元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

台湾に移住したことで日本の友達を全て失った話

携帯電話とメモ帳

 
たまには昔話でもしてみようかなと。

 

失うのは一瞬


まあ「全て」というのはほんのちょっとだけ言い過ぎかもしれませんが、95%は間違いなく失いました。

大昔の話です。

台湾の会社からオファーがきてからはもう本当に大忙しで、友人どころか親と一緒に過ごす時間すらほとんどありませんでした。

台湾に関する知識は一切なかったから、焦って簡体字で書かれた中国語のテキストを何冊も買ったりして、今でも目の前に積んであります。いったいどれだけ台湾のことを知らなかったんだって話ですよね、、、おそらく今これを読んでいるあなたの方が、当時の私よりも台湾に詳しいと思います。

銀行なんかに届出済みの住所を実家に変更して、引っ越しの準備を急いで進めて、出国の前日に携帯キャリアのショップに行って携帯電話を解約しました。「解約」は比較的珍しいのか、店員のお姉さんから「全部消えてしまいますが、本当によろしいですか?」なんて聞かれたのを今でも覚えています。「全部」って言ったって、ただ番号とメールアドレスが消えるだけじゃん。当時はそう思い込んでいたから、何の躊躇いもなく「お願いします」と。

台湾に移ってきて、数日経ち、解約後にそのまま持ってきたガラケー(今はもう存在しないのかもしれませんが、当時はまだ一般的だったのです。)のアドレス帳をSDカード経由でパソコンに移して、「メールアドレス変更のお知らせ」を数十人の友達に一斉送信しました。

さて、何が起こったと思いますか?

「メール不達通知」の嵐です。ほとんどが届かずに戻ってきてしまいました。

なぜだかわかりますか?

多くの人が「キャリアメール以外受信拒否」の設定をしていたのです。当時は迷惑メール業者が大活躍していて、そうでもしなければ迷惑メールだらけになってしまったのです。ただ当時、私はそれをしていませんでした。キャリアメール以外からのメールが届かないことが嫌だったので、メールアドレスをめちゃくちゃ長いものに変更して、特殊な設定等はせずにデフォルトのまま使っていました。メールアドレスが長いと迷惑メールも全く届かなかったのです。

もう変な汗が出てきましたよ。当時は本当にバタバタしていて、友人たちには私が台湾に移るということすら知らせていなかったのです。

みなさんだったら、そういう時、いったいどうやって連絡を取りますか?

最近の人たちだったら、facebook(フェイスブック)でも使うのでしょうが、当時はまだ使っている人などほとんどいませんでした。

本当に大切な友達二人には、台湾から電話してパソコンのメールアドレスを教えてもらいました。しかし、こっちでの仕事が忙しくて、気付いたら数ヶ月があっという間に経ち、結局他の友人たちには連絡を取りませんでした。電話って、ほんのちょっとだけ抵抗あるじゃないですか、、、

そんなこんなで、その頃から数年が経ちました。今でも「連絡を取ろうと思ったら取れる」のは、こちらから電話して繋いだ二人だけです。もっとも、その二人とももう一年以上連絡は取っていませんから、本当に連絡が取れるという確証はありませんが。。。

友達が二人だけとか、冗談みたいな話でしょ?

ぜひ笑ってください。その方がこっちも気が楽になりますから。

 

一人でいるのが楽しいのは若いうちだけ


ここ数ヶ月間の私の趣味はもっぱらブログ記事執筆で、今も一生懸命これを書いています。他に楽しいことはないし、特にやりたいこともありません。

仕事して、いっぱいお酒飲んで、デカい音で音楽聴いて、ブログ書いて。それだけの毎日。そりゃこっちには美味しいものとかいっぱいあります。でも、毎日小籠包食べるわけじゃありませんからね(笑)

今はもう本当に何もないけれど、その分自分を客観的に見ることができるような気はします。うまく表現できないけれど、「何もないことがわかる」といった感じでしょうか。

何が言いたいんだかわからないエントリーになってしまい申し訳ないのですが、メッセージは以下の二つです。

「友達は大切に。一人はやっぱり寂しいものです。」

「海外生活にトライするのなら、若いうちに実行することをお勧めします。」


Dear friends, can you hear me?
I am surviving here.