元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

40代男性、住所不定無職。

無職

 

終わらない海外生活に終止符を、、、

 

近況報告


皆さん、お久しぶりです。
随分と長い間ブログの更新が滞ってしまいましたが、年末ということで筆をとることにしました。

 

2か月くらい間が空いたわけですが、その間にも「最近更新がありませんが、何かありましたか?」、「更新、楽しみに待っています」なんていうプレッシャー嬉しいメッセージをいくつもいただきまして、本当にありがたいなと感じました。今これを読んでくださっている皆さんには感謝、感謝、アンド感謝です。

 

さて、最近の私はという話になるわけですが、実は残念ながら、皆さんにご報告できるような事柄が現時点では皆無です。北京でサラリーマンとして働きつつ、この数ヶ月間日本での就職活動を続けてきたわけですが、数十社に応募したものの内定ゼロです。いわゆる「無い内定」というやつです。

 

時間が有り余っている大学生とは極端に異なり、フルタイムで働きつつの就活でしたからこの数ヶ月間は本当にしんどかったです。海外にいて済ませられることばかりではありませんから、何回も一時帰国をしましたし、だいぶお金も使いました。それなのに、内定ゼロ。今の私には、日本で定職に就いている皆さんが超絶エリートに見えます。いったいどんな超難関を突破したのだろうかと、、、

 

住所不定無職


実は、現在お世話になっている会社には既に退職の意向を伝えてあります。3月中旬に退職し、帰国する旨はっきりと伝えてあるのです。

 

当初の予定では、桜が咲くかどうかという頃に帰国し、4月から新しい会社で心機一転、定年まで馬車馬のように働こうと考えていました。40代ということで定年までの年数がだいぶ短いため、生活を切り詰め、徹底的に老後のための資金を貯めようと計画していました。

 

もちろん、就活にあたって選り好みをしていたわけではありません。条件はただ一つ、「年収400万円以上」。本当にこれだけです。でも、ダメでした。

 

噂を聞いた中国国内の他社からのお誘いはありましたし、就活で苦労しているという噂を耳にした台湾時代の上司からは、「戻ってくる気があるのなら、いつでも迎え入れる準備をする」と温かい言葉をかけてもらいました。ただ、私はもう日本に帰ることに決めました。こんな生活を続けていてはすぐに50代になってしまうでしょうし、そうこうしていたらもう会社勤めができる年齢ではなくなってしまいます。もう私に選択肢はないのです。

 

ということで、来春より、私はこのままでは「住所不定無職」になります。

 

40代男性の就活


「仕事なんていくらでもあるでしょ? 選り好みし過ぎなんじゃないの?」なんてまだ言っている方、少なくないのではないでしょうか。もちろん気持ちはわかります。

 

私がなぜ当記事内で「転職活動」ではなく「就活」という表現を用いているのかと言うと、私の場合、「これまでの職歴が評価されない」どころか「これまでの職歴がマイナスに働く」ことが非常に多いからです。

 

当ブログの読者さんにとっては「台湾」は興味の対象でしょうが、一般的な日本人は台湾になんて何の興味も持っていません。どこにあるのかすら知らない人も非常に多いですし、独立国なのか中国の一部なのかすら知らない人も極めて多いです。ですから、「台湾で長年働きました」なんて言っても「へぇ〜、そうですか」という乾いた反応があるだけです。「ロンドンで働いていました」なんていうのとは雲泥の差なのです。更には、とにかく中国に対するイメージが悪過ぎます。中国在住というだけで、汚いものでも見るかのような目で見られるのです。最近であれば、ファーウェイの件で日本人の中国に対するイメージは更に悪化してしまいました。GoogleやAppleがどれだけ膨大な個人情報を収集しているのかすら知らない無知な日本人が、、、という話に関しては今回は割愛しますが、まあ兎にも角にもイメージ的に私は最悪なのです。

 

あとは、一般的には、「最近では40代でも簡単に転職ができる」、「人材の流動性が高まっている」という話があるわけですが、それはあくまでマッチングが上手くいけばの話です。分野が特殊だったりして、需要があまりなかったりする場合はその時点でアウトです。全く関係のない分野で長年働いてきた40代をポテンシャルに対する期待のみで新規で雇うほど日本の会社はまだオープンではないのです。

 

もう少し細かい話をすると、面接等で現在の待遇をやんわりと間接的に聞かれることが多いのですが、あまりの低さに皆さんびっくりされます。どうやらそれがまた「この人、、、ちょっと変な人なんじゃ、、、」という勘繰りに繋がってしまっていたようにも思えました。多くの場合、皆さん急に黙ってしまいますから、、、

 

台湾や中国で働いてみて思うわけですが、やっぱり日本の民間企業は本当に堅いですね。日本社会は今後、外国人を大量に受け入れるそうですが、要は日本人がやりたくないような仕事をやってくれる人材が欲しいだけですしね。IT系を除けば、日本社会は今後も何も変わらないでしょう。

 

普通が一番


皆さんが私のブログを読んで何を感じ、その中で何を学び取るのか私にはわかりませんが、個人的に今伝えたいのは、「レールから外れると大変」ということです。

 

社会のレールから外れてユニークな生き方をしている人というのは一見格好良く見えるものなのですが、一つ注意すべき点があります。それは、「他者の目につくような人はごく一部の成功者」ということです。はっきり言って、多くは誰にも気付かれることなく消えていくのです。来春以降の私のように。

 

インターネットの発達により、私のような本来誰からもチェックされることのないような者でも簡単に目立てるようになりました。どんなつまらない人生を送っていようと、コツコツ数年間ブログ記事を書き続ければ、毎月万単位の人にアクセスしてもらえるようになるのです。ただ、こんなのはあくまでバーチャルな世界の話であって、やはり実社会との間には大きな乖離があるのです。もしかしたら、読者さんの中には現在の私に同情してくださる方がいらっしゃるかもしれませんが、こんな私は、来春桜と共に社会人として散るのです。現実なんていうのはこんなものです。

 

こういったブログの読者さんの中には、「ごく普通の退屈な人生を送っているから、変わった人生を送っている人の生き方に興味がある」という方が少なくないことを私は知っています。今の私には、そんなあなたに言いたいことがあります。

 

「『普通の人生』に勝る人生なし」

 

いや、多分、普通だと思っているあなたの人生にだって、結構トラブルとか笑いとか涙とか色々あるのではないでしょうか? 真に退屈な人生なんて、そうそうあるものではありません。普通の中に案外色んな人間くさい要素がぎっしりと詰まっているものなんですよね。

 

ダイハード


さて、愚痴って終わりだと思いました?(笑)

 

んなこたーない!

 

ホームレスなんかになってたまるか。俺を誰だと思ってんだって話。日本でヌルい生き方をしてきたような貴族たちと俺とじゃバイタリティーが違うんだよ!!!

 

リアルな話として、もしこれからの三ヶ月間で内定をもらえなかったら、とりあえず一旦は住所不定無職になるかと思います。ただ、もちろん餓死するわけにもいきませんから、アルバイトでも何でもしてとりあえず食いつなぐつもりです。そして、そういった真にリアルな私の生活を今後もブログ経由で発信したいと考えています。もっとも、さすがにここに書き続けるのは微妙でしょうから、新ブログを立ち上げることになるのかなとは思っていますが。

 

当ブログにて、私は台湾関係の情報を色々と発信しました。中国ブログでは中国関係の情報を発信しました。(あんまり記事は書けなかったけれど、、、)
来年度以降は、日本における貧困生活の実態、40代のフリーターのリアルを綴ることになる可能性が高いです。

 

スローガンは「ダイハード」(die hard、決して死なない)。

 

この先に道はあるのだろうか?

 

ないなら作ればいい。

 

そして誰かがいつか、その道を歩けばいい。

 

(こういう記事を書いて自分自身を鼓舞しないと不安で涙が止まらなくなるくらい落ち込んでいるのはナイショ、、、)