元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

(熊本地震から思うこと)やっぱり怖い台湾の家

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まず初めに、この度の震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
今回の熊本地震については、台湾でも連日盛んに報道されています。まだ余震が続いているようですので、早く状況が落ち着くことを願うばかりです。

台湾でも2月に大きな地震があり、たくさんの人が亡くなりました。
この国でも地震は本当に多くて、まったく他人事だなんて思えません。

今回の震災では、倒壊した家屋の下敷きになって亡くなった人が多く出ているようですが、私は前々から現在住んでいる家の耐震性などに不安を感じていたため、今回のニュースを目にして尚更心配になりました。

中国人による買い占めなどの影響もあって、台北の不動産価格はおそろしく高く、何十年も前にできた古い物件であっても資産価値が下落しないどころが逆に上がっていっているのです。その結果、いったいどんなことが起こっていると思いますか?
古い物件がそこらじゅうに溢れ、何かトラブルが起きても修理で済まし、みんな新しく建て直そうとはしないのです。
こんな状況は、いつか再び台北が大地震に襲われた際の被害を助長することにもつながりかねません。建物というのは時間とともに必ず老朽化するわけで、それなりの年月が経ったら、建て替えるか大規模な補強工事をするかしかないのです。

実は今、私は引っ越しを検討しています。
現在住んでいるアパートも非常に古く、耐震性に関する不安は強いし、防火設備が皆無なのも非常に気になります。私の部屋にはガスがきていないので、基本的に火は使えず、火災報知器なんかもありません。でも、どうやら別のフロアの人はガスを引いて火を使っているようなんですよね。火を使わない前提で作られた物件なのかどうかは私にもわかりませんが、廊下にも消化器等はありませんし、何かあった際には本当に怖いなと。大地震が起きた時に怖いのは、家屋の倒壊だけではなく、火災も大きな死亡リスクであり、実際に阪神淡路大震災の時も火災で多くの人が亡くなっています。
いったいこの国の法律はどうなっているんですかね、、、

みなさんの中にこちらへの移住や駐在、留学などを検討されている方がいましたら、住居選びは慎重になさることをお勧めします。命あっての物種ですから。
また、過去に別の記事でも書きましたが、台湾旅行を予定されている方は、ホテル選びにも気を遣われることをお勧めします。安いからと言って、古い雑居ビルの中にあるホテルなんかを利用して何かあっても、それはもう利用した側の責任だとも言えるような気がするのです。

安ホテル、格安航空、高速バスなどなど、私たちはもしかしたら、命とお金を部分的にトレードオフして日々生きているのかもしれません。
防災設備のしっかりした新しめのマンションに引っ越したいけれど、私にはそんなお金はないわけで。。。