この件をニュースで知り、こういうことをやるような人間のクズがこの国にもいるということを知りました。
台北市内にある松山駅にて車内で爆発が起き25人が負傷
日本でも報道がなされているようですから、既にご存知の方も多いかと思われますが、7日午後10時頃、台北市内にある松山駅(観光客もよく訪れる饒河街観光夜市の最寄り駅)にて電車の車内で爆発が起き、25人が負傷しました。
鉄路警察局台北分局の分局長は8日、今回の爆発に関してテロ攻撃に関する情報は事前に入っておらず、起爆装置も発見されていないとしてテロの可能性を否定したそうです。
とまあ、こんな感じの報道がなされているわけですが、個人的には「えっ!こんなの完全にテロじゃん!」と思ったわけです。そこで調べてみたのですが、どうやら「政治的目的」の有無がテロかどうかの分かれ目になるようです。でも、被害にあった方たちからしたら、そんなことは些細な問題ですよね。
ここの駅、私の家からも決して遠くはありませんし、私は有名なナイトマーケットである饒河街観光夜市が好きなので、ここの駅をよく利用するんです。ですから私が被害にあっていた可能性だって十分あります。不安を感じると共に、犯人に対する苛立ちが止まりません。
8日午前8時現在で13人が台北市内の病院に入院中、うち6人が集中治療室(ICU)に入っているとのことですから、その方たちの回復を祈るばかりです。ICUに入っているということは、回復したとしても後遺症等が懸念されるわけで、我々は今回の件を極めて重く受け止めるべきです。
悪化する治安
皆さんは最近、日本の治安の悪化を感じませんか?
40代の男性が20代のバレエ教室講師の指を切断したり、高校2年生が40代の女性を殺害して遺体を遺棄したり、東京の立川で20代の女性が殺されたり。
ここは私のブログですから、思ったまま好き勝手書かせていただきますが、近年日本でも台湾でも急速に貧富の差が広がり、倫理観や道徳みたいなものを軽視する風潮があります。要はやったもん勝ちな世の中なのです。日本も台湾もアメリカの真似をしてばかり。
LINE、Twitter、facebookなどのSNSが日常に完全に浸透し、人と人との繋がりも希薄になりました。よく人と繋がりやすい世になった、なんて寝ぼけたことを言う人がいるけれど、インターネットの発達によって、間違いなく人と人の間の距離は広がりました。
強く孤独感を感じる人が昔よりも増え、自暴自棄になる人も増えたような気がします。
私だって思いますから。今日自分が死んだって、世界は何も変わらないんだよなって。
私には今回の犯人の目的はわからないけれど、被害にあった人からしたら、目的なんて問題ではないと思うんですよね。どんな経緯であっても、死んだら終わりだし、例えば、腕を吹っ飛ばされたらもうその腕は戻ってはこないわけで。
日本では、安保法案で揉めた時に変な学生団体が現れて、そのトップが「酒を酌み交わして話せばわかるんだ」みたいな主張をしていましたが、私はその発言に心から恐怖を感じました。現代の日本人の頭の中は本当にお花畑なんだなと。射程距離の内側に入った瞬間に撃ち殺される世界というのもあるわけで、、、
多分、我々はいったいどんな社会を目指すべきなのか、本気で再考する必要があるのだと思います。
台湾でもし今後こんな事件が増えるようなら、私だって皆さんに台湾旅行を勧められなくなってしまいます。