元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

台湾における物価(まとめ)

三つのエントリーで台湾における物価について紹介してきたわけですが、ここに要点をまとめておこうと思います。

  • 台湾の人たちの新卒給与は10万円程度。バイトの時給は400円程度。したがって給与水準的には日本の半分くらい。
  • 台北市内の不動産は東京と比べて明らかに高い。
  • 賃貸物件の家賃はだいたい東京と同じ。ただ、ものすごく古い物件が多い。
  • ホテルは一人で泊まると東京よりも高い。複数人で泊まるといいかも。目安は1泊1万円。
  • 高級ホテルもたくさんある。
  • 安く台北市内に滞在したい場合はゲストハウスがオススメ。メンタル強めな人向けには3万円程度の家賃の物件もたくさんある。
  • 公共料金(電気と水道)は明らかに安い。特に水道は1,000円未満で済むかも。
  • 公共交通機関の料金も明らかに安い。気軽にタクシーが使えてハッピーになれるかも。ただし新幹線はあまり安くない。
  • 台北市内には地下鉄網が張り巡らされていて利用も簡単なので、海外旅行初心者には特にオススメ。
  • 食べ物の値段はざっくり言って日本の3分の2くらい。日本人的には安い。でも現地人的には別に安くない。味は日本人の好みにすごく合うと思う。
  • 飲み物は日本のイオンと同じくらいで特に安くも高くもない。ビールは安いから、来たら飲まないと損。洋酒は日本で飲んだ方が安い。
  • 衣類や雑貨、日用品、電化製品等に関しては、現地のメーカーもしくは中国のものなら明らかに安い。日本の商品は高いから、日本から持ってきた方がいい。
  • 携帯代は日本よりも安い。SIMロックフリー端末を事前に買っておいて、SIMカードのみ購入するスタイルが基本。
  • 以上を踏まえた結論は、「日本人旅行者的には物価は2割か3割程度安め。給与水準がだいぶ低めなので現地人的には決して安くない、というかむしろ高い。旅行で来たのであれば、ひたすら観光と食事を楽しむべき。ショッピングは日本でした方がいい。住環境にうるさくない人であれば、長期間滞在してもそんなにお金はかからないだろうと思われる。


ということで、一応まだ日本人旅行者にとっては若干物価差のメリットがあるような気がします。
ちなみに、こういった話を先日上司としたところ、「給与水準は20年前と同じなのに、物価はどんどん上昇して、台湾人の生活はどんどんきつくなっていっている。その結果、結婚する人も子供を作る人もどんどん減ってきている。」とのことでした。「少子化」は本当に現在台湾において極めて深刻な問題で、日本の状況がまだだいぶましに思える程です。日本でも「ブラック企業」とか「社畜」とか「ワープア」とか、いろいろと問題になっているようですが、一歩外に出れば、その国なりにまた別の問題があったりするわけです。仕事上、中国人ともいろいろと絡みがあるのですが、中国にもいろいろと難しい問題があります。
とにもかくにも、社会を経済の観点から見ることは非常に意味のあることですから、実際に海外に住んでその国の物価を肌で感じてみると、いろいろと見えてくるものがあります。いいホテルに泊まって、ガイドブックに載っているレストランで食事をしただけでは、その国というか、その国で暮らす人たちのリアルな生活は見えてはこないわけです。例えば、よく「台湾では日本語がけっこう通じるらしい」なんていう話を聞きますが、実際のところは、、、って、それはまた別のトピックだし書き出すとめちゃくちゃ長くなりそうなので今回は割愛します(笑)

ということで、今回はこのへんで筆を置くことにします。(この表現ってブログで書くとどうも違和感がありますね。「キーボードから手を離す」なんていう表現の方が正しいのかもしれないけれど、なんかダサいんですよね。。。)

それでは、また次回のエントリーでお会いしましょう。