元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

最後の7月

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気づけば7月。台湾で過ごす最後の7月がやってきました。

 

最後の7月


時間が経つのは早いもので、気づけば7月。夏がやってきました。

えぇっと、、、いきなりなのですが、、、
真面目な台湾ブロガーをそろそろ卒業しようかなと思います。

当ブログでは、台湾関係の記事以外にも随筆(エッセー)をそこそこの頻度でアップしてきましたが、それでもやはり台湾ブログということで、「なるべく台湾と関連付けなきゃ、、、」とそれなりに気を遣ってきました。

ただ、もう実は、台湾関係で書きたいことがありません。
他の台湾ブログでありがちなレストラン紹介とかカフェ紹介なんかを永遠と続けることは可能かもしれないけれど、個人的にはそういうのにあまり興味が持てなくて。(一人暮らしだから、一緒にレストランやカフェに行ってくれる人もいないし、、、)
文化の面における日本との差異に着目した記事ももう十分書きました。それに、日本人にも特に近年は本当にいろんな人がいるし、台湾人にもいろんな人がいるわけで、「日本では、、、」とか「台湾では、、、」とか「日本人は、、、」とか「台湾人は、、、」とか、そういった表現が果たして適当なのだろうか?という懐疑的な感情もあります。

ということで、今後は自分は各種しがらみ放置で、もっと自由に、早い話、フリースタイルなブログ運営に切り替えようかなと思っています。要は、「台湾ブロガー」から「ブロガー」に転向したいということです。

そもそも、当ブログのタイトルが意味するところは、「台湾在住日本人というアイデンティティーはあるけれど、日々の雑多なことについて綴りますよ〜」ってなことですから、本当は当ブログは台湾情報サイトでも何でもないんですよね。台湾どうのこうのというよりも、私個人にフォーカスが当たることが狙いだったのかもしれません。

日本も場所によってはほぼ同様ですが、沖縄よりも若干南に位置する台湾の夏は本当に暑いです。そんな季節の節目にかこつけて、私も新しい試みに挑戦しないな、そんなことを思っている今日この頃です。

 

ネット上でも「格差社会」?


なぜ急に上述のようなことを考えたのか?という問いの答えにもなる話なのですが、近年、ネットの世界も大きく様変わりしました。

私のようなどこにでもいるようなオッサンでもこうやって世界に向けて情報発信ができるようになったことは、本当にものすごいことだと思います。ただ、やっているのは結局のところ人間ですから、やはり「競争」とか「足の引っ張り合い」はどうしても避けることができません。

例えば、私がブログに「台湾の女の子はすごく可愛い」と書くと、「日本でモテなかったから台湾人を褒めているんだろ」なんてコメントが届くのです。これが今の日本、そして日本人です。

別の例としては、最近の日本におけるインスタグラムブームが挙げられます。「いいね」を少しでも多く集めるために、見た目が可愛らしい某店のソフトクリームを購入し、写真を撮ったら商品そのものは食べずに捨てている、なんていう話が少し前に話題になりました。自己の承認欲求の暴走とでも言うべきでしょうか。

また、Twitterのフォロワーが4桁に達していないような男とは付き合いたくない、人間的に魅力がない証拠、などという訳のわからない基準を持っている若い女の子も最近ではいるそうです。個人的にはSNSなどただのおもちゃというか、娯楽のツールの一種だとしか思いませんが、それがrating(格付け)の道具になっているのだとしたら、何とも厄介な話だなと思います。

私が属するブロガーの世界もなかなか熾烈です。ブログランキングでは明確な順位付けがなされますし、検索エンジンにおける順位も重要な指標です。例えば、台湾ブロガーであれば、「台湾 ブログ」とgoogleで検索した時に、自分のブログが何番目に表示されるかはやはり気になるところなのではないでしょうか。

私の場合、そういうのにちょっと疲れたというか、なぜか最近急激に冷めてきてしまい、所詮は趣味の世界だし今後は好き勝手やろうかな、、、なんていう思いに至ったわけです。

それにしても、なぜ人はこうも他人に順位をつけたがるのでしょうかね。テストの点で序列がつくのは仕方ないけれど、「いいね」の数で競うなんていうのは私にはどうにもこうにも理解できません。そんなくだらない競争を続けた結果、例えば、Twitterなんかでは明らかに嘘というか、創作話をさも実体験のようにつぶやく人が増えているようです。特に若者たちがそういった空虚で無意味なことに貴重な時間を浪費している様を見ていると、ただただ残念だなと。

ネットやSNSの発達によって個人の自由や情報発信手段はすごく拡大したけれど、気をつけないと、バーチャルな世界においても我々はリアルな世界と同様の苦しみや閉塞感、嫉妬心なんかを抱かなければならなくなるわけで、本当に簡単な話ではないなと思うわけです。