元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

(日本円から新台湾元への両替)台湾旅行の際にはどこで両替をするのが得なのか? いくらくらいあれば足りる?

外貨

 

前々から書こう書こうと思っていて何となく書かずにきてしまったのですが、前回の記事とも関係した話として、今回は台湾旅行の際に必要になる「両替」について書いてみたいと思います。

 

台湾で使われている通貨


台湾では「新台湾元」という通貨が使われています。英語では「New Taiwan Dollar(ニュー台湾ドル)」と呼ばれ、頭文字をとって「NTD」なんて表記されることもあります。

為替レートの調べ方は簡単です。パソコンかスマートフォンでwebブラウザを立ち上げ、google検索の画面に「NTD in JPY」と打ち込んでみましょう。

 

為替レート


どうやら、この記事を書いている時点では「1 NTD = 3.38 円」のようです。

台湾に旅行に行く人たちは、もちろん日本円を台湾元に両替するわけですから、上で「3.38」となっている数字が小さければ小さいほど、一定額の日本円をたくさんの台湾元に換えることができるわけです。ですから、極端な話、この数字が小さい時を見計らって旅行をすると得するわけです。

しかしながら、旅行中に両替によって得た台湾元を使い切れず、日本円に再両替する場合、この数字は上述の場合とは逆に大きい方が得ということになります。実際の両替所においては、「買いレート」と「売りレート」の間に若干の開きがありますから、できる限り再両替はしないで済む方が一般的には得ということになります。

 

両替は日本ではなく台湾に着いてからするべき


「台湾 両替」なんてワードで検索すると、いろんな人のブログなんかがわらわらと出てきて、台湾内の様々なところで両替した結果の比較なんかがなされています。ただ、「どこどこにある両替所のレートがいい」なんていう情報を得たところで、実際にそこまで行くのに貴重な時間や交通費が必要になったりすることも多く、本当に有益な情報なのか私には疑問です。「銀行で両替するべき」なんて書いてあるサイトもあるけれど、空港に着いてから銀行までいったいどうやって行けばいいんだって話になりますし、週末はもちろん銀行は開いていないわけで。

ということで、私が思うに、これだけ覚えておけば十分です。
「台湾に着いたらすぐに空港内の両替所で両替しましょう!」

逆に最悪なのは、「日本で両替」です。
心配性な方はもしかしたら、出発前に日本で現地通貨を用意しておきたいと思うのかもしれませんが、日本で台湾元に両替するとおそろしくレートが悪いので、絶対に避けるべきです。

台湾の空港内にある両替所のレートは非常に良心的で、銀行の窓口で適用されているものとほとんど差はありません。手数料も日本円から台湾元に換える場合が「30元」、台湾元を日本円に換える場合が「100元」ですから、個人的には良心的過ぎてほんのちょっと心が痛むくらいです。ということで、「空港以外で両替する理由」なんて存在しないと私は考えています。

ただ、念のため書いておきますが、これはあくまで台湾の場合に限った話です。国によっては空港内の両替所のレートが非常に悪い場合もありますから、事前にぜひ調べておくことをお勧めします。

 

旅の途中で台湾元が足りなくなった場合の対処法


再両替を避けるため、両替を最小限にした結果、旅の途中でお金が足りなくなってしまうなんてことはよくあるわけですが、この場合はどうすればいいのでしょうか?

選択肢はいくつかあります。平日の昼間なら、適当にその辺にある銀行でお願いすればいいでしょう。銀行が見つからなかったり、コミュニケーションに不安がある方は、空港の両替所よりは若干レートが悪くなりますが、ホテルのフロントやデパートの両替カウンターでお願いすることも可能です。あとは、台北の市街地にいるのであれば、いっそのこと空港まで足を運んでしまうのもアリだと思います。もちろん遠くにある「台湾桃園国際空港」ではなくて、市街地にある「台北松山空港」の方です。空港内に入ればすぐに両替所が見つかるはずです。

 

管理人は普段どうしているのか?


せっかくなので、私が普段、海外旅行の際にどうしているのかについても紹介してみようと思います。
実は、訪問先の国を問わず、私は基本的に両替なんてしません。現地の空港に着いたら、空港内にあるATMでクレジットカードキャッシングをするだけです。しかも、引き出す額は最小限にしておいて、レストランやショッピングの際にはなるべくクレジットカードを使うようにしています。クレジットカードで支払えば、ポイントも貯まりますしね。もちろん旅行中に現金が足りなくなったら、再度ATMに足を運びます。

「キャッシング」と聞くと、いかにも「借金」という感じがして嫌がる方も少なくないのかもしれませんが、適用されるレートはかなり良心的ですし、1ヶ月程度であれば「利子」も気にするほどではありませんから、身内や友人には私はこの方法を勧めています。最近はもうどの国に行っても、ATMなんてそこらじゅうにありますから、最初にまとめてたくさん両替するよりも、必要な時にちょこちょこ引き出す方が、使い過ぎ防止やセキュリティーの面でもメリットが大きいような気がするのです。

しかしながら、学生さんなんかの場合、クレジットカードは持っていても「キャッシング枠」がないなんてケースもあるでしょう。
その場合は、「海外にて現地通貨での預金引き出しができるキャッシュカードを発行している銀行」に口座を作るのがオススメです。銀行口座を作るだけなら、クレジットカードと違って審査もありませんしね。
例えば、私は「住信SBIネット銀行」というところに口座を持っているのですが、ここのキャッシュカードは「Visaデビット付キャッシュカード」というものになっていて、国際デビット機能が付いています。要は、「Visa」マークの付いたクレジットカードとほぼ同様の使い方ができるのですが、クレジットカードの場合は「後払い」なのに対して、このカードを使った場合には口座からの「即時引き落とし」になるわけです。ですからもちろん、口座の残高以上に使うことはできません。「Visa」もしくは「Plus」マークのある海外のATMで、口座に入っている預金を現地通貨で引き出すこともできます。即時引き落としですから、もちろん利子はかかりません。

 

台湾旅行の場合いくらくらい現金が必要なのか?


最後に、台湾旅行の場合にどのくらいの現金が必要なのかちょっと考えてみたいと思います。航空券代とホテル代は除き、クレジットカードは使わずに全て現金で支払うものと仮定しましょう。
以下、いかにもありそうだと私が勝手に思っている観光プラン(1日分)を3例挙げてみることにします。

まずはガイドブックに載っていそうな食べるのが好きな人向けのプランから。

  • 「鼎泰豐(ディンタイフォン)」でランチ:500元(約1,700円)
  • 茶藝館で台湾のお茶を堪能:500元(約1,700円)
  • 夜市で食べ歩き:300元(約1,000円)
  • ローカルな台湾式居酒屋で台湾ビール&台湾料理:400元(約1,350円)
  • 交通費:150元(約500円)


これで合計1,850元(約6,200円)です。さすがにちょっと食べ過ぎかもしれないけれど、弾丸トラベルな方たちにはオススメかなと。地元民がまず行かないような観光客向けのお店に限った話ではありますが、茶芸館のお茶って地味に高いんですよね。水代とか言って、とりあえず一人200元とられるお店が多いですし。まあ、のんびりはできるんですけどね。私はいつも飲み過ぎてお腹がタポタポになります(笑)

それでは次は、台北のローカルな魅力満喫プランをご紹介しましょう。

  • ローカルな小籠包屋でランチ:300元(約1,000円)
  • 淡水で食べ歩き&情人橋で夕日鑑賞:200元(約670円)
  • 情人橋近くにあるシーフードレストランでディナー:500元(約1,700円)
  • 交通費:200元(約670円)


以上で1,200元(約4,000円)です。個人的には、淡水は九份と同じくらいいい場所だと思っています。オススメです。

最後は、若い人向けの夜遊び付きプランでも考えてみましょう。

  • 「鼎泰豐(ディンタイフォン)」でランチ:500元(約1,700円)
  • 台北101の展望台からの景色を堪能:500元(約1,700円)
  • ローカルな自助餐でディナー:100元(約340円)
  • 夜市を散策:200元(約670円)
  • ナイトクラブでお酒を楽しむ:1,000元(約3,360円)
  • 交通費:150元(約500円)


これらの合計は2,450元(約8,200円)です。う〜ん、いかにもありそうなプランですね。

以上、観光プランの例を3つ挙げてみたわけですが、まあ平均的に言ったら1日あたり2,000元(約6,700円)くらいあれば足りるのかなという気がします。上に書いたような過ごし方を連日続けたら胃がどうにかなっちゃいそうですから、お土産代を入れても、2泊3日の場合で6,000元(約2万円)もあれば足りるような気がします。


ということで、今回はずいぶんと長いエントリーになってしまいましたが、台湾旅行の際に必要になる両替の方法や、両替すべき額の目安についてご紹介させていただきました。ほんの少しでも読まれた方の参考になったら嬉しいです。