こういう記事を本当に書いてよいものか非常に悩ましいのですが、一つの事実として、詳細は省いて要点だけサラッと書いておこうと思います。
政権交代による政策転換で失職!?
つい最近知ったことなのですが、台湾で某企業に勤めている知り合いが失職しました。
彼は優秀なエンジニアで、「プロジェクト単位の雇用」という形でその会社に雇用されていたのですが、実はそのプロジェクトというのは台湾政府(中華民国政府)からの補助金によって成り立っていたものであり、この度その補助金が大きく削減されたため、当該プロジェクトは「解散」することになったのです。
彼はチームリーダーでしたから、一般の社員よりもだいぶ良い待遇で雇われていましたし、彼には十分なスキルがありますから今後も職には困らないとは思いますが、一時的であれ失職は失職です。
「中国と距離を置く」ことの本当の意味
彼が失職に至った理由を簡単に書いてみたいと思います。
この度台湾では政権交代が起き、「親中」から「中国と距離を置く」政策へと大きな政策転換がありました。
中国としてはもちろんこのことは非常に腹立たしい出来事なわけで、台湾への軍事圧力を強めました。そしてこのタイミングでアメリカが出てきて、「守ってほしいのならもう少し金を出してくれ」といったような要求をしたわけです。
現政権は非常に保守的ですから、その要求をそのまま受け入れることに。必要なお金は各種補助金のカットにより捻出することにした、というわけです。
言いたいことは十分に伝わったと思いますので、今回はこの辺で筆を置くことにしますが、兎にも角にも台湾が「中国と距離を置く」ことは本当に難しいのです。。。