元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

(台湾人ビジネスマンの英語能力がすごい!)日本人も「英語なんか必要ない」なんて言ってる場合ではない!?

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昨日会社で驚いたことがありまして、今回ちょっとご紹介したいと思います。

 

日本人には基本的に英語なんか必要ない


いきなりですが、あなたは英語が話せますか?
多分、ほとんどの人は話せませんよね。でももちろん、みんな中学校や高校では英語を勉強したわけですから、基本的な知識はあるのだと思います。「実際に海外で使えるレベル」ではないという話なだけなのだと思います。

では、英語が使えることは「必要」なのでしょうか。
「今の時代、英語くらいできなきゃ話にならない」なんて偉そうに言っている人が最近増えていますが、私は一切必要だなんて思っていません。そもそも日本で生活していて英語を使う機会なんてないじゃないですか。だから必要ないのです。
そんなことよりも、日本語がまともに使えない人が増えているから、そっちの方がはるかに問題です。

 

プロは例外


しかしながら、英語を道具として使って飯を食っているような人はもちろん例外です。
外国人相手に交渉したり議論したりする場合の「公用語」が英語であり、コミュニケーション能力のレベルが結果に直結するなんてことはよくあります。

ところで、最近の若者は腕時計をしないそうですが、そういうのを聞くと本当に心配になります。なんでも、「スマホがあれば十分」なのだとか。。。

実際のビジネスシーンにおいては、「どう見えるか」はめちゃくちゃ重要です。社会で成功している人は、本当にしっかりとした身なりをしています。ハゲは仕方ないとして、デブだとか体臭が、、、なんてのは論外だし、時計や靴、鞄や筆記用具なんかもみんなしっかりしたものを持っています。高級品という意味ではなくて、みんな身の回りのものに拘りを持っているのです。

相手への「印象」をできる限りコントロールすることによって、欲しい結果を得ようとみんな頑張っているのです。
ですから、コミュニケーション能力も間違いなく重要な要素になります。ただ英語で円滑にコミュニケーションをとるだけなら、できる日本人は山ほどいます。でも、発音が下手くそで聞いていて耳が気持ち悪かったり、何となく優秀そうに見えなかったりする人がすごく多いのです。

どうせ本人の本当の能力なんて簡単にはわからないわけで、パッと見「優秀そう」かどうかが本当に大事なのです。日本人が大好きな「意味はしっかり通るけれど無表情で話される堅苦しい英語」と「冗談を交えながら表情豊かに話される英語」では、聞いていてかなり差があります。
実はこれ、自戒を込めて書いています。
このあたりをどうにかしないと、私も本当に未来がないなと、実は最近けっこう焦っていたりなんかします。

 

欧米で働く台湾人ビジネスマン


昨日、アメリカにある某企業からうちの会社にお客さんがやってきました。うちの会社と組んでやりたいプロジェクトがあるとのことで、交渉にやって来たのです。

やって来たのは台湾人2人と香港人1人。3人とも自国の大学を出た後に欧米の大学院に進学し、その後今の会社に就職したのだとか。台湾での交渉ということで、彼らが選ばれて送り込まれたのでしょう。3人とも綺麗な身なりのイケメンさんたちです。彼らのプレゼンを私も聞いたのですが、本当に衝撃的でした。

非常にきれいな英語だというだけでなく、笑顔で身振り手振りを交えつつ、台湾の故事(?)等のローカルな知識を絡めたジョークも交えつつで、もう本当に芸術的なプレゼンでした。

聞き終わってなんかもう、本当に体がどっしり重くなるような感覚がありました。
「こんな連中に勝てる気がしない、、、」っていう。
上司に「連中の英語の質が高過ぎる」と言ってみたところ、「彼らはそういったトレーニングを受けた上で送り込まれているプレゼン部隊であって、商品の詳細に関する技術的なことには決して詳しくない。各々自分の担当分野で一級であればいいんだ。」とのこと。
まあそりゃそうなのかもしれないけれど、その上司だってアメリカの一流大学院を出ているし、、、

あ〜もうとにかく羨まし過ぎる、、、、、、

しかも、彼ら3人とも30代と若く、全員既婚者だし、彼らのうち2人は既に子供が2人もいるっていう、、、

 

日本人はどうするべきなのか?


とりあえず英語に関しては、日本人としてはもう仕事で「使う」か「使わない」かを選ぶしかないんだろうなと私は思っています。

どこかの会社が社内の公用語を英語にするとかしないとかっていう話を何年も前に聞いた気がしますが、その後どうなったんですかね。あんなアホみたいな数の社員がいる会社を英語化したって中途半端にしかならないと思うのですが、上手くいったんですかね。

どうしても「外」と関わらなきゃいけない会社は、やはり専門のチームを作るべきなのかもしれません。もちろん、英会話学校に通わせた程度のショボいレベルじゃなくて、専門の人を雇ってしっかり指導してもらうわけです。海外に留学させてもいいとは思いますが、一年間現地の語学学校に通ったくらいで十分な能力は身に付きませんから、そういった人材育成専門の質の高いスクールに送り込むべきでしょうね。

日本でも最近は、富裕層の一部は子供を欧米の一流大学に進学させているそうですが、まあやっぱりそうなるよなって感じですね。私だってやり直せるのなら絶対にアメリカかイギリスの大学に行っていたと思います。

「英語かぶれ」だなんて馬鹿にする人がいるけれど、これは「経済」における戦いですから、日本がずっと日本であって欲しいと願うのであれば、真面目に考えなければいけない問題なのだと思うのです。