただ、こちらに移ってきてからは一切送っていない、というか、物理的にどうにもこうにも送れませんから、もはやその存在が頭の中から完全に抜け落ちてしまっています。

「また日本で暮らすようになったら送ればいいだけじゃん」と言われれば、まあそうなのかもしれませんが、本当に上手く言葉にできない不思議な感情があるんですよね。物理的な距離以上に、すご〜く遠くに来てしまったなという。

ついでに書けば、正月も新暦と旧暦で差があり、日本の年末年始は私は普通に仕事ですから、ここ数年間は初詣にも行っていないし、年越しそばもおせち料理も食べていません。最初の年は、そういったことに関してすら、「おぉ〜!」という変な高揚感のようなものを感じましたが、翌年からはそれも一切無くなりました。年越しそばもおせち料理も、特別美味しいものではないのかもしれないけれど、そういう問題ではないんですよね。

自分はいったい、このままどこへ向かうのだろうか、、、

そんなことを考えています。