元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

(地震・台風)防災対策において特に重要なこと。スマホ関係で注意すべきこと。

東日本大震災から10年。蘇る記憶。

 

あれから10年

 
昨晩(2021年2月13日)の23時7分頃、東北地方でマグニチュード「7.3」、最大震度「6強」の地震が発生しました。マグニチュードだけで言えば、これは1995年1月17日に発生し6,434人もの犠牲者を出した阪神・淡路大震災と同じです。


幸い震源が深さ「55km」という非常に深い場所であったため津波の発生には至らず、多数の死者が出るような大惨事にはならずに済みました。


しかしながら、やはり思い出されるのは10年前、2011年3月11日に発生した東日本大震災の記憶です。気象庁の発表によると今回の地震はそれの「余震」とのことで、東日本大震災はまだ本当の意味では終わっていなかったということです。自然にとっては10年という時間はほんの一瞬に過ぎないということなのかもしれません。

 

防災対策再考の機会

 
我々の寿命など高々85年程度であり、10年も前のことはもう忘れた、という方も多いかと思います。しかしながら、あくまで平均寿命が85歳くらいであるというだけで、皆が皆そのくらいまで生きられるわけではありません。人間なんていうのはいとも簡単に死ぬものです。そして最も身近な生命リスクの一つが「自然災害」であることは言うまでもありません。


そんなわけで、自身が長生きするためにも、家族や恋人といった自分の大切な人たちを守るためにも、自然災害への備えが肝心です。東日本大震災から約10年、今回の地震を防災対策を再考する機会と捉えるべきなのではないでしょうか。

 

私が実践していること

 
防災対策と言っても色々あるわけですが、今回の地震の後、各種メディアが基本的な対策に関して情報を発信していますから、基本的にはそれに従えばいいかと思います。


私は海外生活が長く、発展途上国でも何年も暮らしたわけですが、そんな生活の中で常に意識してきたのは「自分の身は自分で守るしかない」ということです。有事の際には他人などあてになりませんから、日頃から色々と自分で考えいざという時に備えるしかありません。


ということで今回は、メディアがあまり強調していない事柄に的を絞り、国内外を問わず、私が普段気をつけていることを2点だけご紹介したいと思います。それは「備蓄」と「通信手段の確保(スマートフォン関係)」です。

 

備蓄のススメ

 
まず「非常時持ち出し品」の管理は徹底すべきです。家の中に1セット。車を持っている方は車内にも1セット用意し、年に1度は「確認と更新」をすべきです。非常食にも飲用水にも期限があります。


今回私が特に強調したいのは「備蓄の重要性」です。


まず生命維持に直結するのは「飲用水」。それなりの期間持ちますし、消費期限が近付いた際の消費も容易なので、飲用水に関してはスペースが許す範囲内で多めに購入しておくべきです。私は台北にいた時も北京にいた時も、飲用水に関してはとにかくたくさん買ってアパートや職場に置いておきました。海外出張や旅行の際には、ホテルにチェックインしたらまず水を何本か買って部屋に置くようにしています。人間は食べなくてもしばらくは大丈夫ですが、水がなかったら死にますから。血液なんていうのはほぼ水ですし。


トイレットペーパーやウェットティッシュ、ゴミ袋なんかも私は普段かなり多めに買い置きするようにしています。昨年のコロナ禍による買い占めでトイレットペーパーの重要性を痛感した方も多いかとは思いますが、これがない状況というのは地獄です。排泄は飲食と同系列で語るべき生命維持に必要なことであり、ある意味飲用水並にトイレットペーパーも重要です。有事の際には流せない可能性もありますからゴミ袋も絶対に必要です。ウェットティッシュの有用性は言うまでもないでしょう。私は普通の純水タイプとアルコール入りで消毒が可能なタイプの2種類を備蓄しています。こういうものは腐らないわけで、スペースが許す範囲内でたくさん買っておけば良いのです。買い占め騒動なんかに巻き込まれるのは愚かです。


あとは食料ですが、詳述の必要はないかと思います。常温の水を注げば食べられるご飯等、優れた商品が日本にはたくさんあります。

 

スマホ関係

 
有事に生き延びるためには通信手段の確保が極めて重要です。これが生死を分ける可能性は大いにあります。日本人にとって最も身近な自然災害と言えばやはり「地震」と「台風」ですが、どちらもいとも簡単に「停電」を引き起こします。その際に通信手段及び情報収集ツールとして大活躍するのがスマホであり、これを常時使える状態にしておくことは本当に重要です。


以下、私が注意し実践していることをご紹介します。


まず、古いスマホを長く使い続けるリスクを知っておくべきです。「まだ使える」と言って古いスマホをずっと使っている方は多いかと思いますが、バッテリーの持ちは大丈夫ですか? あなたは「フル充電でもすぐに電池がなくなるスマホ」を使っていませんか? 特に古いiPhoneを使っている方、日本にはすごく多いですよね? バッテリーの持ちが悪くなったらバッテリーは交換しましょう。交換できないタイプのスマホならスマホ自体を新調しましょう。私は2年前に台風で数日間の停電を経験し、このことの重要性を痛感しました。どれだけモバイルバッテリーを用意しても、バッテリーの持ちが悪い古いスマホだったりすると結構短時間でモバイルバッテリーの残量を消費してしまいます。私はバッテリーが交換できないスマホに関しては2年ごとくらいに買い換えた方が良いのではないかと思っています。スマホはある種の「生命維持ツール」でもあるということを我々は認識しておくべきです。


私は「予備のスマホを持つ」ということも実践しています。要は、スマホを新調する際に古い方は捨てずに持っておき、次回新調する際に処分するということです。なので私の家にはメイン機以外に常にもう一つスマホがあります。機械は所詮機械。いつ壊れるかわかりませんしね。有事の際に生き抜くコツは、機械や他人を信用しないことです。


日頃のスマホの使い方にも注意が必要です。バッテリー残量が少なくなってから充電するのはやめましょう。スマホだけ持ってちょっと外に出た際に災害に遭って、その時にバッテリー残量が20%とかだったら、、、と想像してみてください。スマホはこまめに充電しましょう。家や職場にいる時は常にケーブルを挿しておきましょう。「残量が十分に減ってから充電しないとバッテリーの寿命が短くなる」と思い込んでいる人がこの令和の世にもまだいるようですが、それは昔の話。現代のスマホバッテリーはこまめに継ぎ足し充電するのを前提に最適化されています。


次にモバイルバッテリーについてですが、古い商品を使い続けている人が多過ぎます。あなたの持っているモバイルバッテリーをぜひチェックしてみてください。容量が小さかったり出力が「1A」だったりしませんか? 十分な質と容量の商品を用意しましょう。私は常にバッグに1つ入れ持ち運びつつ、家には容量が大きめのものを2つ置いてあります。デバイスごとにケーブルが違ったりするわけで、それらの用意も必要です。例えば、今手元にあるのはこれらです。

 

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左のモバイルバッテリーは500gほどと重いので家に置いておき、小さい方を持ち歩くようにしています。小さい方のバッテリーには3種類のケーブル(micro USB、Type-C、Lightning)が本体に付属しているのでどんな端末でも充電可能で非常に便利です。

 

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ただ、これらも2年前くらいに購入した品なので、もうしばらくは大丈夫でしょうが、どこかのタイミングで予備に回して新しいものを購入した方がいいかもしれません。先ほどAmazonをチェックしてみたところ、良さそうな新製品がたくさん出ていました。同じものを大事に長く使うことは基本的にはいいことですが、まだ使えるからと言って漫然と使い続けるのも恐い気がします。スマホのバッテリー同様、経年変化は当然ありますから。新調する場合は、「容量」と「出力」に注意する必要があります。

 

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持ち運び用でも「10000mAh」はあった方がいいのではないでしょうか。非常時用に家に置いておくものに関しては、はっきり言って容量は大きければ大きいほど良いかと思います。出力に関しては、最近売っているものでさすがに「1A」の商品はないとは思いますが、そういった製品が手元にある方は多いかと思います。残念ながら、そういったものはほぼ使い物にならないと思った方がいいです。


ちなみに、私は貧乏なので2,000~4,000円くらいの安物しか買えません。もちろん中国製です。ただ基本的には問題なく使えているので、私はそれでよしとして「予備を持つ」ということを大切にしています。なお、そういった製品の販売元はレビューで低評価をつけられるのをすごく嫌がりますから、購入後にはバッテリーをフル充電した上で、スマホを何回フル充電できるか試してみると良いかと思います。不具合があった場合は、販売元に連絡すればすぐに新しく送り直してくれたりとカスタマーサポートは案外悪くありません。


あとは、車はある意味最強のモバイルバッテリーですから、USBで電源が取れる装備が付いていない場合は、シガーソケットに挿すタイプの「カーチャージャー」を購入すると良いかと思います。また、有事の際に車の燃料が足りないなんてことになったら論外ですから、ガソリンも半分くらいまで減ったら給油するような習慣をつけておくと安心です。

 

まとめ

 
以上、防災対策として「備蓄」は特に念入りに、そして特に「スマホとモバイルバッテリー」に関してはよく検討した上で十分な備えを!という提案でした。


「大したこと言ってないじゃん」なんて思われた方もいるかも知れませんが、これらが実践できている人は実際のところすごく少ないと思います。そうでなかったら昨年のトイレットペーパー騒動なんてあり得ない話なわけですから。


特にスマホとモバイルバッテリーに関しては手元にある製品をよくチェックし、適宜必要なものを揃えておくことを強くお勧めします。電池の持ちの悪い古いスマホ、1A出力もしくは容量が十分でないモバイルバッテリーしか持っていない方は多分山ほどいるはずです。できることはしっかりやって、自分や家族の健康は自ら守るという積極的な対策が肝心だと私は考えています。


あとは、「生命維持のため」とまでは言わなくても、何日も停電が続くような環境においては特に、スマホと十分なモバイルバッテリーがあるとものすごく精神的に楽です。丸一日スマホが使えない状況を想像してみてください。私みたいな中年でもかなり精神的にくるものがあります。


今回の地震でも多数の負傷者が出ているわけで、「いい機会」という表現は使いたくありませんが、こういう時に防災対策を再考できるか否かが、後々大きな後悔をせずに済むかどうかを左右する可能性は十分あるのではないでしょうか。


災害大国日本にいる以上、地震や台風からは絶対に逃れられません。であれば、しっかり備えて少しでもダメージを軽減すべきだと私は思うのです。各々が対策を頑張ることが社会全体のためになることも言うまでもありません。