元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

SMAP×SMAPでの生放送を見て感じたこと

本当は数日前に行われた「2016年中華民国総統選挙」に関して記事を書く予定だったのですが、昨日のあの生放送があまりにも衝撃的で、、、

 

ネット上でのみなさんの反応は個人的にはあまりにも意外でした。「SMAPが存続することがわかってホッとした」、「解散しなくて良かった!」、「やっぱりキムタクはヒーローだね!」などなど、、、

特に中居さんや草彅さんのあの表情を見た上でポジティブな印象を持つ人が多いという事実に私はゾッとしました。
いろんなところに書かれていますが、

 

  • キムタクが真ん中に立ち、最初と最後にしゃべった。
  • 中居さんは下手に立ち、しゃべる順番は4番目。
  • キムタクは謝罪せず、他の4人は謝罪した。
  • 草彅さんの発言によれば、この謝罪はジャニーさんへのもの。
  • キムタクだけ白いネクタイで、他の4人は黒いネクタイ。
  • 中居さんは自分の手をつねっているような仕草を見せ、落ち着きがない様子だった。
  • 草彅さんはまとめにカメラを見ることすらできていない。

 

などなど、いろいろと特筆すべきことがあったわけですが、何よりもあの異様な雰囲気です。子供の頃からずっとテレビの中で活躍してきたベテラン大スターが、カメラの前であんな顔をするなんて、、、

 

自分がもし彼らの立場だったらなんて想像するのは適当ではないのかもしれませんが、例えばこういうことを考えてみてはいかがでしょうか。
「もし将来、彼らの子供がこの映像を見たら、どう感じるだろうか?」
キムタクはまあいいでしょう。今回の“活躍”で株を上げたそうですから(もちろん、私的にはその逆ですが)、娘さんたちが見ても全く問題ないはずです。では、他の4人が将来子供を持って、その子供達がこの映像を見たらどう思うのでしょうか。あの映像は間違いなく10年後も50年後もネット上で簡単にアクセスできる状態にあることでしょう。今回の件は、彼らの残りの人生において、質的にとてつもなく大きな影響を与えるような気がします。

 

「ジャニーズ事務所はまるでヤクザみたいだ」と言っている人もいるようですが、本物のヤクザだって、特定の人間を1億人の前で辱めるようなことまではしないのではないでしょうか。まあ、もともと芸能界やスポーツビジネスというのはヤクザが主体になって作り上げていった業界ですから(Wikipediaで山口組の歴史なんかを調べてみるとよくわかります)、極めて密接な関係があるのは事実ですが。

 

私が最も疑問に思っているのは、「あの業界に利益をもたらしているのは紛れも無く視聴者なわけだけれど、それでもみなさんはまだテレビを見て、CDを買い、コンサートに足を運び、グッズを買い漁るのですか?」ということです。だって我々はみんな、連中から完全に馬鹿にされているんだから。近年の秋元康のビジネス手法もそうだけれど、私には全てが「虚業」であり、結局のところ価値のあるものなんてそこには何も存在していないんじゃないかという気がしてならないのです。

 


とまあ書いてはみましたが、「ジャニーズやAKBの活動を追いかけることが生き甲斐」だなんて人がとてつもない数存在しているのが現実なんですよね。それに、日本は資本主義国家ですから、たくさんの資本を持ち、毎年莫大な額の納税をしている成功者たちは感謝されるべき存在なのかもしれません。。。

なんか書いていたらだんだん気分が悪くなってきたので、ここでやめておきます。
自分にもわからないことがすごく多いけれど、とりあえず、「やったもん勝ち」な世の中がどうしても自分には受け入れられない。。。