元台湾在住サラリーマンの徒然なる日々

かつて台湾に数年間住んでいた日本人サラリーマンが綴る雑食系台湾ブログ。ご連絡はTwitter(https://twitter.com/superflyer2015)経由でお願いします。

コロナ禍で急増する児童生徒の自殺。子供達の屍の上で生を貪る日本の高齢者達。

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2020年に自ら命を絶った479人の小中高生へ。鎮魂のために。

 

児童生徒の自殺が急増

 
私は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック初期から、各種自粛により自殺者の増加が懸念されることをブログやTwitter等で訴え続けてきました。しかしながら私の主張は多くの人には理解されず、私が予言した通り昨年の自殺者は大いに増えました。そして嘆かわしいことに、児童生徒の自殺も急増したことが明らかになりました。


昨日(2021年2月15日)の報道によると、2020年の日本の小中学生と高校生の自殺者数は前年比140人(41.3%)増の479人であり、過去最多を更新したそうです。


校種別では、小学生14人(前年比8人増)、中学生136人(同40人増)、高校生329人(同92人増)であり、特に女子高校生の自殺者数が前年の約2倍の138人と急増したそうです。


文部科学省はこのことにコロナ禍が影響している可能性を指摘したようですが、そんなことは火を見るよりも明らかでしょう。

 

コロナ禍の影響

 
「コロナ禍がどう影響して小中高生の自殺が急増したのか?」に関して我々大人はよく分析する必要があるわけですが、様々な可能性が考えられます。

 

  • 新型コロナ感染による自身の体へのダメージに対する「不安」
  • 友人との面と向かってのコミュニケーション機会が減ったことによる「孤独」
  • マスクの「害」
  • 生活リズムが変化したことによる「ストレス」
  • 各種自粛による目標や様々な機会の「喪失」
  • インターネットの過剰使用によるメンタルヘルスの「不調」
  • 家庭の経済状況悪化による「ダメージ」
  • 家族からのストレスの「転嫁」
  • 将来への「失望」


以下、順番にざっと説明していきたいと思います。


まずはやはり「未知のウイルス」ということで、自分が感染したらどうなるのだろう?という不安です。子供は想像力が豊かですから、一度「想像の沼」に入ってしまうと不安感はどんどん増大していってしまいます。北野武氏が昔言っていましたが、人間というのは「死ぬのを極度に恐れると死にたくなる」生き物なのです。


子供にとって友人と遊んだりおしゃべりしたりすることは非常に重要です。休校や不要不急の外出自粛要請で友人と面と向かってコミュニケーションをとる機会が減ったことにより、社会から隔離され知らず知らずにうちに孤独を感じる子供が多かったのではないでしょうか。特に中高生に関して言えば、家族とのコミュニケーションが元々希薄で、友人とのコミュニケーションが元気の源になっている人も少なくないはずです。


これは専門家も指摘していることですが、人間は誰しもマスクで相手の表情がわからないと不安に感じます。外に出れば誰も彼もがマスクで顔の半分以上を覆っているわけで、そういった光景を目にして無意識のうちに不安を感じる子供は多かったのではないでしょうか。不安は蓄積すると心を蝕みます。


コロナ禍による生活リズムの変化も大きく影響しているでしょう。休校により家の中で実質的な軟禁状態にあった子供は多くいるわけで、精神の不調を引き起こす可能性など指摘するまでもないでしょう。また、これは報道でも言われていることですが、夏休みが短かかったことの影響も軽視できません。例年夏休み明け前後は子どもの自殺が増える、という統計データがあるそうですが、今年は夏休みを短縮する学校が多く、子供達は十分なリフレッシュ期間を確保できなかった可能性があります。


部活動の停止や各種大会が中止になったことの影響もあるかもしれません。良いことかどうかは置いておくとして、部活動が生活の中心になっている中高生はたくさんいます。大会の中止等で目標そのものが根こそぎ破壊されることのダメージは大きいでしょう。また、子供達は我々のような成熟した大人とは違い、日常生活の中で様々な「初めて」と出会います。家にいる時間が長くなるということは、そういった成長する上で必要なありとあらゆる「機会」の少なくとも一部が奪われることでもあるのです。


中高生の中にはパソコンやスマートフォン、タブレット等で日常的にインターネットを利用している人は多いでしょう。コロナ禍により、特にSNSを利用する時間は急増したはずです。私も他人のことは言えませんが、例えばTwitterなんかで何か主張をする際には相手の顔が見えないからか、どうしても口調が強めになってしまいます。もっと言えば、つい暴力的な物言いをしてしまうという方も少なくないはずです。YouTuberなんかがよくやる「誇張」もそうですが、兎にも角にも色んな意味で刺激が強いのです。インターネットの世界にどっぷり浸かっていると、精神が不調をきたす可能性が高くなります。これは子供の健やかな成長にはマイナスです。


コロナ禍により失業したり、そこまでいかなくても収入が減ったという方は非常に多くいます。そういった人たちにも子供がいるわけです。子供は大人が思っている以上に親のことをよく見ていますし、「働いて、稼いで、食う」ことが生きるということであることも理解しています。習い事を辞めなければならなくなった子供、本来なら買ってもらえたであろうものが買ってもらえなくなってしまった子供、本来なら行けるはずだった旅行に行けなくなってしまった子供、経済事由で引っ越しや転校が必要になってしまった子供など、色々なケースがあったのではないでしょうか。


コロナ禍による様々な制約で、我々大人は皆イライラしていました。我々大人にもストレスが溜まっていました。そのストレスを何らかの形で子供にぶつけてしまった方、少なくないのではないでしょうか。家庭内において子供は弱者です。弱者はサンドバッグにされやすいのです。


テレビをつければ毎日毎日、深刻な顔をしたキャスターが「本日の新規感染者数は、、、新たに◯◯人が亡くなりました、、、」。外に出れば誰も彼もがマスク姿。父親は収入が減り母親に愚痴三昧。そんな様を見ていたら、自身の将来に夢や希望など持てるはずがありません。


以上、思いつくまま考えられる可能性を挙げてみましたが、これらが複雑に絡み合って如何にもこうにもならなくなった結果、「自殺」という選択肢を選んだ子供が多かったのではないでしょうか。

 

日本のコロナ対策は大失敗

 
個人的に言いたいことなら山ほどありますが、兎にも角にも少しでも多くの人たちにわかっていただきたいのは「全ての命は救えない」ということです。


もっと言えば、今回のコロナ禍に関しては明らかに「命の選択」が必要なのです。


現時点での日本における新型コロナ死者数は約7,000人ですが、そのほとんどが高齢者です。可能性がゼロではないというだけで、子供や若者は感染してもまず死にません。仮に日本がコロナ対策をしなかったとして、死者数がどのくらい増えていたかはわかりませんが、数千人か数万人か、そのくらいの高齢者を救うために2020年に「140人」の小中高生が犠牲になったのです。


私はこの事実でもって、日本のコロナ対策は大失敗であったと結論付けたいと思います。


話が収束しなくなるので詳述はしませんが、子供以外にも2020年の1年間で20代30代の若い女性の自殺者が急増したというデータがあります。救った命の重さと犠牲になった命の重さが全くもって釣り合っていないのです。


私には少し前まで祖父母がいました。高齢になるまでは皆人格者で、私が子供の頃には絵に描いたような最高のおじいちゃんおばあちゃんでした。しかし70代で全員認知症を発症。私が誰なのかすらわからなくなり、皆家族に対しても敬語で話しかけるようになりました。私の母は一人で全員の介護を背負い込みボロボロになりました。私や母が誰なのかすらわからなかったわけで、そういう状態が長く続いた上で亡くなってももう涙なんか出てはきません。当人たちは本当の意味ではもうとっくの昔に亡くなっていたのですから。特に祖父の最期は酷かったです。鼻に管、そして点滴。一切コミュニケーションすら取れない状態で、5年以上も病院のベッドの上にいました。私が子供の頃の、母と私のことが大好きだった祖父のままだったら、きっと頭がおかしくなる前に自ら命を絶っていたでしょう。実際に、まだ元気だった頃には「もう十分に人生を楽しんだから、周囲に迷惑をかける前に逝きたい」とよく言っていました。


死因に関係なく、70代以上の高齢者が亡くなることに一体何の問題があるのでしょうか? それが「寿命」というものなのでは?


命は命。一人は一人。それはもちろん理解できます。でも、重さが違うんです。


私は、一人の子供の命は80代の高齢者10,000人の命よりも重いと思います。


昨年の春頃までの段階では、確かに新型コロナに関してまだ十分に理解されていない部分もありました。緊急事態宣言の発出も休校要請も、不要不急の外出自粛要請も止むを得なかったのだと思います。


ただ、パンデミックが始まりもう1年も経ったわけで、この1年間の日本におけるコロナ対策を振り返って結論を出す必要があります。


繰り返しますが、「大失敗」です。

 

生を貪る高齢者達

 
もはや現在の日本は、高齢者の高齢者による高齢者のための国家に成り下がってしまいました。


テレビで菅義偉さんの言い間違いだらけのスピーチを聞いたり、森喜朗さんの女性蔑視発言を聞いたりしていて、皆さんはそう感じませんでしたか?


森さんの長女が失言に対するフォローとして、「父が問題を理解するのは年齢的に難しい」といった発言をしました。そういった「年齢的に無理」な高齢者たちがありとあらゆる要職を占め、富を独占しているのが現在の日本なのです。


この1か月間で新型コロナの新規感染者数は世界的に激減したわけですが、今日に至るまでのこの1年間の各国の感染者数の推移をチェックしてみると、どこの国も非常に似た形の曲線を描いているのです。ロックダウンをした国、しなかった国、色々あるわけですが、新規感染者数の増減グラフの曲線の形がほぼ同じなのです。そして、その曲線の形は、旧型コロナのそれと瓜二つなのです。


断言しますが、新型コロナに関して対策など一切必要なかったのです。


既に明らかになっている通り、2019年の夏頃には既に新型コロナウイルスはそれなりに拡散していました。「そういえば、2019年の後半にしつこい風邪に罹る人が多かった」と言っている人が結構いますが、それはほぼ間違いなく新型コロナだったのでしょう。要は、新型コロナは「新しい風邪」であり、マスコミが騒がなければ「今年の風邪はしつこいな...」で済んだのです。


もう今からではどうにもなりませんが、そういった世界線もあったのかな、、、なんて、子供の自殺者急増のニュース記事を眺めているとそう思わずにはいられません。

 

これからのこと

 
最後にこれからの話をして終わりたいと思います。


私からの提案ですが、もう新型コロナのことは忘れて、そろそろ普通の生活に戻りませんか?


春以降新規感染者数は徐々に減るでしょうが、秋以降再び増加に転じます。このサイクルが今後ずっと毎年繰り返されるのです。これは既に確定している未来です。毎年インフルエンザのワクチン接種をしてもインフルエンザがこの世界からなくならないのと同じで、ワクチンが大局的にこのサイクルを変えることはありません。そもそも絶対に絶対に接種すべきであるHPVワクチンすら決して打とうとしない日本人が新型コロナワクチンなら打つとか、もう意味不明過ぎて頭から湯気が出そうです。


皆さんは今後も体調を崩す度にPCR検査を受け続けるのですか?


今後もずっと、季節を問わず外出時にはマスクをし続けるのでしょうか?


一生涯「密」を避け続けますか? 人間という生き物は「濃厚接触」で生まれるわけで、それでは滅びましょうか? もしくは、子作りは人工授精や体外受精(顕微授精)に一元化しますか?


既に統計データが発表されている通り、コロナ禍の影響で生まれてくる赤ちゃんの数も激減しています。このまま行けば日本の少子高齢化問題がますます深刻になるのは火を見るよりも明らかです。本来なら生まれてこれたはずの赤ちゃんが生まれてこないのです。命を奪うこととは異なりますが、これも我々が認識すべき極めて深刻な問題の一つです。


我々は救うべき命の選択を間違えていませんか?


繰り返しますが、「全ての命は救えない」のです。


この記事を高齢の方が読めば、中には腹を立てる人もいることでしょう。でも、私のおじいちゃんがもし今でも生きていて元気だったら、きっと「それでいい」と言ってくれたであろうと私は信じています。祖父はよく言っていましたから。「ものには順序がある」と。