元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

五月病で苦しんでいる若者たちへ。戦略的撤退のススメ。

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皆さんは、「五月病」ってご存知ですか?
えっ!? 今、罹ってる?
それでは、そんなあなたのために書いてみることにします。

 

こんなはずじゃなかった!


希望を胸に、会社に入ったまでは良いけれど、働き始めたら、「えっ!? こんな会社だったの!?」なんて方、少なくないのではないでしょうか。

社会人を長くやっている一人の先輩としてはっきり言いますが、大人は息を吐くように嘘をつきます。あたなのような、ピュアな将来性のある若者をゲットするために、ある種のツールとして「嘘」を利用します。オッサンと呼ばれる年齢になれば、養わなければならない家族もいたりなんかしますから、こっちも必死なんです。会社なんてのは人でもって維持されているわけで、人材が全てですから。

まあでも、あなたの気持ちもわかります。
思っていたほど仕事が楽しくないとか、先輩が無能なくせに偉そうでウザいとか、上司の息が臭いとか、まあいろいろとあるとは思います。
そんなあなたのことが放っておけないから、睡眠時間を削って今これを書いています。

 

もっともらしいアドバイス


深刻な顔をして先輩や上司に相談しようものなら、きっとこう言われることでしょう。
「とりあえず3年、頑張ってみなよ。そのくらいはやらなきゃ適性もわからないから。」

私だって、相談を受けたらきっとそう応えます。そういう言葉を信じちゃうお子ちゃまは、社畜として育成してこき使うのが一番だからです。繰り返しますが、そういう人たちの頑張りで維持できているのが会社ですから。

とりあえず、一番大事なことを書いておきますが、若いうちの3年間は超超超貴重です。「とりあえず」なんて訳のわからない言葉に乗せられて浪費しては絶対にダメです。そもそも、無能な先輩が今後有能になることはないし、上司の息が臭くなくなることも絶対にありません。悪化することはあるでしょうが。

あなたよりもだいぶ長く人間やってきた者として言わせていただきたいのですが、こと人間に関しては、第一印象ってすごく参考になります。自分の感覚、もっと尊重してあげてもよいと思いますよ。

あとは、上述のことと矛盾するように感じるかもしれませんが、はっきり言って、あなたの代わりなどいくらでもいます。「自分は他の人とは違う」なんて思っているのかもしれないけれど、そういうスペシャルな人間は、民間企業なんかには入りません。長く生きていれば、本当にスペシャルな人間とも会うことがありますから。

 

戦略的撤退


どうも日本語の「逃げる」って言葉はイメージが悪いわけで、そのイメージに振り回されている人が多いような気がします。

これはまあ一案ですが、「戦略的撤退」と考えてみてはいかがでしょうか?

いろいろと考えた結果その会社に決めたけれど、実際は想像とは大きく違った、ということであれば、早めに撤退するのも賢い選択だと私は思います。

もっと言えば、「早めの撤退」が許されるのも、若いうちだけです。結婚して子供でもできたら、そういう選択肢は選べなくなりますから。

良さそうに思った服だけれど、実際に着てみたら微妙だった。美味しそうだと思って注文したけれど、実際に食べてみたらイマイチだった。そんな経験は誰にでもあるものです。

 

実際に撤退した人の話


ということで、今これを書いている当サイトの管理人は、日本社会から撤退しました。

もう全てが嫌になって、日本人も日本社会も嫌になって、海外に飛び出しました。

知らない土地で朽ち果てても、まあそれはそれでいいか、来世に期待しよう、なんて思って日本を飛び出しました。

あの日から何年経ったか忘れたけれど、今でも私は生きています。仕事はやっぱりそれなりに大変だけれど、良い同僚や上司に囲まれて、しんどいながらも前向きに頑張れています。

そんな経験をした者として言うわけですが、本当に考え過ぎる必要はないと思います。若いうちなら、やり直しは絶対に可能です。もちろん、酒飲んで一晩寝たらまた頑張れそう、というのであればもう少し頑張ってみれば良いと思いますが、限界だと思ったら早めに方向転換するのもありだと思います。

こう書くと批判されるのだろうけれど、個人的には、過労死したなんて話を聞くと、「命を粗末にして、親不孝だな、、、」と思います。「真面目さが災いして、、、」なんて言う人がいるけれど、そんな生き方が真面目だなんて私は思いません。真面目に生きるってのは、しっかり長生きして、長期に渡ってしっかり納税して、社会貢献するということです。

ということで、もし今、深刻に悩んでいる人がいたら、「大丈夫だよ。案外何とかなるから。」って、一言声をかけたいなと。

ゴールデンウィークも五月病も存在しない国で暮らす同胞からの、心を込めたメッセージです。