元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

日本旅行で台湾人が不満に感じること

タバコ


ちなみに、私の大好物は焼肉とステーキです。

 

日本旅行から帰ってきた同僚


台湾人の同僚が最近日本旅行から帰ってきました。

昨日、その感想を聞く機会があったのですが、一週間程度かけて京都観光を満喫したようで、「最高の旅行だったよ!」と言っていました。やはり日本人として、外国人からそう言われると嬉しいですよね。「やっぱり日本って凄いでしょ!」なんてつい言いたくなってしまいます。

しかしながら、どうも「完璧」とまではいかなかったようなんです。二点だけ、不満に感じたことがあるのだとか。

以下順番にご紹介したいと思います。

 

ベジタリアンにとって日本は地獄!?


どこのお寺に行っただとか、どこの神社が良かっただとか、そういった話をじっくり聞いた後で、私は「食事はどうだった? 美味しいものは食べられた?」なんて聞いてみたわけです。やはり外国人にとって、「食」は日本旅行の最大の楽しみの一つでしょうから。

しかし、聞いた直後に私は重要なことに気付きました。「ヤバい、変な質問しちゃった、、、」と。

そうです。彼が日本での食事を楽しめるはずがないのです、、、

彼は肉だろうと魚だろうととにかく食べるのが大好きな人間なのですが、彼の奥さんは仏教徒で菜食主義者(ベジタリアン)なのです。

日本人の中には、「宗教は?」と聞かれて「仏教」と答える人がたくさんいますが、台湾にいる仏教徒とは一般的に大きく異なるような気がします。私の周りには仏教徒が数人いますが、全員かなり厳格なベジタリアンです。肉も魚も一切口にはしません。肉を調理した調理器具を使われるのも嫌がります。実は、このことについて私は過去にこんな記事を書いたことがあります。

 

taiwanlover.hatenablog.com


「それじゃあ、滞在中はいったい何を食べていたの?」と聞いてみたところ、「ベジタリアン用のお店はなかったし、飲食店に入って聞いてみても、出して問題ないかの確認が容易ではない、と言われたから、コンビニでカップ麺を買って食べたよ。カップ麺ばかりで、妻はしんどそうだった。」とのこと、、、

ところで、私はあえて言いませんでしたが、日本のコンビニで売っているカップ麺のほとんどには、少なくとも出汁レベルでは肉が使われていますよね多分???

兎にも角にも、そういった理由で、彼らは食に関してはほとんど楽しめなかったそうです。「カフェで飲んだお茶やお菓子は美味しかった」とは言っていましたが。

いったいどんな解決方法が存在するのかはわかりませんし、私はそもそもこれは解決が必要な問題だとは思っていないのですが、話を聞いて純粋に残念な気持ちになりました。

 

室内でタバコを吸う人がいる


彼が言うには、京都で喫茶店に入ったところ、タバコを吸っている人がいて非常に不快な思いをしたそうです。

最近ではそういったお店はかなり少なくなっているような気はしますが、やはりまだそれなりにはあるのでしょうね。私は実は知らなかったのですが、台湾では飲食店内での喫煙は完全に禁止されているそうで、そういった状況はあり得ないのだとか。確かに、閉じた空間で吸っている人を、私はこの国では見たことがありません。

彼は、「この点は、唯一台湾が日本に勝っている部分だと思う」と言っていました。

ただ、私はそうは思いません。

こっちで暮らしている人ならわかる話だと思いますが、台湾には喫煙者自体は結構多くて、厄介なことに、路上喫煙をする人がかなり多いのです。実際、私は昨日も一昨日も歩きタバコをしている人に路上ですれ違いました。腹が立ったから覚えているのです。

実は私、タバコの臭いが大嫌いなんですよ。しかも副流煙なんて体にめちゃくちゃ悪いわけですから、私にとっては強制的に毒ガスを吸わされているようなものです。

私が東京にいた時よりも、こっちに移ってきてからの方が、タバコ関係で不快な思いをすることは明らかに多いので、彼の言葉には同意はできないかなと。

私のような人にとっては、服にタバコの臭いが染み付いた人が電車内で近くにいるだけでも不快に感じますからね、、、

まあとりあえず、少なくとも、吸いたくない人の体の中にタバコの煙が入る環境だけは絶対に間違っていますよね。路上には子供や赤ちゃんだっているわけですし。

 

最後に


こういう問題ってなかなか難しいですね。

関連した話を一つ挙げると、台湾では刺青(タトゥー)をしている人が明らかに日本よりも多いです。実は私には、毎日のように他人の背中一面に入った刺青を目にしていた時期があるので、私の中ではたとえワンポイントであっても、あれはそういう業界の人がするものというイメージがあるんです。だから、目に入るだけで不快です。

ですから、何が「普通」かなんて、国や地域はもちろんのこと、当人の考え方なんかに強く依存しているわけです。

いろいろとややこしい部分ではありますが、まあこういうのが異文化コミュニケーションの面白いところでもあるんですけれどね。

皆さんも、台湾を訪れてみて(台湾人の方であれば、日本を訪れてみて)こういった関係のことで何か感じたことはありますか?

この手の話題は個人的にも興味深いので、もしよかったら、当ブログ上でシェアしてみませんか?

 

taiwanlover.hatenablog.com

ということで、今回のエントリーは以上です。お読みいただき、ありがとうございました。