元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

なぜ管理人は月収10万円でも生きていけるのか?

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今回は、件の「よくされる質問」にお答えしようと思います。

 

私の現在の給与額


実はですね、親戚等からよくこのことについて普段聞かれます。

 

「海外で現地採用」と聞くと、日本の人たちも皆すぐに「給料」に興味を持つわけですが、特に中華圏ではこの手の話題は非常に一般的であり、誰もが躊躇いなくこの話をします。そんな環境に私はすっかり慣れてしまっていますから、聞かれた際には即答しています。

 

ということで、私の現在の月収は約10万円です。
ちなみに、台湾にいた頃は約15万円でした。以下の記事を読むと分かるわけですが、平均にかなり近い額だったわけです。

 

taiwanlover.hatenablog.com

 

これを聞くと、日本の人たちは確実に固まります。そして、少しの間の後、「それでやっていけるの?」なんて聞いてくるわけです。

 

少し真面目に回答をすると、現在の給与のみで、ここ中国でなら食っていくことはできます。もちろん贅沢はできませんが、スーパーで売っている安い中国産のお酒を飲むことくらいは可能です。

 

ただ、日本で年金保険料を納めたり、日本の健康保険を維持したりするのは極めて難しいです。現地採用の場合の給料というのはもちろんその地で生活をする前提のものであり、外国での消費など想定外ですから、まあもうこれに関しては仕方ないとしか言いようがありません。ですから、日本人にとって「海外移住」はハードルが高いのです。多くの日本人は給料が少ない少ないと文句ばかり言っていますが、日本人がもらっている給料というのは、アジアの他国から見たらまだまだ非常に高いのです。

 

貧乏人はモテない


閑話休題ということで、軽く冗談を挟みたいと思います。

 

私が普段ブログで「非モテアピール」をすると、なぜかTwitter(@superflyer2015)の方で、「いや、そんなはずはない。きっとモテるはずだ!」なんて否定しにかかる方が現れます。そういった「誤解」を解消する目的もあって、実は今回こんな記事を書いているわけです。

 

仮に私が、高身長、高学歴、女性に優しいイケメンだったとして、あなたは月収10万円の男と付き合えますか?

 

私が女性だったら、そんな男は絶対に嫌です。ルックスが悪い年収500万円の男性の方がよほど魅力的に見えると思います。

 

taiwanlover.hatenablog.com

 

ということで、男で貧乏だと本当にびっくりするほど女性は遠ざかっていきます。

 

「台湾では日本人男はモテる」という話を皆さんは聞いたことがありますでしょうか?
台北に何年も住んだ者として断言しますが、これは明らかに事実だと思います。ただ、台湾人女性の学歴や収入、将来性を見る目は明らかに日本人女性のそれよりも厳しいです。なので、やっぱり貧乏だとどこに行っても圏外なのだと思います。

 

一時帰国問題


日本よりも給与水準の低い国で現地採用で働く者にとっては、よく知られた「一時帰国問題」というのがあります。

 

現状もらっている給料で普通に生活をする分には困らないけれど、航空券を買うほどの余裕はないため、一時帰国が難しいという問題のことです。

 

例えば、私の場合、北京には格安航空(LCC)は就航していませんから、日本に一時帰国しようと思うと、どうしてもいわゆる「レガシーキャリア」を利用せざるを得ません。要は、全日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)、中国国際航空(Air China)等の便しか選択肢がないということです。

 

ですから、東京-北京間だと、ざっくり言って5万円程度かかります。これは私の月収の半分ですから、かなりの額ということになります。
私が一時帰国するためには、毎月節約してお金を少しでも貯め、何とかこの5万円を作る必要があるわけで、これは結構厳しい話です。

 

なので、海外現地採用で働いている知り合いたちを見ていると、ほとんど帰国していない人が多いです。中華圏の場合は、1年に1度、旧正月の時のみといった感じです。

 

私が見つけた解決法


しかしながら、実は私、この問題に関しては克服する術を持っています。

 

2015年に「陸マイラー」という人たちの存在を知ったことがその鍵でした。

 

sfcmiler.hatenablog.com

 

要は、いわゆる「ポイントサイト」を利用して大量のポイントを獲得し、それを航空会社のマイルに交換して、特典航空券を発券するというテクニックなのですが、今でもこれには本当に助けられています。

 

今年、私は何度も国際線に乗りましたし、実は別のブログではたまに搭乗レポートをアップしたりなんかもしています。

 

sfcmiler.hatenablog.com

 

エコノミークラスに空きがない場合などは、ビジネスクラスで予約をすることもありますから、今年だけでも50万円分くらいの航空券を利用したはずです。

 

特典航空券とは言っても、所税やサーチャージは別途かかりますから、東京-台北間や東京-北京間の場合、8,000円もしくは9,000円程度は必要になります。まあでも、その程度ならさすがに私でも何とか支払えます。ですから、私にとっては、現在は飛行機というのは新幹線よりもはるかに安価に利用可能な乗り物です。

 

今これをお読みの方の中に、もしまだピーチやバニラといったようなLCCを利用されている方がいるのであれば、陸マイラーになることを検討されてみてはいかがでしょうか。今ならお得にスタートできるキャンペーンも開催中です。

 

sfcmiler.hatenablog.com

 

私は現在の生活を「サバイバル生活」と捉えていますが、時代が良かったなとは思っています。頭を使うことである程度苦痛を緩和することができますからね。

 

ちなみに、だいぶ前にこんな記事も書きましたので、もし良かったら参考にしてみてください。

 

taiwanlover.hatenablog.com

 

今回の記事は特にお金の匂いのする俗っぽい内容で恐縮ですが、貧乏人はもう頭を使うしかありませんからね。こうやって情報をシェアすることで、少しでも皆さんのためになったらいいなと、とにかくそんな気持ちで書いています。

 

その他の経済的問題


飛行機代に関しては解決したわけですが、やはり他にもまだまだ経済的な問題というのは残っています。真面目に語り出すと長くなるので、以下、ざっと箇条書きにしておこうと思います。

 

  • 年金はどうするのか?
  • 日本の健康保険証を持っていなくて本当に大丈夫なのか?
  • 大きな病気に罹った場合はどうするのか?
  • 将来親の介護でお金が必要になった場合は?
  • 将来実家が老朽化した際にどうするか?


まあ、本格的に深刻なのはこのあたりでしょうか。

 

こういう問題があるから、結局のところ、普通の日本人には「海外移住」や「海外現地採用」なんていうのは現実的ではないのです。毎月給料をもらって食っていけているからと言って、それが「安定」かというとそうではないし、「安心」ともあまり関係のない話だったりするわけです。私がこれまでここで、「海外に出るのなら、とにかく若いうちに!」と何度も繰り返し言っていることの背景には、こういった重苦しいリアルな問題があるわけです。

 

taiwanlover.hatenablog.com

 

taiwanlover.hatenablog.com

 

年末ということで、1年間の経済活動を振り返ってあれこれ考えている方も少なくないかと思います。私も同様で、せっかくなら少し言葉にしてみようと思い立ち、今回筆をとった次第です。

 

とりあえず、なけなしの3,000円を投入して、先ほどみずほ銀行のホームページで年末ジャンボ宝くじを購入しました。

 

当たりますように!!!