元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

(人災)中国で女性がエレベーター内に一ヶ月間閉じ込められ餓死。台湾も同じくらい危ないの?

各種メディアが報道しているわけですが、本当にゾッとするような話ですね。
こういうニュースを見聞きする度に純粋に怖くなります。中国人も台湾人も、民族的には同じようなものですから。

 

中国で女性がエレベーター内に一ヶ月間閉じ込められ餓死


3月4日、中国の陝西省西安市高陵区で、ビルのエレベーター内に閉じ込められた43歳の女性が死亡するという事件が起きました。
エレベーターが故障して作業員が点検しに来たにも関わらず、旧正月直前であったこともあり約一ヶ月間放置してしまい、結果的に中に取り残されていた女性が餓死してしまったそうです。「遺体の手は変形していて、エレベーターの中の壁はひっかき傷だらけ」とのことで、本当にとんでもないことが起きたわけです。

 

中国の田舎で起きた話?


こういった話を聞くと、「また中国のど田舎の話なのかな、、、」なんて思うわけですが、そんなことはありません。「陝西省西安市」というのはかつての「長安」で、シルクロードの中国側の起点ですから、毎年たくさんの外国人観光客が訪れる地方都市です。

 

人災であることは明らか


言うまでもありませんが、これは明らかな人災です。作業員が放置せずに、エレベーターの中に人が残されていないか確認すればよかったわけですから。

昨年、似たような人災が中国であったのを覚えていますでしょうか。
昨年7月、中国の湖北省荊州市の商業施設で、幼い息子を連れた30歳の母親が乗っていたエスカレーターの底が崩落し、転落した母親が運転を続けるエスカレーターの機械部分に巻き込まれて亡くなった事件です。男の子も転落したそうですが、母親が何とか前に押し出して助けたそうです。
この事件も当時メディアが広く報道しましたから、みなさんもご存知だとは思いますが、「原因」が何だったかについても知っていますか?
そのエスカレーターは、直前にメンテナンス作業が行われたばかりだったそうなのですが、「作業員がカバーをネジで固定し忘れた」そうです。完全に人災だったのです。

 

台湾も危ないのか?


中国、香港、台湾はまとめて「中華圏」と呼ばれるわけで、民族的にはほとんど同じです。ですから、「台湾もやっぱり危ないのかな?」なんて気になった方も多いとは思います。

まず私は、同じ職場に中国人がいますから、「そんなに中国は危ないの?」と聞いてみました。彼が言うには、「はっきり言って、日本と比べたら中国の方が危ない。ただ、北京や上海に関しては大丈夫だと思う。行くのならその二都市にしておいた方がいい。どちらかと言えば、我々中国人が本当に怖がっているのは、そういっためったに起こらない事件よりも食の問題だ。自分は中国では屋台やローカルな食堂では食事はしない。自炊するか社員食堂を使うかのどちらかだ。」とのことでした。ちなみに彼は、台湾でも基本的には社員食堂にしか行きません。「外にある食堂は怖い」なんて言っていて、他の台湾人たちは「台湾と中国は違うの!」なんて言って呆れています。

では次に、台湾についてです。
結論から言えば、本当に安全かどうかは私にはよくわかりません。ですが、何となく怖いなと思う場所はあります。
上述のような事件が台湾で起きたという話は聞いたことがありませんが、エレベーターに関して言えば、台湾にはすごく古い建物が多いので正直気になります。
(関連した内容が以下の記事にあります。)

 

taiwanlover.hatenablog.com


台北にも、住居やホテルやオフィスなんかがごちゃまぜに存在している古い雑居ビルがたくさんあるのですが、その中には「これ、大丈夫なの、、、」と不安になるようなボロいエレベーターがあったりします。
私は台北で家探しをした際に、ある物件の立地と部屋がものすごく気に入りました。しかし、エレベーターが明らかにものすごく古いのです。部屋は本当に広くてピカピカで、非常に迷ったのですが、結局別の物件にしました。

私はこっちで暮らしていますから、心情的には「台北は大丈夫です」とはっきり書きたいのですが、そんなこと書いてみなさんに何かあっても責任とれませんからね、、、
これは匿名でやっているブログですから、私が普段どうしているのか本当のことを書きますが、例えば、友人が私を訪ねて遊びに来る時には、私は一切何も言いません。しかしながら、家族や親戚が来る時には、「成田-桃園便」ではなくて「羽田-松山便」で来るよう勧めますし、ホテルは私の方でまともそうなところを選んで、衛生面でちょっとでも気になるものは食べさせません。

皆さんに対して言えることとしては、上にリンクを貼った記事でも触れましたが、やはり「雑居ビルの特定のフロアだけで営業しているホテル」はお勧めできません。エレベーターだけの問題ではなくて、防火設備の管理なんかをホテル側が一括してやれないというのは、けっこう怖いことだと思うんですよね。ちなみに、ネットで検索して出てくる「日本人に人気のきれいだけれど安いホテル」みたいなのの中には、そういったホテルがたくさんあります。

って書こうかなと思ったのですが、最近の日本人って、海外でも平気で「Airbnb(エアビーアンドビー)」なんかを利用するらしいですね、、、
あんなの、防火対策とかセキュリティーとか、いったいどうなっているのか全くわからないわけで、私だったらまず入室と同時にカメラとか探さなきゃいけないのが面倒なので、とても利用したいとは思いません。

話が少しズレてしまいましたが、台北にあるデパートやショッピングモールのエレベーターやエスカレーターに関しては、多分大丈夫だと思います。台北はどこも人で溢れていて、誰もが常に誰かに見られていますし、放置されるなんてことも絶対にありませんから。日本と同様、エレベーターの中にはしっかり外部との連絡手段が備え付けられていますし。
私自身の経験が限られているので、台北以外の地方に関しては正直よくわかりません。


ということで、今回の記事は以上です。
世の中には本当にいろんな事件や事故がありますが、やはり「万に一つでも起きてはいけないこと」ってありますよね。