元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

「日本人になる理由は何があるんでしょうか? 二重国籍じゃダメなんでしょうか?」

日本のパスポート


最近、日本では「台湾」が一つのキーワードになっているようです。今回の「福原愛」さんの件と「蓮舫」さんの件はこちらでもけっこう話題になっていて、私も会社で同僚たちとそれらに関していろいろと話をしました。

今回のエントリーでは、その二つの話題に関して軽く触れつつ、私が特に重要だと考えていることを少しだけ書いておきたいと思います。

 

福原愛さんの「格差婚」


「愛」という名前の女性はたくさんいるわけですが、日本で「愛ちゃん」と言ったら福原愛さんのことですよね。幼い頃から天才卓球少女として有名な彼女は先日、台湾の卓球選手である江宏傑さんと結婚したそうです。

ファンの多い有名人が結婚したわけですから、普通ならただただおめでたいわけですが、一部のマスコミがこの結婚を「格差婚」と表現したことで、各所で議論が巻き起こったわけです。

言うまでもなく、台湾の人たちからしたら、こんな表現をされたら非常に気分が悪いわけで、ネット上には、「日本人は普段、台湾や台湾人が好きだと言っているけれど、結局のところ、本音はこれなんだよね、、、」などという台湾人の失望の声が見られたりしました。

日本人からは、「中国に嫁に行くなんて、、、」という失望の声が。日本人からしたら、台湾は国ではなく中国の一地域ですから、「愛ちゃんが中国に嫁に行った」という表現は正しいわけです。彼女は卓球の腕前だけではなく、ルックスもとても優れていてアイドル的な側面があるのも事実ですから、まあわからなくもないような気はします。要は、「日本人を選ばなかった」わけですから。ある種の嫉妬心を抱いている人もいるのでしょう。

 

他人の恋愛に口を挟むべきではない


個人的には、国際結婚には反対です。なぜなら、「血が混ざる」からです。日本人が国際結婚をしまくったら、「純粋な日本人」がどんどん減っていってしまうわけです。「国籍」なんていうのはただの社会システムの一部であり、取るに足らないものですが、生物学的な要素はやはり堅いなと私は考えているのです。ですから、国際結婚をするカップルは今後も「少数派」でいて欲しいなと勝手に思っています。

ただ、いったん交際を始めた後で他人がどうこう口を挟むべきではありません。

皆さんは、「人の恋路を邪魔する奴は、、、」という古い表現をご存知ですか?
昔、家の用事と彼女とのデートの予定が被った時に、家の用事の方を優先しようとしたところ、母がそう言ってデートを優先するべきだと私に言ったのです。そのことがなぜか印象に残っていて、単純だけれど意味深な表現だなと今でも思っています。最近日本で流行っている浮気や不倫ならいざ知らず、まともな恋愛をしているカップルの邪魔をしたり、ヤジを投げるような真似は絶対にするべきではありませんね。

ということで、ご結婚、本当におめでとうございます。末長くお幸せに。

 

「日本人になる理由は何があるんでしょうか?二重国籍じゃダメなんでしょうか?」


さて、”日本の”民進党の代表に蓮舫さんが就いたようですが、つい最近まで彼女は”二重国籍”を有していました。彼女の父親は台湾人で母親が日本人。彼女が日本の国籍を有していることは確かですが、台湾籍もつい最近まで残っていたために問題となったわけです。

ただ、”二重国籍”という表現はあまり正確ではありません。台湾は国ではありませんから、台湾籍というのは要は「中国国籍」のことです。しかし、中国のルールでは、外国籍を取得した時点で中国国籍は自動的に失われますから、彼女のケースは二重国籍でも何でもなく、ただの”日本人”ということになるわけです。

ですから、二重国籍がどうのこうのという批判は絶対に間違っています。台湾という国も中華民国という国も、実際には存在しないのですから。そこには中国があるだけです。私は「台湾は独立国家」だと思っていますが、それとこれとは全く話が別なのです。オリンピックを見てみればよくわかります。「Chinese Taipei(チャイニーズ台北)」というわけのわからない名前のチームが参加していますが、台湾や中華民国という名前のチームは存在しません。ちなみに、台湾独立派の台湾人の同僚が「Taiwanese Beijing(タイワニーズ北京)」と言ってヤジっていましたが、ユーモアがあるなと思いました。

 

馬鹿な日本人のせいで中国化する日本


ところで、私は上で書いた通り、国籍なんかよりも「血統」の方をはるかに重視しています。さらには、「父親の血統」がより重要だと私は差別的に勝手に考えていますから、父親が中国人である蓮舫さんは、私にとっては中国人だとしか思えないのです。私の周囲には、コテコテの中華系ルックスなのにアメリカやイギリスのパスポートを持っている人が何人もいます。そんな環境で普段生活していますから、パスポートやら国籍なんかにはほとんど意味はないと思っているのです。そんなことよりも大事なのは血でしょうと。

もちろん、現代の日本には山ほど中国人がいますし、今後日本政府は間違いなく移民を積極的に受け入れますから、というか、現在は「永住権」を簡単に与えないようにしつつビザの入手の簡素化を進めていますから、すでにその動きは始まっているのです。それもこれも、結婚しない日本人、結婚しても子供を二人以上作らない日本人が増えたからです。皆さん「安倍が悪い」と馬鹿の一つ覚えのように叫ぶだけですけれど、このままいったら日本なんて中国に食われて無くなるだけだと私は予想しています。

ということで現在、「野党第1党」のトップ、つまりは総理大臣候補が私の個人的な勝手な定義で言えば「中国人」なわけです。国籍がどうのこうのと騒いでいる暇があったら、この「事実」を我々はもう少し深刻に捉えなければならないのではないでしょうか。

えっ? 人種差別?
そうですよ。まさに人種差別です。もっとも、私は「区別」だと考えていますが。日本人は日本人。中国人は中国人。お互いを尊重しつつ、それぞれ別個に自らの文化を大切にして今後も生きていくべきだと私は考えているのです。日本が中国になって欲しくないし、中国大陸を日本のものにしたいとも全く思いません。

まあでも、もういろいろと無理かもしれませんね。私のような人間は明らかに「少数派」だし、こういった考えはただただ叩かれるだけ。

さあ、みんなで中国人になりましょうか。アホが賢い人に食われるのは必然です。