元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

私が嫌いなタイプの日本人

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日本人ってやっぱり変わってるな、、、と思う今日この頃。

 

きっかけ


私は現在中国に住んでいるので、中国人とはもちろんのこと、仕事柄、欧米の人なんかともコミュニケーションを取ることが多いです。通算では海外居住経験は結構長いので、これまで本当に色んな国の人々を見てきたという自覚があります。そんな中、やっぱり日本人って変だよな、、、と思う経験が最近ありまして、筆をとるに至った次第です。

 

うちの会社は日本にも取引先があるので、私は海外在住ではあるものの、日本人とのコミュニケーションが必要になる状況がたまにあります。そんな中いつも思うのですが、日本人と一緒にいる時間はやっぱり消耗が激しいなと。

 

そこで色々と考えてみたのです。なぜ日本人と一緒にいると疲れるのか。
そしてようやく自分なりの結論がまとまりましたので、以下書いてみたいと思います。

 

他人が好きな日本人


先に結論を書いてしまうと、「日本には他者に関して『粗探し』をすることに積極的な人が相対的に極端に多いから」なのだと思います。

 

まず、兎にも角にも日本人の「他人への興味」は外国人に比べて飛び抜けて強いです。猫も杓子も他人の話をしたがる。「◯◯さんがこの間◯◯になったらしいよ!」、「◯◯の息子さん、◯◯大学を目指しているらしいけれど、受かると思う?」、「◯◯のところ、レスらしいよ(笑)」、、、等々、とにかく他人の話がものすごく多い。いつも話していると「ところで、あなたの話はないの?」と言いたくなる。

 

また、話の内容というか、会話の傾向から日本人は完全に以下の2種類に分けられると思います。

 

  1. 第三者に関して自分の意見を決して言わない人
  2. 第三者に関してネガティヴな意見しか言わない人

 

前者は、相手の話を聞いて「うん、うん」と頷くだけで、決して自分自身の意見は言わない聞き役に徹するタイプ。特に女性に多い。腹の中で何を思っているのかは誰も知らない。

 

後者は、話題に上っている第三者に関して粗探しをし、攻撃可能なポイントをピックアップして貶し、それを目の前の人物と共有することで自分の指摘を正当化しようとするタイプ。

 

個人的には、前者はまあその場における空気みたいなものなので、何を考えているかわからないから仲良くなりたいとは思いませんが、特に害だとも感じません。問題は後者の他人の悪口ばかり言うタイプの日本人です。兎にも角にも、噂話とか誰かがミスをした話とか、浮気や不倫の話なんかが好きな日本人がとてつもなく多いと思います。日本にはそれだけそういう話を聞くのが好きな人も多いということなのでしょうが、私はそういう系の話が本当に苦手です。他人のことなんて正確に理解できるわけがないので、好き勝手当人の人生の断片を切り取って、好きに色をつけてあーでもないこーでもないと言って酒の肴にする、そういうのを楽しめる心の状態というものが私にはどうにもこうにも理解できないのです。まあ以下のような記事を書くような人間ですから、私が単に少数派なのだとは思いますが。

 

sfcmiler.hatenablog.com

 

人間というのは、一旦品を失ったらもうダメだと思うんですよね。人間関係も含め、なかなか以前の状態には戻れないでしょうし。

 

日本人と外国人の違い


この話はよくいろんな人にしているのですが、日本人と外国人で決定的に違うのは、視野の広さだと思います。

 

日本人には、会社関係者等の他人も含めた「世界」という名のフィールドがあって、「その中に自分がいる」という認識。

それに対し、外国人は「自分と恋人と家族」が世界の全て。それ以外には全く関心がない。

 

もちろん、「外国人」と一言で言ってもこの世界には色んな国があるわけですが、私の経験上、とりあえず中国人、台湾人、アメリカ人、フランス人、イタリア人あたりは完全にこれに当てはまると思います。みんな自分のことにしか興味がなくて、他人のことには全く関心がない。

 

ですから例えば、フランス人やイタリア人と一緒に食事をしていると、それぞれの家族の話なんかになることが非常に多いです。「うちの娘、超可愛いでしょ!」なんて言って自らスマホで子供の写真や動画を見せてくる人の多い事多い事。その他だと、前回のバケーションでどこどこに行ってハッピーだった等の話もものすごく多い。その場にいもしない人間の話題になる事などほぼありません。あとは、日本人男性に多い「配偶者への愚痴」を口にする外国人男性なんかも見た事がありません。そもそも食事会に恋人や配偶者を連れて来る人も非常に多いし、そういった場でも男性は常に自分のパートナーのことを最優先に考えています。

 

日本の居酒屋で、サラリーマンが「あんな草臥れたかみさんじゃ勃たねーよ」なんて言って同行の男性たちと大笑いしている様を見ていると、本当に何とも言えない気分になります。

 

良い部分は盗むに限る


前々から私が運営する各種ブログにて書いてきましたが、私はそろそろ日本に帰ります。具体的には、来春から日本で働くために色々と動いている最中です。

 

そんな中思うのですが、海外生活で学んだことは帰国後もしっかり大事にしたいなと。せっかく色々見てきたわけですから、それぞれのいいとこ取りをしなきゃ損だと思うんですよね。

 

台湾人の「成るように成るさ」的なちょっと緩い感じは精神面での余裕に繋がるし、中国人の身内を手厚く守る「村社会」的な部分からも学ぶべき点がある。アメリカ人の「ライフをエンジョイするためにはマネーが必要じゃん!」という姿勢もこういう時代をいい感じに生き抜くためには必要でしょう。ドイツ人社会におけるガチガチの階級制度はちょっと息苦しいものの、「厳格な評価制度」は今の日本社会には明らかに必要だと思います。フランスの「人種のるつぼ」っぷりはさすがにちょっと行き過ぎているようにも思えますが、日本も移民の受け入れが進めば似たような状況になるのは明らかなわけで、よく見てよく学ぶ必要があります。イタリア人の「保守的姿勢」は最近日本から失われつつある部分とも言えますし、男としてあちらの男性陣の女性への接し方は真似したいと思っています。クロロ=ルシルフルと同じで、使えそうなところはガンガン盗んで自らのものにしてしまえばいいのではないでしょうか。上述の通り、日本人は他者に対する観察眼が鋭いわけで、盗むスキルはかなり充実しているのではないかと思いますし。

 

終わりに


私の海外生活にもフィナーレが徐々に近付いてきているということで、最近こういった総括系のエントリーが多いのですが、人生における次のステップをいい感じに踏み出すためにも、心の準備をしておかなければなと、そんなことを思っているわけです。

 

私だって一歩踏み違えれば、居酒屋で下品な話をしてゲラゲラ笑うような”ごく一般的な”日本のサラリーマンになってしまうかもしれません。そうなりたくないんですよね、どうしても。

 

日本に帰ったら、恋愛や結婚もしたいです。現在私は40代なので、若い相手が見つかればの話ではありますが、可能なら子供も欲しいです。もし親になれたら、私の長年に渡る冒険の話を子供に聞かせてあげたいんですよね。台北や北京はもちろんのこと、ニューヨークやパリに連れて行って、変化した景観を自分の家族と一緒に眺めてみたい。そして、せっかく色々見て学んできたわけですから、品の良い人間に育ててあげたい。これが今の私の夢です。

 

少し話が飛躍してしまいましたが、兎にも角にも、私は日本に帰っても人の悪口は言わないし、他人のプライベートにあれこれ口を挟むような人間にはなりたくないなと思っています。あくまで自分は自分固有の人生を生きているのだと、そういうのを忘れないようにしたいなと。