元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(@superflyer2015)経由でお願いします。

スポンサードリンク

なぜ台湾のコンビニ市場は長年ずっと盛況なのか?

台湾のコンビニ市場の規模がなんと18年連続で拡大しているのだとか。
なぜそれほどまでに盛況なのでしょうか?

 

コンビニ市場の拡大


この度の台湾の経済部統計処の発表によると、2017年のコンビニエンスストアの市場規模は前年比2.8%増の3173億台湾元(約1兆1584億円)に上り、統計を取り始めて以来18年連続の成長となったそうです。

 

昨年の末時点で、台湾全土には1万662軒のコンビニがあり、これは人口2211人あたり1店舗ある計算になるのだとか。

 

この数字はあくまで平均値なわけですが、台北の街を歩いていると、本当にコンビニが至る所にあります。私は在住時、台北市内に住んでいましたが、家のすぐ近くにファミリーマート2軒とセブンイレブン2軒がありました。

 

そもそも、台湾の人口は日本の約5分の1ですから、それで市場規模が1兆円を超えるというのはなかなかすごいことだと思います。

 

直近のデータでは、台湾の被雇用者の平均月給は日本円で14万5千円程度ですから、これらの数字を知って、「よくコンビニで買い物をする余裕があるな、、、」なんて思われる方もいるかもしれません。

 

taiwanlover.hatenablog.com

 

それでは、一体なぜ台湾ではコンビニがそれほどまでに盛況なのでしょうか?

 

盛況な理由


実際のところ、私も在住時はコンビニは週に数回は利用していました。
セブンイレブンやファミリーマートといった日本でもお馴染みのチェーン店であっても、日本とは実際のところ少し販売スタイルなどが異なります。その辺りにも触れつつ、以下、幾つか考えられる原因をピックアップしてみたいと思います。

 

どこにでもあって便利


まずは、店舗数の多さについてです。

 

台湾には日本で一般的な「一軒家」はあまりなくて、ほとんどの人たちは集合住宅に住んでいます。地図を眺めてみればわかるわけですが、例えば首都である台北市というのは山に囲まれていて、そもそも人が住める場所というのは決して多くありません。ですから、地価は自ずと高騰し、集合住宅が主な居住形態となるわけです。人が局在していますから、実際に暮らしてみると上で挙げた数字以上にコンビニの数は多く感じます。

 

スーパーよりも利用が楽


台湾にももちろんスーパーマーケットはたくさんあります。
東京の都心等を除けば、日本人にとっては車でスーパーに出かけてまとめ買いをするのが今日でも一般的だと思いますが、14万円台の月給で100万円単位の買い物などできるわけもなく、多くの台湾人はそもそも車を持っていません。ですから、「まとめ書い」よりも、「欲しい時に欲しいものを欲しい量だけ買う」スタイルの方が生活にフィットするわけです。

 

あとは、台湾のスーパーには「カルフール」等の比較的規模の大きな店舗が多く、場所も地下だったりしますから、入ってから出るまでに少し時間がかかるというか、利用時の気軽さに若干難があると言えなくもない気がします。

 

taiwanlover.hatenablog.com

 

お得感もある


台湾のコンビニと日本のコンビニの間にある決定的な差は「お得感」だと思います。

 

日本のコンビニでは基本的に割引というのはありませんから、何でもかんでもとにかく高いです。私は「イオン」が大好きなのですが、急いでいる時などにコンビニを利用する際には毎回「無駄金を使ってしまった、、、」という気分になります。

 

一方、台湾のコンビニではよくキャンペーンをやっていて、飲料やソフトクリームなどが「買一送一」(一つ買うともう一つ無料でもらえる)だったりと、ディスカウントの程度もかなり大きいことが多いです。他には、「二つ目は半額」なんて書かれたタグがついている商品もそれなりに多くて、タイミングによってはスーパーよりも安いケースも普通にあります。

 

あとは、常時開催されているわけではありませんが、一定金額(もしくは指定された商品)購入するごとにレジにある液晶画面で抽選(スロットが回っていて、画面をタッチすればOK)ができ、当たると全体の代金が割り引かれたり、該当する商品が半額になったりするキャンペーンもあります。

 

ということで、お得感があるだけではなく、買い物を楽しめる工夫もなされているわけです。抽選に関しては日本のコンビニでもたまにあったりはするわけですが、頻度に結構差があると思います。

 

ライフスタイルに合う


台湾人の生活というのは、日本人から見るとかなり地味だと思います。
頻繁に居酒屋に出かけてお酒を楽しむ文化はありませんし、気軽に利用可能な安いカラオケ屋、ビリヤード店、ダーツ店などもほぼ皆無です。ですから、「飲食」、「恋人や友達とのおしゃべり」、「スマホいじり」あたりが主なエンターテイメントになります。台湾のコンビニはこれらとの相性が良いのです。

 

台湾のコンビニにはどこであっても必ず「カフェスペース」があり、購入したものをそこで食べたり飲んだりすることができます。テーブルと椅子があるだけの簡素なスペースなのですが、ここが好きな人は多くて、いつも誰かが座っています。おしゃべりを楽しんでいる人もいますし、一人でスマホいじりに熱中している人もいます。特に台北では、非常に狭いワンルームやシェアハウスに住んでいる若者も多いので、そういった開けた空間の方が居心地が良いのかもしれません。

 

あとは、台湾の夜市が毎晩遅くまで賑わっていることからもわかる通り、台湾には夜型の人が多いです。遅い時間帯であれば当然スーパーは開いていませんから、必然的に24時間営業のコンビニの利用が増えるわけです。

 

その他


これは番外編ですが、私が在住時、いつも思っていたことがあります。
ご存知の方も多いとは思いますが、台湾のレシートは宝くじになっていて、2か月に1度抽選が行われ現金が当たります。
もちろん、手元のレシートが多ければ多いほど当選確率は高くなるわけですが、スーパーでまとめ買いをしてももらえるのは1枚、コンビニで水1本買っても1枚です。ですから、「こまめに買い物をした方が得」という意識は私にもありました。日本人は宝くじをわざわざお金を出して買うわけですが、台湾ではある意味タダですからね。

 

まとめ


以上、台湾でコンビニ需要が高い理由について考えてみたわけですが、いかがでしたでしょうか。

 

見た目は日本にあるコンビニと同じなのですが、人々のライフスタイルが異なりますから、ビジネスのやり方もそれに応じて変わってくるわけです。成長を続ける台湾のコンビニ市場は、顧客のニーズを非常によく汲み取れているということなのではないでしょうか。

 

現代人の生活に根付いたコンビニ。その違いに着目してみるのもなかなか面白いかと思います。ぜひ皆さんも、訪台の際には「日本にもあるし、、、」なんて言わずに店内に足を踏み入れてみてください。きっと色々と発見があるのではないでしょうか。

 

ちなみに、台湾ではよく「数字+折」という表記を見かけるかと思います。これは割引の表記であり、例えば「7折」であれば、「7掛けでOK」、つまり「3割引(30%オフ)」という意味になります。「7割引」ではありませんから、その点だけ注意してください。

 

あと、私は在住時によくセブンイレブンに売っているソーセージを購入していました。

 

f:id:superflyer2015:20180404152550p:plain

 

3種類くらいあって、中にチーズが入っているものが結構美味しいので、興味がある方は是非試してみてください。写真のように串に刺してレジに持って行っても大丈夫ですし、同じ場所でコッペパンも売っているので、ホットドッグにすることもできます。

 

ということで、以上、今回は台湾のコンビニ事情についてでした。