元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(@superflyer2015)経由でお願いします。

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フランスで感じた違和感。あなたはまだ「日本人」ですか?

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今でも胸に引っかかるモヤモヤした気持ち。。。

 

フランス人女性との遣り取り


皆さん、こんにちは。檸檬紅茶です。
相変わらず人生という名の海をプカプカ漂っています。

 

私には放浪癖があるのですが、最近は特に理由もなくフラフラっとフランスという国を訪れました。

 

「インターナショナル浮浪者」という生き方 - blacknote

 

現地でどうもちょっと腑に落ちないというか、う〜ん、、、と考え込んでしまう経験をしたので、今回は簡単にご紹介したいと思います。

 

某日、フランス国内の某空港にあるラウンジを訪れたところ、たまたまゲストは私一人で、受付のお姉さんも特に忙しそうな感じではなかったので、つい話し込んでしまったのです。いかにもフランス人女性!といった感じの非常に品のある美人さんで、とても素敵なひとときでした。

以下、会話の一部を対話形式でお伝えしたいと思います。

 

お姉さん:これからどちらに向かわれるのですか?

檸檬紅茶:旅が終わったので、中国に戻るんですよ。私は日本人ですが、現在は中国で仕事をしているので。

お姉さん:あら、そうなんですね。中国での生活はどうですか?

檸檬紅茶:そうですね、、、それは難しい質問です。それなりには慣れましたが、大変なことは今でも多くて。

お姉さん:やっぱり。容易に想像ができます。実は私、ちょっと詳しいんですよ。日中関係について勉強したことがあるんです。

檸檬紅茶:それはまた随分と珍しい。

お姉さん:いいえ、珍しくなんてありませんよ。日本に興味を持っているフランス人ってすごく多いんですよ。私の理解が正しければ、日本と中国はまさに対極の関係なのかなと。日本人が重視する点と中国人が重視する点は全く異なるのだと思います。

檸檬紅茶:なるほど。例えば、日本人の特徴ってどんな部分だと考えているんですか?

お姉さん:やはり礼儀正しいところですね。あとは、長く続いてきた文化を大切にし、他人を思いやり、美しい国を維持しているところなのだと思います。

檸檬紅茶:礼儀正しい、、、ですか。確かに、海外でよくそういった話は聞きます。私は日本人ですから、そういった話を聞けばもちろんすごく嬉しく感じるし、自分も常にそういった日本人でありたいと考えています。ただ、現実は案外複雑なんですよ。戦後急速に近代化が進み、貧富の差の拡大に伴って品のない人が増えました。観光地に行けばわかりますが、外国人もすごく増えました。あなたが日本を訪れた際に、がっかりさせずに済むと良いのですが。

お姉さん:細かいことを言い出せば、どの国にも色々あるのだと思います。ただ、大局的に言えば、やっぱり日本人は礼儀正しいんですよ。ほら、あなたとこうやってお話ししていてもそれを感じますから。

檸檬紅茶:ありがとう。嬉しいです。ところで、あなたは日本を訪れたことはあるんですか?

お姉さん:残念ながら、まだないんです。でも、主人は行ったことがあって、素晴らしい国だと言っていました。写真もたくさん見せてもらったけれど、本当に美しい国だなと。実は、近々行ってみようと思っていたところなんです。初めて日本を訪れるなら、どこに、どの季節に行くのがベストですか?

檸檬紅茶(ちっ、既婚者かよ、、、)そうですね、、、う〜ん、、、それであれば、、、(以下略)

 

礼儀正しい日本人


さて、上述の遣り取りを読んでみて、皆さんはどう思われますか?

 

私は純粋に嬉しかったし、日本人であることを誇らしく思いました。もちろん、そんな素晴らしい国に生まれたにも関わらず、わざわざ日本を出て発展途上国で暮らさなければならない現状を悲しくも感じましたが。

 

そしてそれと同時に、「このお姉さんが日本を訪れた時に、本当に失望しないだろうか?」と心配になったのです。

 

外国人はよく日本人のことを「礼儀正しい」と言うわけですが、例えば、皆さんの身内や友人、会社の同僚たちは礼儀正しいですか?

 

自分が日本にいた頃を振り返って辿り着いた答えは、「そういう人もいるにはいるけれど、決して現代では一般的ではない」というものです。

 

私は昭和の人間で、子供の頃には親にぶん殴られながら徹底的に躾けられました。「ものは大事に扱い、使用後にはきれいにして整える」、「いつだってお天道様が見てる」、「常に感謝の心を持つ」、「一期一会」、「嘘つきは泥棒の始まり」、「真面目に勉強や労働に勤しむ」、「女子供には特に優しくする」、「健康に留意し、健全な精神を保つ」、「酒は飲んでもタバコは控える」等々、まあ色々と当たり前のことを教わりました。道徳とか倫理とか、そういう単語を出すと説教くさくなるので今回は控えますが、こういった我々にとって「当たり前のこと」が日本人の礼儀正しさの根幹にあるのだと私は考えています。

 

ただ、現代人にとってはこういった事柄って、多分「当たり前」ではありませんよね?

「いじめ」、「自殺」、「ブラック企業」、「ブラックバイト」、「ブラック部活」、「ニート」、「引き籠もり」、「パワハラ」、「セクハラ」、「モラハラ」、「マタハラ」、、、こんな言葉を毎日のようにニュース等で見聞きするのが日本の現状です。もちろんこれらは「一部」の事象と言えなくはないわけですが、それでもこれだけこういった言葉が一般的になった現状は無視できるものではありません。

豪雨で大変なことになった倉敷市には支援物資として秋冬物の衣類が大量に届いたそうじゃないですか。そういうことをやるのが今の日本人なのです。

 

あなたはまだ、礼儀正しい日本人でいますか?

 

最後に


海外旅行に出かける人に対して、「海外では一人一人が外交官」だなんてよく言うわけですが、私は普段基本的に海外にいますから、この言葉の重みは常に感じています。

 

これから夏休みがやってきます。海外旅行に出かける方も非常に多くいらっしゃることでしょう。現地であなたを見た現地民は、あなたを見て、「これが日本人」と思うわけです。私は以前台湾で数年間暮らした経験がありますが、現地で羽目を外し大騒ぎする日本人旅行客をたくさん見かけました。日本人駐在員が台湾人の女の子を孕ませて逃げた、なんて話もいくらでも聞いたことがあります。

 

私みたいなゴロツキに偉そうなことを言う権利はありませんが、今一度、日本人としての「アイデンティティ」について考えてみることには意味があるのかもしれません。

 

わかりやすい言葉で言えば、私は、日本人にはいつまでも格好良い民族でいて欲しいと思っているのです。礼儀正しく、上品で、他者に優しくできる懐の深い人たち、日本はそんな連中の国であり続けて欲しいなと。

 

以上が、私が今回の経験を経て考えたこと及び学んだことです。
もしかしたら、私の精神や思考回路の一部は、こういった経験、すなわち旅によって造られたものなのかもしれません。

 

皆さんの夏旅も素晴らしいものでありますように。