元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

いつかの12月

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昔は、こんなただ寒いだけの冬ではなかったはずなのだけれど、、、

 

いつかの週末


「週末」と言えば、本当にいい思い出しかない。

 

最近なぜか、大昔の「週末」に撮った写真を眺めたくなる日が増えた。
今日もそんな日らしい。

 

10年前の俺、笑っちゃうくらい若い(笑)

 

当時の彼女は、今写真を見ていても思うけれど俺にはもったいないくらい可愛い。性格も素晴らしくいわゆる大和撫子そのもので、とにかく全てが最高だった。いつだって、彼女の姿を見ているだけでム、、、じゃなくて幸せだった。デートにはあまり出かけなくて、毎週末狭くてショボいビジネスホテルに籠もって、いったい何をして過ごしていたのか記憶が曖昧(笑)だけれど、とにかく若さというか、二度と訪れないその一瞬一瞬の輝きを決して逃すまいと、二人ともとてつもなく価値のある何かを夢中で貪っていたような気がする。

 

僕たちはベッドの上で、何度も同じことを口にしたのを覚えている。
「きっと今が、人生で一番幸せなのだろうね。」

 

さすが俺と俺の彼女、その通り! 大正解!
当時の俺にはよく未来が見えていたようだ。今じゃ真っ暗だが。

 

いつかの12月


そんなに僕たちではあったけれど、12月は本当に特別だった。

 

単純に私が夜景が好きだからというただそれだけの話なのだけれど、毎週末、都内の様々な場所に足を運び夜景鑑賞を楽しんだ。

 

すごく冷える日もあったけれど、お互いに手袋だけは決してしなかった。もっと暖かくなる方法を僕たちは知っていたから。

 

マフラーは彼女が編んでくれた。手編みのマフラーとか、最近の日本人にとってはきっともう化石みたいなものだろうけれど。

 

「昭和かよ!(笑)」って突っ込んだそこのあなた、、、

 

そうだよ昭和生まれだよ!
昭和ってマジですごかったんだから色々ときっと(笑)

 

夜景を楽しんだら、やっぱりいつものビジネスホテルへ。コンビニでおでんとお酒を買って、狭い部屋で飲みながら色んな話をした。残念ながら、その話の内容はよく覚えていない。でも、将来の子供の名前なんかに関してあれこれ議論したことは覚えている。

 

クリスマスには思いっきり奮発した。プレゼントにケーキ、シャンパン、夜景の見えるシティーホテル。貧乏のくせに頑張ったんだ。彼女になら、命も含めて全て捧げられると思っていた。もうとにかく、それが全てで全部がそれだった。仕事や友達、家族のことなんかも、本当にどうでもよかった。世界が滅びたっていいと思った。いや、むしろあの時に滅びてくれていれば、今のこの苦しみはなかったのかもしれない。

 

2017年12月


あれから月日は流れ、気付けば2017年12月。

 

俺はいったいどこにいるんだ?
ここはどこ?
なんで俺はひとりぼっちなの?
そもそもなんで俺はこんなところにいるの?
東京は? 東京はどこにいったの?

 

えっ?
「その彼女とはどうなったの?」
って言いました? そこのあなた?

 

それはやっぱりこんな狭苦しいところには書けないよ、、、
この街で北京ダックを肴に燕京ビールでも飲みながら話しましょう。

 

ということで、淀んだ寒空を窓越しに眺めながら、今これを書いています。

 

今日はどうもメランコリックな気分で、、、

 

オッサンになった今思うわけだけれど、若い頃の時間には本当にぶっ飛んだ価値があると思う。

 

もし、あなたが若いのに毎日を楽しめていないのなら、それは大問題です。問題がどこにあるのかよく分析して、ある程度犠牲を払ってでも改善した方が良いのではないでしょうか。
楽しめているのなら、こんなブログなど読んでいないでもっともっと楽しんだ方がいい。

 

もし、あなたが若くなくて、かつ、若い頃に人生を楽しめなかったのなら、基本的には来世に期待するしかないと思う。それ以外で個人的に思いつく唯一の方法は、旅に出ることです。ぜひ北京を訪れてみてください。全然違う世界がここにはあります。こういうガツンっとくる刺激が時には必要なのです。

 

現在若くなく、かつ、若い頃散々人生を楽しんだという方は、残りの人生を若者たち及び未来の若者たちのために使うべきです。最近の日本にはごちゃごちゃうるさい高齢者、ジジイ、ババアが多過ぎる。私はもう、自分の人生は終わったと思っています。だから、残りの時間は未来を生きる連中のために使いたい。

 

実は、、、それが私が今ここにいる理由の一つ。
道がないから、微力ではあるけれど、何とか少しでも地均しをしなきゃと思っている。俺が作った道を将来誰かが歩けばいい。俺は道半ばでくたばるだろうけれど、そうしたら、誰かがその屍を踏み付けて前に進めばいい。墓なんていらないし、墓参りをしてくれる人もいらない。もう何もいらないから、自分の力で未来をほんのちょっとだけ明るくしたい。この命を燃やして、あかりにしたい。