この度、桃園メトロ(MRT)空港線の開業日及びプレ開業の詳細が発表されました。
桃園メトロ(MRT)空港線の開業日
当ブログではこれまで、台北駅と台湾桃園国際空港を結ぶ「桃園メトロ(MRT)空港線」に関して進捗状況を追いかけてまいりましたが、この度とうとう開業日の発表がありました。
発表された内容の要点は以下の通りです。
- 正式な開業日は3月2日。
- 運行時間は午前6時から午後11時まで。
- 正式開業後1か月間は運賃が半額に割り引かれる。
なお、正式な開業に先駆けて、1か月間のプレ開業を行うそうです。その詳細は以下の通り。
- プレ開業日は2月2日。
- 正式な開業までの1か月間は運賃無料。
- ただし、2月15日までは団体予約のみ受け付け。
- 一般客は2月16日から利用可能。
- 試乗時間は午前8時から午後4時まで。
- 一般客が利用可能になる16日以降、各駅では利用者数の規制が実施され、試乗するためには番号札をもらう必要がある。
ということで、プレ開業期間中の乗車はあくまで「試乗」であり、利用者数の制限もあるため、台湾旅行の時期と重なるからと言って、空港線の利用を計画にあらかじめ入れておくのはやめておいた方がいいかもしれません。旅行客向けではなく、地元民向けの試乗会といった感じなのではないでしょうか。
しかしながら、3月2日以降はフルサービスということになります。この日から、おそらくは台湾を訪れるほとんどの日本人は高速バス(客運)ではなく、空港線を使うようになるのではないでしょうか。私もかつてはそうでしたが、海外でバスに乗るのってほんのちょっとだけ勇気がいるんですよね。その点、電車なら切符も専用の機械で買うだけですし、すごく気楽なんですよね。いろんな意味で、今回の開業により日本人によって台湾旅行はより身近なものになるような気がします。
空港線の詳細
空港線の開業日がこの度発表されましたから、利用を今後の台湾旅行の予定に組み込む方も多いかと思います。運行間隔など、気になる方も多いでしょうから、こちらに空港線のスペックと言いますか、簡単な利用案内をまとめておきます。
- 車両は二種類。青色の「普通車」(各駅停車、4両編成、台北駅-空港間は45分)と紫色の「直達車」(快速、5両編成、台北駅-空港間は35分)がある。
- 運行間隔は7分30秒ごとに1本。普通車と直達車が交互にやってくる。つまり、直達車に乗りたければ、最長でも15分待てばやってくる。
- 台北駅から空港までの運賃は160元(約580円)。
- 開業後は台北駅にて飛行機搭乗のチェックインが可能。早めに台北駅で荷物を預けて身軽で動けるようになる。
- 今回開業するのは台北駅-環北駅間。2018年には中壢駅まで延びる予定。
なかなか魅力的だと思いませんか?
日本も含め、多くの国には主要空港と市街地を結ぶ「エアポートエクスプレス」的な鉄道システムがあるわけですが、台湾にもやっとそういったものができるわけです。まさに「念願叶って、、、」といった感じですね。
ちなみに、「私はいつも羽田-松山(台北松山空港)便を利用しているから関係ないわ」なんていう方がもしかしたらいるかもしれませんが、少し長い目で見るとそうとも言い切れません。どうやら現在、松山空港の機能を桃園空港に移す計画があるようです。なんでも、松山空港は市街地の中にあるということで、騒音問題や安全面での懸念などがあり、地域住民から反対の声が上がっているのだとか。実際に近年、飛行機の墜落事故もありましたからね。もちろん、この計画が実現するとしてもかなり先の話になるのだろうとは思いますが、桃園空港へのアクセスが便利になれば、「それでもいいんじゃないかな」なんて思う人が増えそうな気はします。
ということで、以上お伝えしました通り、兎にも角にも3月2日から桃園空港へのアクセスが便利になります。皆さんもぜひ、台湾を訪れて空港線を試してみてください。
(※2017年2月15日 追記)
以下の記事にて、プレ開業期間中の試乗関連の情報を紹介しています。