元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

ブロガーをタダで利用しようとする浅ましい企業にお勤めの皆さんへ

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もうこれ以上スパムメールを受け取りたくないので、こういうやり方はできれば避けたかったのですが、、、記事にすることにしました。

 

ブロガーとお金


最近では全体的に言えば「YouTube」(ユーチューブ)の方が人気があるのかもしれませんが、まだまだ「ブログ」も盛況です。ブログにはブログの良さがあるわけで、今これをお読みになっている皆さんの中にも、お気に入りのブログがあって頻繁にチェックされている方は少なくないかと思います。


改めまして、当ブログを訪れていただきありがとうございます。


さて、そんなブログなわけですが、ブログ経由では一切収入を得ずに単に趣味として運営されている方がいれば、ブログ内に広告等を貼り付けビジネスとして運営されている方もいます。世間で「ブロガー」と呼ばれている人たちは須く後者です。例えば芸能人の中には、ブログの広告収入だけで毎月数百万円を稼いでいる方もたくさんいます。だから連中は身内が亡くなった時ですら決して欠かさずブログを更新し続けるのです。本業以上に簡単に大金を稼げる方法であることをよく理解しているからです。


さて、私はと言えば、厳密に言えば多分ブロガーです。一応広告は貼っていますし、現に少額ではありますが収入を得ていますから。ただ、最近は本業の方が忙しいのであまり更新はしていません。もともとそこまでお金にがめつい方ではないので、寸暇を惜しんでメイクマネー、、、とまで熱心にはなれないのです。ただ、私は「はてなブログ」の有料プランを利用していますから、ブログを持っているだけで出費が生じています。なのでその出費を相殺する程度には今後も収入を得られたらいいなという思いは正直あります。


私はそんな感じのライトブロガーなのですが、ビジネスとして本格的に取り組んでいる方も近年は本当に多いです。Googleで何らかのワードを検索すると個人ブログが山のようにヒットすることからもそれはよくわかります。今年、コロナ禍がきっかけで、YouTubeやブログ等を利用したいわゆる「ネット副業」を始めた方も少なくないのではないでしょうか。


実際にやってみるとわかるのですが、人に読ませられるような文章をそれなりの分量書くというのはなかなか大変です。写真がメインのブログならまた話は異なるのでしょうが、私のようにひたすら文字ばかり書くタイプのブロガーというのは、短めの記事でも1記事を仕上げるのに3時間以上はかかりますし、当ブログの記事の中には半日以上かけて練りに練って書き上げたものも沢山あります。TwitterやInstagramで瞬間的に情報発信するのとはわけが違うのです。それだけの時間をかけて何もないところから作り出された完全にオリジナルな「文章」に価値が宿るのはある意味必然だと私は考えています。こんなブログですが、これは私自身の一部でもあるのです。


ブログをやっていると、「企業案件」というのが舞い込むことがあります。私はメールアドレスを公開しているわけですが、そこに連絡が届くのです。企業側もYouTuber(ユーチューバー)やブロガーの影響力をよく理解していますから、有償で宣伝を依頼することがあるのです。個人でもそういう形で収入が得られる時代になったということなのです。私はこれに関しては非常に素晴らしいことであると考えています。働き方が多様化し、選択肢が増えるというのは純粋にいいことですから。


ただ、その結果、YouTuberもブロガーも同業者間での競争が激化しました。副業としてブログを始めたはいいものの全然アクセス数が伸びず放置しているブログがある方、皆さんの中にもいらっしゃるのではないでしょうか? 人を惹きつけるというのはなかなか難しいことです。コロナで色々と苦労されている方もいらっしゃるかとは思いますが、お金を稼ぐというのは本当に大変なことなのです。


私は弱小ブロガーなので企業案件にはあまり縁がありませんが、条件や担当者の対応次第では引き受けることもあります。逆に、条件が微妙だったり担当者のメール対応が微妙だったりした場合には速やかに断ることにしています。


そんなスタンスですから、無報酬で特定の企業のサービスや商品を宣伝することなど決してありません。しかしながら、世の中にはどうやら、ブロガーをタダで利用可能な広告塔か何かと勘違いしている輩というか、企業が存在するようなのです。

 

とある事例


本日、「EF Education First」という企業から以下のようなメールが届きました。

 

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この会社から私の運営するブログへの記事掲載依頼メールが届くのはこれで三度目。いかにもなコピペ文面だったので一度目と二度目は返信をしませんでしたが、さすがに三度目なので「条件次第では記事の執筆及び掲載は可能なので詳細を教えて欲しい」といったような内容の返信をしたところ、以下のような返事がありました。

 

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「コンテンツ紹介という形でご案内」、「ご用意しておりません」、「ご理解の程」、、、これらの表現が引き金になり、この度筆を取ることに決めた次第です。こんな企業が東京オリンピックのオフィシャルパートナーをやっていたとは驚きです。


連中はネット上で分野的に関連する記事を書いている個人ブロガーをチェックし、手当たり次第メールを送ってタダで広告塔に仕立て上げようとしているわけです。要は、今回私にタダ働きを依頼してきたということなわけで、失礼云々というか、よく自分の本名を晒してこんなヤクザのような仕事ができるなと。いや、ヤクザなら報酬はしっかり支払うでしょうからそれ以下です。


なぜ私がこれほどまでに怒っているのかピンとこない方も多いのかもしれませんが、企業案件となれば慎重に記事を書く必要があるので、集中しても丸一日は普通にかかるんですよ。デマ情報を流さないよう、企業情報や口コミなども調べる必要がありますし、結構大変なのです。今回メールを寄越してきた輩は、いい年したオッサンに丸一日もしくはそれ以上のタダ働きを「依頼」してきたわけで、本当にもうあり得ないというか、失礼の上を行く酷い無礼なのです。

 

終わりに


私はウサギとカメで言うところのカメでして、今日まで地味にコツコツ努力を続けてきたタイプの人間です。ですから、この手のズルというか、自らの利益のために他者を利用しようという考え方が大嫌いなのです。ビジネスというのはwin-winの関係になる場合にのみ成立するのです。そうでなければそれはただの「搾取」に他なりません。


実は、数ヶ月前、北京にいた頃には「(有)ディレクターズ東京」というテレビ番組の企画・制作会社から取材の依頼がありました。コロナ禍に関連して、在外邦人の取材をしたかったようです。返信したところ、報酬は無しとの返事。もちろん断りました。


今の世の中、「情報」は価値です。他人からそれをタダで搾取して自らの飯の種にしようという浅ましい考えに虫唾が走りました。


私は困っている人は基本的に助けます。同僚や部下と食事に行けば積極的に奢るタイプです。それが回り回って自らのためになるかどうかなんてことにも関心がありません。誰かが笑顔になるのを見るのが好きなだけです。


ただ、顔すら知らない何処の馬の骨かすらわからないような輩からいきなり「株式会社◯◯の◯◯です」なんてメールが届いたら、私はそいつをビジネスパートナーとしか見れません。そこに感情の入る隙間などないのです。それでもって、相手の目的が私からの「搾取」だとわかったら、そりゃこうやってネット上に社名を晒して糾弾したくなるのも当然だろうと。


兎にも角にも、上述の企業はスパムメールを送りつけるスパムセンダーなわけで、こういう会社は少しでも早く無くなって欲しいなと願うばかりです。