元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

学生時代(もしくはなるべく若いうち)に絶対にやっておくべきこと。「海外旅行」のススメ。今すぐバックパック一つで海の向こう側を見に行きませんか?

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昨日、地下鉄の駅構内で、「地球の歩き方」を持った学生風の日本人の女の子三人組を見かけました。日本の大学生は既に春休みに入っているのでしょう。毎年この時期には似たような人たちをよく見かけます。そこでふと、書こう書こうと思っていてまだブログに書いていなかった話を思い出しました。

このブログはただの趣味でやっているものですが、もし仮に、ほんのちょっとでも存在意義があるとしたら、それはやっぱり「少しでも多くの日本人を海の向こうに誘うこと」なんじゃないかなと思うんですよね。
何も、「日本を捨てろ」とか「海外に移住しろ」とか「中華圏万歳」なんてことを言っているわけではなくて、これからの時代、いくら我々が拒否したところで、世界規模での「競争」から逃げることはできません。
ありきたりな言葉ではありますが、いわゆる「国際感覚」を身につけることが本当に大切だと思っているのです。

 

学生時代(もしくはなるべく若いうち)に絶対にやっておくべき三つのこと


よくありがちな話ではありますが、私にも自分の考える「学生時代に絶対にやっておくべきこと」というのが三つあります。

大事な順に、「恋愛」、「(できれば短期間ではなくひと月以上くらいの)海外での滞在」、「キツくて汚いアルバイト」の三つです。
私はこの話をよく友人にもするのですが、比較的評判はいいような気がします。私がそう勝手に思い込んでいるだけかもしれませんが、、、(笑)

本当は「頭」と「尻尾」について長々と書きたいのですが、どうしてもちょっと汚い言葉と言うか、読む人が読んだら腹を立てそうな内容になりそうなので、今回は真ん中の「海外での滞在」についてのみ書いてみようと思います。
恋愛編、バイト編に関しては、もしリクエストをいただくようなことがあれば別の記事として書きます。

 

学生時代に海外旅行をすべき理由


一般的によく「学生時代に一度は世界ってのを見ておくべきだよ」なんて言われますが、本当に海外旅行って「必要」なのでしょうか?
例えば、「言語の習得」を理由に挙げる人がいるけれど、英語でも中国語だったら、日本にネイティブなんてたくさんいますから、しっかり学ぼうとすれば日本にいても十分習得はできると思うんですよね。教材も充実していますし。「必要に迫られないと覚えないから、、、」なんてことを言う人がいるけれど、そういった言い訳ばかりの人間にはなりたくないものだなと私は常々思っています。
実際のところ、半年くらいの語学留学をしたのにも関わらず、ろくに話せるようにならない若者なんてのはけっこう多いです。何に関しても最後は気持ちの持ちようですね。

では何のために海外旅行に行くべきなのか?
個人的には、「外国人や異文化に対する寛容さ」を身につけるためだと考えています。別の言葉を使えば、「外国人に対する免疫をつけるため」と言ってもいいかもしれません。言うなれば、日本人の多くは「外国人アレルギー」なのです。

また皆さんの嫌がる例を挙げてしまって恐縮なのですが、例えば実際のところ、日本には中国と韓国のことが嫌いな人が多く、逆に欧米人に対しては軽い嫉妬のような感情を持っている人が多いのではないでしょうか。
かく言う私も昔はそうでした。特に理由があるわけではないけれど、ただ漠然と、中国と韓国の人たちはちょっと田舎者っぽく見えて、白人男性はかっこ良くて羨ましいな〜なんて思っていました。当時は、中国人にも韓国人にも白人にも実際に会ったことなんてほとんどなかったけれど、そんなことを思っていたのです。
いったいなぜなのでしょうか?
責任転嫁するわけではありませんが、私は日本のメディアの偏向報道のせいだと確信しています。
しかし、ここでそれを議論しても仕方がないというか、テーマから逸れてしまうので、その話はとりあえず置いておくことにします。

とにかく話は簡単です。
要は、現地に実際に足を運んで、自らを異なる文化の中に放り込んでそこでの暮らしを経験してみればいいだけです。ですから、できれば滞在期間はある程度長い方がいいですね。1ヶ月以上はあった方がいいでしょう。そのくらいの期間を確保できるタイミングはいつかと考えると、やはり学生時代がベストということになるわけです。
さらに特筆すべき最も重要なことは「現地で友人をつくること」です。誰しもそうですが、そんなに親しくない人にはあまり深い話はしようと思わないものです。だんだんと仲良くなっていくにつれて、本音が自然に出てくるわけでで、そういった「本音」を通して異文化を真に理解することができるのです。

中国に行ったこともないのに中国が嫌い、韓国に行ったこともないのに韓国が嫌い、アメリカに行ったこともないのにアメリカは銃社会で野蛮だと言う、フランスに行ったこともないのにフランス人は嘘つきだと偉そうに語る、そういった人が日本には本当に多いですね。
まあ、一昔前であれば、テレビやネットで身に付けたショボい知識で語っても、周りの人たちは「へぇ〜」なんて言ってくれたでしょう。でも現代ではというか、特にこれからの世の中は違うと思います。例えば、私のような人間も少しずつ増えていっているわけで、、、

自分で書くと笑っちゃう話なのですが、私はプライベートでは常にアホみたいに笑顔で、絶対に他人を不快にさせるようなことは口にしません。皆さんの周りにもそういった方はきっといるのではないでしょうか?

でも、わかっている人はわかっています。誰にも他人の腹の中は覗けないのです、、、


私はほんの少しでも異文化というものを知ったことで、「たいして知りもしないことを偉そうに語ってはいけない」ということの重要性を学びました。ですから、自分は本当に詳しくない話題に入る時にはちょっとした恐怖感すら感じています。こういった感覚を身につけると、どんどん自分に厳しくなって、更なる向上心というのが生まれます。何のためとか、そういうのじゃなくて、しっかりと議論することの重さみたいなものをただただ感じるのです。

残念ながら私には文才が絶望的にありませんから、こんな下手くそな文章で伝わるかどうかはわからないけれど、若い人たちにはとにかく冒険に出て欲しいんです。
とにもかくにも、テレビやネットの情報に偏り過ぎなんです現代人は。現地に足を運んで、現地の空気を吸って、現地の人たちと同じものを食べて、場合によっては現地の人と恋愛して、もしくは、腹を割っていっぱい話をして、そうしてようやく見えてくるものがいかに多いか、、、

あとは、どうも勘違いなさっている方がいるようだからここに書いておきますが、私が決してブログには書かないことがあります。
それはいったい何か?
私は普段台湾の人たちにめちゃくちゃお世話になっていますから、彼らのことを本質的に下げるようなことは書きません。私からしたらそんなの当たり前です。
ですから、まるで矛盾したことを書いているようですが、私のブログをいくら一生懸命読んだところで、台湾や台湾の人々を本質的に理解することにはつながりません。

もう歳食ったオッサンやオバサンのことは正直どうでもいいのです、、、
若い人にはぜひ、今すぐにでも外の世界を見に行ってもらいたいです。昔と違って、LCC(格安航空)というのがありますから、アジアの国々には本当に気軽に行くことができますし、アメリカでもヨーロッパでも、HISのツアーなんかを使えばずいぶんと安く行くことができます。例えば、2月と3月の二ヶ月間春休みがあるのなら、最初のひと月がっつりバイトをして20万円くらい貯めて、その金で3月は丸々海外で過ごすなんてことは普通に可能なはずです。宿なんて、ゲストハウスでもドミトリーでも、受け入れ先が見つかればホームステイだっていいわけですから。

人生において、そんな経験ができるのなんて、日本では絶対に学生のうちだけです。社会人の立場で一ヶ月間の休みなんてとれるはずがないわけですから。

 

学生のみなさんへ


批判覚悟であえて書きますが、上に書いたようなことを実践すれば、他の人たちとの間に決定的な差が必ずつくと思います。
私も現在、同世代の連中を見ていて心底そう思います。

日本でただ裕福に暮らすことだけが目標なら、もちろんそんな面倒なことは必要ありません。おとなしく日本にいて、真面目に勉強し、いい大学に入って、いい会社に就職するか、もしくは医学部に入るか、弁護士や会計士の資格をとるか、まあいろいろと道はあります。

国際的には閉鎖的な日本であっても、近年はずいぶんとグローバルなビジネスが活発になってきました。海外でアグレッシブに働いている人もたくさんいます。
私は何も、これを読んでいる若者に対して、「海外を舞台に働いてほしい」なんて思っているわけではありません。そうじゃなくて、これからますますグローバルな視点で物事を考える必要が生じるだろうから、そのためにも若いうちにいろいろと見ておくといいんじゃないか、と言いたいだけなのです。社会人になれば、そもそも「見に行く時間」すらないわけですから。

またつい長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。
以上が、数年間海外に住んで、国内国外問わず、ビジネスシーン及びプライベートでいろんな方とコミュニケーションをとってきた一人のしがない日本人の本音です。

個人的には、私も含め、歳をとった者というのは、とにかくひたすら若者のために発言をしたり動いたり、社会システムを整えたりするべきだと考えています。
オッサン、オバサン、年寄りが若者の足を引っ張っているのが今の日本です。
ということで、今回はこんな記事を書いてみた次第です。